曲をモチーフにした短歌をつくる

 

 

 あくまで私がどうやってつくっているかという話です。「やってみたいけど、どうつくったらいいんだろう」「他の人はどうやっているのかな」というときの参考になれば幸いです。

 そもそも短歌って?って人は「短歌とは」って検索してみて!個人的には、57577のかたちに概ね沿っていて溢れ出る感情を詰め込んであれば大体短歌なんじゃないかなって私は思ってます。そういう前提で進めます。

 ちなみに私はなんらかに所属して短歌を詠んでいるわけでもどこかで短歌を学んだわけでもなく、ただ勝手にひとりで好きなように詠んでいるだけの素人です。

 

 曲をモチーフにした短歌、私は主に「#ポルノ短歌」というタグで詠んでいます。なので、この記事に出てくる短歌はすべてポルノグラフィティの曲をモチーフとした短歌になります。

 

 で、どうやって詠むか。モチーフにしたい曲が決まったら、私はだいたい3種類の視点から考えます。この曲で詠むのにどういう視点で組み立てていくのがいいかな〜っていう感じです。

 

 

①歌詞に書いてあることを自分の言葉に翻訳して詠む

 歌詞の言葉そのままだったらそれは作詞者の言葉に他ならないわけで、それを「私の短歌」にするためにどうやったら自分の言葉に訳せるか、という観点。

 自分の気に入っている歌詞や、この歌詞は要約したらこういうことだよな、みたいなことを自分の言葉にして詠みます。

 私は「言い換え」が好きなので割とこの視点から詠むことも多い気がします。

 

笑ってる場面ばかりを思い出す 思い出したからには過去だ

 ポルノグラフィティ「空が青すぎて」の短歌です。この曲の歌詞には過去形が多用されていて、過ぎ去っていった日々を思い返しているのだろうと想像できます。この多用される過去形と「僕たちは確かに恋をしてた」ってフレーズが好きなんですけど、それを私の言葉で要約したらどうなるかなって思ってつくった短歌です。思い出すということはもう過去の話なんですよね……でもこの曲に描かれる恋はたぶんそんなにかなしい恋じゃないんだろうなと想像できたので、その感じを言葉にしました。

 

遠くから夜明けの色が窓を染めキミじゃなければ駄目だ、と思う

 ポルノグラフィティ「憂色〜Love is you〜」の短歌です。「耳が痛くなるくらい重い静けさに閉ざされて 息をひそめてひとり朝を待っているよ」の部分を中心にこの曲の歌詞全体を要約したような短歌にしたいなと思って詠みました。おそらくはこういうことを歌っているんだろうな、という私の勝手な解釈ですが。

「朝を待っている」の部分から「夜明け」という語をもってきて、「キミ」は歌詞に倣いカタカナ表記、主人公があれこれ歌っているのは「キミじゃなきゃ駄目」ってことなんだろう、という感じで構成されています。たぶんこのふたりは別れてはなさそうだし、この先また同じ時間を過ごしていくんだろうな〜感を出したかったのでそんな感じになっています。曖昧な解説だな。

 

 

②歌詞から連想した物語を詠む

 ①は歌詞の世界観そのものを詠みましたが、②は歌詞には書かれていない(が想像できる)ことを詠む視点です。歌詞のおはなしの延長線上の場合もあるし、歌詞には書かれていないけどきっとこういうこともあるだろう、みたいなのもあります。

 

何度目のデートか数えるのをやめてこれが愛だとわかりはじめる

 ポルノグラフィティ「ラビュー・ラビュー」の短歌です。たぶん歌詞とは「愛」くらいしか単語も被ってないんじゃないかな。でもなんとなくラビュー・ラビューだなってわかるじゃないですか(わかるよね……?)、そういう短歌です。きっとこの曲の「僕」はそんなふうに思ったんじゃないかなって連想しました。

 

