のんびり待つよペンギンだもの ―アイドル短歌まとめ9―

 

 

 

<夜と朝>

君は夜   いつ明けるとも知れぬ夜 それでも光を信じ待つ夜

 

あなたにも見えるだろうかこの空が 絶望に染む夜明けの色が

 

 

 

 

<インク×アイドル短歌>

「さよなら」と書くのが似合う色でしょう これであなたの名前を綴る

 色彩雫/深海

 

甘すぎて君は好きではないだろう 外国製のお菓子の話

 MOTBLANC/Toffee Blown

 

新しい朝と新しい芽吹き新しい君そのままの僕

 inkstand

 

あの人と友達だったらいいなって願いも叶う星空の果て

 コトバノイロ/銀河鉄道の夜

 

物憂げなグラスにふれる指先が四角いその手嫌いじゃないな

 カクテルインク/Evening Rose

 


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字が下手……

 

 

<別れ>

少しずつ離れていくね私たち 宇宙の端と端みたいだね

 

本当はあのとき泣いていたんだよ 見せないものは「ない」ものだけど

 

君の眼にうつった空は君にしか見えない色だ 僕のもそうだ

 

さよならをしよう!いつか来るそれに怯えてるのは飽きちゃったんだ

 

 

 

 

<リクエスト>

寂しさが飽和している 溶けきらぬぶんが細かな雲になります

 (うろこ雲)

 

いつもより遠く高くに続く空 君の星まで見える気がして

 (秋の空)

 

公園に行こう 夜のブランコは微笑む月も揺らせるらしい

 (三日月)

 

この街はあまりに広い こんなんじゃあなたのことを見つけられない

 (都会)

 

放課後の窓辺でマントをはためかしスーパーマンを真似てた小5

カーテン/増田さん

 

突然の雨 特別に守りたいものもないので濡れたまま行く

通り雨/加藤さん

 

新しい靴は踵が痛いけど慣れる頃には飽きちゃうかしら

靴ずれ/小山さん

 

前世では犬だったかも 君のこと離れていてもみつけられるし

におい/手越さん

 

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<食べ物×恋>

コロッケをはふはふ食べる口元に衣がついている これが恋

 

今年まだ着てないコートのポケットで古びた恋がべたついている

 

南極で会おう そしたら乾杯を のんびり待つよペンギンだもの

 

 

 

 

<きみとぼく>

僕たちは友達じゃない僕たちは出会ったこともないほど他人

 

出会わずに叶う何かがあるんだと君で証明したいと思う

 

君のこと嫌いだ 相容れないけれど相容れる必要もないのだ

 

君のその嫌いなとこがなくなればもっと嫌いになってしまうな

 

僕の言う「僕たち/僕ら」はIとYouでありWeになることはない

 

僕たちは別個体だしそれぞれが幸せな日々を送れますよう