だめなのはわかってるけど「あなた」って呼びたかったな あなたのことを

 ポルノグラフィティ「ワン・ウーマン・ショー 〜甘い幻〜」の短歌です。この曲めちゃ好きなので割と気合い入れて詠みました。

 この曲の二人称は「あなた」だけど、「私」は「あなた」に向かって「あなた」と呼んだことはあるのかなと思ったところから詠みました。私はこの曲は家庭のある(ちょっと年齢差もあるかもしれない)男性と交際する女性の歌かなと思っていて、そのおはなしを端的に表現したくてこんな感じになりました。なんとなくだけど「○○さん」としか呼んでないんじゃないかなと思うんですよね……「あなた」と呼ぶのは「あなた」の配偶者にのみ許された特権みたいに思ってんじゃないかな「私」は……っていう想像です。

 

夜にしか息ができない 午後1時私はどこで何しているの

 ポルノグラフィティ瞳の奥をのぞかせて」の短歌です。この曲の歌詞は基本的に夜と朝で構成されているので、「私」は昼間どうしてるんだろうというところから出発してこの短歌に着地しました。午前1時は詩的だけど、午後1時はあんまり詩的じゃないからそれを詠みたいという意図もありました。歌詞のなかから「私」の生活のにおいが全然しないので、このひとは夜以外どうやって生きてるんだろうか、というのを詠みたくて。曲の時代背景は現代じゃなくてもいいなと思ったし、「私」が昼間なにしてるひとなのか全然わかんないので、あまり具体的な単語は入れないようにしました。

 

 例に挙げた短歌も歌詞の物語の隙間を拾って詠んだみたいな感じになってますね。意図してそういうのばかり詠んでるわけじゃないですが、たぶん隙間を想像するのが好きなんだと思います。

 

 

③歌詞や楽曲の外側にいるひとを主体として詠む

 歌詞や楽曲の外側にいるひとは必ずしも自分とは限らないのでちょっとぼかした感じになりました。自分を主体にしてもいいし、別に自分じゃなくてもいいと思います。ようは、曲の「外側」に目を向けるという話です。曲を受け取ったときに何を考えたか、という視点です。

 

滴って落ちるピアノと降り注ぐギターがそれは恋なの?と問う

 ポルノグラフィティ「夜間飛行」の短歌です。この短歌自体は私の体験談ではありませんが、「滴って落ちるピアノと降り注ぐギター」はこの曲の演奏を指しています。あの滴り落ちる雫のようなピアノの音とピアノと少しニュアンスが違って降り注いでくるようなギターの音、歌詞の主人公に「それを恋だというの?」と問いかけてるみたいだなって思ったので、そういう短歌です。演奏を私がそう受け取ったという意味では体験といってもいいのかも。

 これは連作のひとつなので連作全体を見ると楽曲から連想したおはなしを描いているように見えますが、この短歌だけ見ると③として成立するなぁと思ったので例として挙げました。

 

どこまでも行けるよ私 擦り減った靴を履き替え歩いていこう

 ポルノグラフィティ「ロマンチスト・エゴイスト」の短歌です。これも別に私自身の体験ってわけじゃないんですけど、ロマエゴを聴いた架空の「私」を主体として詠みました。この曲は聴いた誰かの背筋をぴんと伸ばしてくれるような曲だと思うので、それを表現したくて。でも私の実体験を踏まえたいわけじゃないので、架空の「私」を詠みました。体験とは違うんですが、歌詞のなかのおはなしではなくて歌詞の外側に広がる世界を詠んだものです。

 踵鳴らして歩くには擦り減った靴じゃ駄目だよなと思ったので、そのへんは①のように自分の言葉に翻訳している部分でもありますね。

 

 とはいえ、私は短歌に「私」の感情を含ませるのがあまり得意ではないので、なかなか自分を主体とした短歌は(特に曲からイメージして詠む場合は)詠む技量がないな……と感じます。フィクションを詠むほうが圧倒的に得意だし好きなのでそればかりになりがちです。

 

 

 

 個人的には、①は曲の真下に向かって掘り進めるイメージ、②は曲の世界を広げるイメージ、③は曲の外側に世界を広げるイメージです。って書いてみたけど特に意味はないですね。なんとなくそういうイメージで捉えています。

 これら3つの視点、それぞれ独立してもいるし複数の視点からひとつの短歌を生み出すこともできます。②でやろうとしたけどちょっと物足りないから①の視点からもみてみる、その結果①の要素も②の要素もある短歌がうまれる、ということもよくあります。まぁそこまで深く考えずに、あーだこーだ練ってるうちに混ざってくることが多いですね。こういう観点で詠もうと意図してるわけではなくて、こんなふうに分類できるな〜と思って例示しただけなので。

 

 それと、全体を通じて、どこまで歌詞と同じ言葉を使っていいの?という疑問が生じるんじゃないかと思います。企画などで明確なルールがあるのであればそれに則るのが一番よいと思いますが、企画に参加するわけではなくひとりで勝手に詠んでるときは悩みますよね。私は悩むのが面倒なので「歌詞にある言葉をなるべく使わずにどれほどその曲を表現できるか」を考えて詠んでいます。それはそれで大変ですがうまくいったときはなかなか気持ちがいいです。「ラビュー・ラビュー・ラビュー・ラビュー・オー・マイ・ダーリン」と言わずに「ラビューラビュー」を表現できたら気持ちいいし、「あなたに逢えたそれだけでよかった世界に光が満ちた」と言わずに「アゲハ蝶」を表現できたら気持ちいいよねって話です。私はそっちのほうが好きです。でも「月飼い」を「月」使わずに詠むのは難しいしな〜

 

 いろいろ書いたけど、そんな難しく考えずに詠もうぜ!って話です。詠もうぜ!

 

 

#j31gate に寄せた短歌たち解説

 

 

 たまに参加していたアイドル短歌企画「J31Gate」に寄せた短歌をまとめました。解説つきです。

 

 

 初参加は2021年7月。それまでもJ31Gateのことは存じていましたが、自分の短歌を発表する場はTwitterで十分だろうと思っていたことと、多くの方が目にする企画である以上明るい短歌を出したいという気持ちがあり(しかし私の短歌は暗いものが多いので理想とするものがなかなか詠めない)、参加するには至っていませんでした。が、主催である鷹野しずかさんとのご縁が繋がったことで背中を押されたような気がして&ちょうど気にいるものが詠めたので参加しました。

 

 

 

第18回「音」

039:君の名は月光が海に落ちる音 わずかに跳ねて静かに沈む

(加藤さん)

 

 加藤シゲアキと口に出してみてください。ほら、月光が海に落ちる音がしますね。そういう短歌です。ロリータの冒頭みたいな。

 「か」はkの子音が光の生まれる瞬間のようだし、「とう」はoの母音からものが下に落ちていく印象を受けます。「し」は水面を少し滑る音、「げ」の濁音で一度跳ね、「あ」で再び水面に触れ「き」で静かに沈んでいきます。

 企画に出すものはなるべく明るい短歌を、少なくとも暗さに支配されない短歌を出そうと心がけているんですが、私らしさと明るさが共存したいい短歌になったなと思っています。広い海のうえに月が浮かんでいる風景が浮かんでくるところも気に入っています。

 

 

第19回「夏」

043:若者の夏は輝く 焦燥と、それより少し多い希望で

(加藤さん)

 かつての加藤さんを想って詠んだものです。若かりし頃の加藤さんを見ると若さゆえの焦燥と若さゆえの希望を感じます。今の加藤さんはもっと希望に満ちていて、一面の麦畑のようなあたたかさもあるなぁと思います。

 

 

第22回「ショウ」

022 :夢で逢いましょう あなたが思うよりずっとあなたのことが好きだよ

(NEWS)

 シンプルにそのままの短歌。不特定多数のアイドルに当てはまることかと思いますが、あえてNEWSの歌だとすることに私なりの意味があります。

 私たちはきっとNEWSが思うよりNEWSのことが好きだし、NEWSはきっと 私たちが思うより私たちのことが好きなのだと思います。どちらを主体としてもこの短歌が成立することが、私はとても嬉しいのです。

 また、「そのひとが夢に出てくるのはそのひとが私のことを好きだから」という解釈が古い歌にはあるよという話を古文の授業でしていたなぁと思い出して、そのあたりも込めての「夢」です。と同時に、「夢」=コンサート(NEWSと私たちが心を通わせることのできる空間)のことも指しているように取れるかなとも思います。ね。夢で逢いましょう

 「ショウ」というお題をみて真っ先に「夢で逢いましょう」というフレーズが出てきました。たぶん森博嗣先生の作品『夢・出逢い・魔性 you may die in my show』のせいです。美しいタイトルですよね。

 

 

第23回「雪」

127:ペンギンになる夢を見た 雪の日の極意をきみに授けてあげた

(アイドル名なし)

 

 私といえばペンギン、みたいなところありますよね。ペンギンが出てくるアイドル短歌も詠みたいなと思っていたので、「雪」「ペンギン」ありきで詠んだものです。ちょうど東京も雪が降ってペンギン歩きがどうのと言われてるのを見たもので。

 これもまた夢なんですけど。夢好きなんだな私。ふつうの短歌として詠むと片想いなのかな〜とかかわいい様子も想像できますが、アイドル短歌であることによって「きみ」=対話することが叶わない相手になるのが残酷で気に入っています。そのうえこちらがなにかを教えるわけなので。そんなことってないじゃん。でも夢ならありえるし、夢でしかありえない。なるべく明るい短歌をって言ってたけど、これは字面が明るくてかわいいのでOKとしました。

 

 

第24回「人」

058:人間の醜さと愛しさについて頁をめくり君と話した

(加藤さん)

 

 加藤さんと小説の短歌を詠みたいと思っていて、前回の「雪」でうまくいかなかったのでリベンジしました。さっきはアイドル=対話することが叶わない相手って言いましたけど、そのひとが書いた小説を読むことで対話できるんですよ。両者は矛盾しません。

 登場人物たちの言動が彼の思いを代弁しているとは思っていませんが、作品を通して受ける印象は彼の思いと一致する部分があると思っています。どの作品も、人間の醜さと愛しさを描いている気がして。人間って愚かで醜いね、でもそれと同じか少し多く愛おしいよね、と。そんなこと言ったら世の中の大抵の小説がそうかもしれませんが、他でもない「私」が他でもない「彼」の作品からそういった印象を受けたということが重要なんです。

 ちなみに「頁」は「ページ」と読みます。ルビを振らないのはわざとです。私と彼のあいだではルビは必要ないので。

 

 

153:離れたらまた会えばいい 僕たちはひとのかたちをしてる彗星

(アイドル名なし)

 

 J31Gateは第24回を以て無期限のお休みになるとのことで、その最後の一首となれたことを嬉しく思います。

 まさしく今の私がそうなんですよ。軌道的にちょっと離れているんですよね。生活が非常に忙しく、金銭的身体的そしてなにより精神的な余裕がないのでいろんなもののファンであることをお休みしています。無理をして追っても心と体に良くないので。いつかまたファンを名乗れるか、今はまだわかりません。心の距離も、今までの私と私の好きな人たちの距離とは同じではないので。これは一方的なわがままなのですが、ここ2年ほどのあいだに「私には寄り添ってくれないんだな」と思う出来事がありました。わがままで、非常に傲慢です。アイドルは私のために活動しているわけでも、私のために存在しているわけでもないのに、そんなことを思うなんて。傲慢ですね。でもそう思ってしまったんです。

 きっと、お互いの軌道が今は並んだり交差したりしない位置で周回しているのだろうと思いました。私たちはお互いにひとのかたちをした彗星で、今はちょっと離れているんだなって。

 でも、一度離れたということはまた会えるんですよ。私たちのあいだにある距離は縮めることもできる。

 

遠くから愛しています 僕たちのあいだに横たわるのは銀河

 

 2021年に詠んだものです。どうしても私は私と好きなもの、私とNEWSの関係を宇宙に浮かべたいらしい。これほどに想っているので、きっとまたいつか彼らに手を振り彼らに手を振り返してもらうことができるでしょう。その日がきたら、また逢いましょう。

 

 

 

 とはいえ私自身は生活を営み、たまに短歌を詠み、さまざまなものに転がりながら生きています。不安定な世の中ですが、あなたもどうかお元気で。私はどうにかやっています。

 

#自選10短歌集2021 自作解説

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2021年の短歌から10首選んでみました。以下、解説となります。


雲ひとつない晴天にペン先を浸して書いたサヨナラは青
 ポルノグラフィティの楽曲「空が青すぎて」をテーマに詠んだ連作のひとつです。ガラスペンにインクをつけて書くようなイメージで詠みました。万年筆も一応つければ書けるし、歌の世界から離れすぎずに広げつつも私っぽい短歌だなと思って気に入っています。大きな文字で配置するならこれがいいなと思って最初のひとつにしました。
 連作全体はこちら。

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いますこしお待ちください 人生に鳴らし続けている保留音
 アニメ「SSSS.DYNAZENON」の二次創作短歌。33歳実家住み無職(大学中退)の山中暦というキャラクターがいるのですが、彼について詠んだものです。アイドル短歌や二次創作短歌を詠むときはなるべく普通の短歌としても機能するようなものがいいなと思って詠んでるんですが、だからといってアイドル短歌や二次創作短歌として薄いものにはしたくないし、これはそのちょうどいいバランスで詠めたもので気に入っています。
 2021年、慣れない育児に奮闘しすぎて記憶が飛んでるところがあって、ちょうどこの「SSSS.DYNAZENON」が終わった頃から記憶を取り戻し始めます。最終回に衝撃をくらいすぎて私のなかのメインメモリが再び稼働し始めました。それまではキャッシュ削除みたいに数日間で記憶消えてた感じです。2021年の私とこのアニメは切り離せないものなので、二次創作短歌からも選びました。


「欲しいな」を「でもいらない」にするたびにひとしずくずつ薄まるこころ
 反応が結構多かった短歌。そのままの通りで、特になんの裏とか深読みとかもない短歌です。表記的な話だと、ひらがなを多くすることで寂しさや悲しさが強まるかなと思ってひらがなが多めです。漢字に変換できるほど頭まわってない感じというか。
 「欲しいな」と思うものはいっぱいあったんですが、使う時間や置いておく場所がなくて結局「でもいらない」になっていくなぁと思って。そのたびに私のこころが薄まっていって、私ってなんだったっけって気持ちになっていくような感じがしました。ただ、買ったところで使う時間も置く場所もないから結局いらないものになっちゃって後悔するので、どっちにしろこころは薄まるような気がします。けど、時間をかけて本当に欲しいものを選んで買うとそれがいとおしくもなりますよね。


君が言うほどに世界は美しく見えないけれど生きててもいい?
 Twitter投稿時は普通の短歌のタグをつけてるけど、アイドル短歌とするのが痛々しかったからそうしたという背景があります。
 自担である加藤さんの見ている世界は、少なくとも今はとても美しいようで、彼の言葉の端々に「世界は美しい」と書いてあるような気がします(私の僻みかもしれませんが)(アイドルとして発信する以上ポジティブなメッセージであることのほうが望ましいと思っていますが)。でも私には世界がそうは見えないときも結構あるんですよね。そういう短歌です。痛々しいですね。
 「生きててもいい?」と訊ねるのがずるいなと思います。でも生きてていいなんて自分では言い切れなくないですか?私が生きていていいなんて私が言うなんて烏滸がましいような気がしてしまう。というのは建前で、本音では誰かに生きていることを許してほしいからなんでしょうね。だって許可してもらえたら、そのひとには許可した責任がありますもんね。あのひとがいいって言ったから生きてるんです私の意思じゃないですって言えるもんね。そういう短歌です。痛々しいですね。


なんとなく死にたい夜は少しだけ優しく見えるスマホのあかり
 出産後に生理が復活したあたりからそこそこ死にたくなってしまって(正確に言うと「なんで生きてるの?こんな使えない人間なのに?」という問いが浮かんで消えなくなる)、そんななかでスマホ触っててどなたかがくださったおたよりやリプがとても優しくてあたたかかった、という短歌です。それにしてもホルモンの力やばくないですか?操られてるなぁと感じるし、であれば普段の私が抱く感情とかについてもよくわからなくなってくるし、さらに言うと「私」というのはなんなのか、と疑問に思います。なんなんだろうな。ちなみに今は処方されている漢方が合っているのか、あまりミスをしないように生活に注力しているのが効果を発揮しているのか、以前ほどの死にたい夜は訪れていません。それはそれで「私」とは?って思うこともあるけどね。


笑ってる場面ばかりを思い出す 思い出したからには過去だ
 これも「空が青すぎて」連作のひとつです。「空が青すぎて」という曲は失恋をした曲なんですけど、「僕たちは確かに恋をしてた」という歌詞があって、過去形にできたのならもう過去なんだよな〜っていう短歌です。「Memories」という単語も歌詞にあるので、そこも絡めてひとつ詠めないかなと思ってつくりました。とてもストレートで文字通りの短歌ですが、歌詞に寄り添いつつこの短歌だけでも完成している感じがして気に入っています。というか「空が青すぎて」連作がめちゃくちゃ気に入ってる。


果たされぬ約束はいまポケットのなかで寝息を立てる おやすみ
 これも「SSSS.DYNAZENON」の二次創作短歌。この短歌について語るためにはアニメの話を知らないとなかなか難しいんですげー要約しますと……5000年前にお姫様とその国を守るよそものの青年がいて、姫と青年は将来を誓い合うけれど青年は死に姫も彼の後を追って死んで、青年は5000年後の世界に蘇りもしかしたらどこかにいるかもしれない姫を探すも姫は蘇っていないので会うことは叶わず青年も再び永い眠りについたかもしれない……という話のロボットアニメなんです。青年はこのアニメの主人公ですがこれが話の本筋って言うとなんかちょっと違うというか……まぁそのへん複雑なんですけど……私はこの青年とお姫様の関係性に狂ってしまったので私には本筋に見えちゃうんだなこれが……
 という背景があったうえでのこの短歌です。「約束」というのは私がよく考えているテーマでもあって、「約束はした時点でもうその役目を終えていて、果たされるかどうかは大きな問題ではないのではないか」という説が私のなかでは有力なんですが、このアニメの主人公はそうではなくて愚直なまでに約束を果たすことに重きを置いていてとても眩しかったです。だから果たされぬ約束は決して破られた約束にはならなくて、いつか果たされる日を夢見て眠りについたんだと思いたいです。


今日君に会えてよかった 死んだりはしてないけれど生き返れたよ
 加藤さんが2月の勝者でインスタライブやったときに詠みました。私自身、その日は死んだりはしてなかったんですが、加藤さんの笑った顔を見てたらなんだか生き返ったような心地がしたのでそういう気持ちをこめました。けどまぁ、死んでないって言えるのは生き返ったからで、生き返らなかったら死んでたかもしれませんよね。


殺しても殺しきれない恋なので連れて帰って寝床をあげた
 恋をしたので詠みました。私の2021年はポルノグラフィティ新藤晴一さんへの恋で締め括られたと言っても過言ではないです。新藤さんは私の初恋であり、2014年に失恋もしたのですが(これはまた別の話)、その後も恋心は抜いても抜いても生えてきていました。そして2021年、失恋をしたときに「これが失恋だ」と明確に思ったように「これが恋だ」と明確に思ってしまったんですよね。なのでもう恋をしたままでいることにしました。
 殺すという物騒な単語を使っていますが、以前は心のなかで恋心を殺していたんですよ。RPGで魔物を殺すようなイメージです。倒す、ではなく殺す、です。他の言葉に置き換えると違うなって感じがするので、あえて私のイメージのままにしました。違う受け取り方をされてもそれはそれで構いません。詠んだときは私のものだけど、読んだときはあなたのものでもあるので。
 「連れて帰って寝床をあげた」は新藤さん作詞の「ロマンチスト・エゴイスト」の「臆病な猫を連れて帰ろうかな/あたたかいベッドで寝かしつけようかな」という歌詞からの本歌取り(?)みたいなイメージです。


遠くから愛しています 僕たちのあいだに横たわるのは銀河
 今年、なにかのファンとして熱烈な感情を維持することをやめてただの生活者として生きていくことにしました。当面はそうやって生きていくつもりです。好きだけど、しがみつかなきゃいけないようならそれは違うなと思って。なので、しがみつかなくて大丈夫な程度に好きでいることにしました。そうすると雑誌やテレビやいろんなものを追わなくなって、追うためのHPやMPがあるものだけになっていきます。となるとやっぱり「遠いな」と感じることも多々あります。でも別に遠くてもいいなと、今は思います。私と加藤さんのあいだにあるのは、ただの距離ではなくて美しい銀河なので、じゃあいいか、と思うようになりました。「銀河」って「距離」と表現するよりずっとずっと果てしなく遠いものですが、だからこそ美しくもあります。それと私は永遠の愛読書として「銀河鉄道の夜」を挙げているので、この短歌もひとつめの短歌と同じように私の名刺となる短歌です。

 

 全体的に青いイメージの短歌が多かったので、サファイアブルーというカラーを指定しました。おまかせにもしてみたかったんですが、さわやかな青のイメージがあったのでそれにしとこうかなという感じです。来年もあったらおまかせにしてみたいな。
 あと私の短歌、見返してみるとほんとよく死ぬとか生きるとか言いがちなんですよね。厨二病とかそういう言葉がかっこいいと思ってるからとか、そういうことではなくて、私が常々考えていることだから短歌として表れやすいのだと思います。気づいたときには死にたい寄りの人間として生きていて、勿論そうじゃない時期も幾度かありましたが、ちょっとでも針が振れるとそっちに寄っちゃうんですよねどうしても。なので日々常々、自分が生きていることについて考えることになり、短歌にも影響してくる、といった具合です。
 今回選んだものはフィクションとノンフィクションの配分がいい感じだったなと思います。今まではフィクションの短歌を詠むほうが好きだし楽しかったんですが、2021年はノンフィクションの部分が増えました。普段の生活であまり感情が昂りすぎないようにしていて、それが難しいときもあるのでそういうときは短歌にして発散している面もあります。そういう意味で今年は感情が濃い短歌が多くなったのも特徴だなと思いました。

 今年もまた詠んでいけたらと思います。よろしくお願い致します。

私には帰る場所がある(2019年12月掲載)

 

こちらも音楽文掲載の文章です。サービス終了するとのことなのでブログに掲載します。たぶん神VS神のあとに書いたやつじゃないかな。

 

 

 

テレビから流れてくるアポロを聴いて「音楽」にめざめてから20年が経った。20年。20年ですよ。9歳で物心もろくについていないような小学生も、結婚生活を送る29歳の社会人になりましたよ。

きっと、音楽文を投稿したり読んだりする人なら「音楽のめざめ」を覚えている人も多いだろう。初めて音楽というものに衝撃を受けたあの日のこと。CDはレンタルショップで借りるだけのものではなく自分で買えること、ライブはチケットを買いさえすれば私でも行けること、それらを私に教えてくれたのは、ポルノグラフィティだった。

 

意味もわからずに「ヒトリノ夜」を歌いながら帰った通学路。学校じゅうで流行った「サウダージ」「アゲハ蝶」。それまでは誰が歌っているかなんて気にしたことがなかったのに、アキヒトとハルイチシラタマという名前はすぐに覚えた。なかでもハルイチというひとが歌詞を書いているらしいと知った。誰かが歌詞を書いているなんて、そんなの考えもしなかった。誰も書かずに歌詞だけがポンと生まれるなんてありえないけれど、小学生の私にとってはそのぐらい未知のものだったのだ。

 

中学生の頃、いじめを受けたことがあった。暴力は振るわれなかったが、持ち物を傷つけられたり避けられたりという不快な思いをした。中学生なんて家か学校しか居場所がないのに、どちらも私の居場所ではないように思えて仕方がなかった。そんなときに私を励ましたのはポルノグラフィティの曲たちだった。

 

 誰だってそれなりに人生を頑張ってる

 時々はその「それなり」さえも誉めてほしい

 

「幸せについて本気出して考えてみた」に出てくるフレーズ。私は私なりに頑張っていたのに、誰も私が頑張っていることなど気づいてくれなかった。いっぱいいっぱいの私には、このフレーズがひどく沁みた。私が頑張っていることを、この歌詞は気づいてくれている。それに何度も支えられた。あの頃、誰よりも私を理解してくれていたのはポルノグラフィティだった。

つらい日々でも、ポルノの新曲が出るまでは待とうと思えた。初めてライブに行った日には生きていてよかったと心底思ったし、私を迎え入れてくれる場所があると感じた。手拍子をして、歌って、腕を振って、そこにいるのは紛れもなく「私」。どこにいたって余り物の私にも、居場所があると思えたことが嬉しかった。

 

高校生になって、ポルノ以外にも好きなバンドができた。でもやっぱり一番はポルノだった。初めて友達を誘ってライブに行った。インターネットを通じてポルノが好きな人と交流したりもした。みんな元気かなぁ。

 

20年もあったのだから、ずっと100%の好きを貫き通せたわけではない。特に2000年代半ば~2010年代頭くらいの、「変わろう」という意識を感じさせるポルノに、私はついていけないのではと思うこともあった。それでも、彼らから離れることは惜しいと思った。

あれは執着だったのかもしれない。かつて私を救ってくれたポルノグラフィティから離れることは裏切りのようにも思えた。私は彼らに恩があるのだから、と思った時期もあった。でもそんなふうに義務のように感じていた頃は、素直な気持ちで応援できていなかったなと今になって思う。だけど、そんな時期も必要だったように思う。

 

そんな気持ちが吹っ切れたのは、2011年末に行われた「幕張ロマンスポルノ'11 ~DAYS OF WONDER~」だ。

静かな音からだんだんと気持ちを高めていくようなギターリフ、そしてボーカルの力強いカウント。始まるのは、ファンの人気が高く私も大好きな曲、「Search the best way」。本編ラストの「ゆきのいろ」も、とても美しかった。本当に素晴らしいライブで、頭から終わりまでずっと楽しく、ライブが終わって帰っていくときに「大丈夫だ」と思えたことを覚えている。ポルノグラフィティは大丈夫だ、そして私はポルノグラフィティのファンでいて大丈夫だ。

それからは、ポルノからファンへの愛を素直に受け取れるようになった。ただ好きな音楽を聴いて好きなライブに行くだけでこんなに感謝されるなんてと以前は思っていたし、100%の好きをもってポルノの曲を聴けないことに後ろめたさを感じることもあった。けれども「大丈夫だ」と思えたあの日からは変わった。

私がポルノを愛するようにポルノもまた私というひとりのファンを愛してくれているのだと感じられるようになった。特に2014年前後の15周年イヤーはとても楽しかった。15周年記念ライブ「横浜ロマンスポルノ'14 ~惑ワ不ノ森~」では、2人とも40歳になる年だからという意味で「不惑」をもじったタイトルになっていて、一体どんなライブになるのだろうとわくわくしていたら、オープニングで「15年前、音楽で一旗立ててやろうと惑ワ不ノ森(まどわずのもり)に入っていって帰ってこない2人がいる」というではないか。どこの2人だ。そしてラストには「君たちのおかげで惑ワ不ノ森を抜けられたよ!森を抜けた先にいたのは君でした!」と高らかに言う。そうか、私たちは彼らにとってそういう存在だったのかと、改めて思ったライブだった。

 

それからの5年のあいだには、ヒット曲も生まれた。ラテンテイストの「オー!リバル」、疾走感のあるロック「THE DAY」。ポルノグラフィティが現役であるということを、ファン以外にも示すことができたのではないかと思う。いちファンとして、なんだか誇らしい気持ちになった。

ポルノだけを好きでいたわけではない。他にも好きなものが増えたりもした。でも、ポルノへの気持ちは揺らがなかった。安心できる「実家」のように思えて、前にもまして好きになってしまった。

 

ここ最近の精力的なリリースはどれも魅力的だ。2018年リリースの「カメレオン・レンズ」「Zombies are standing out」は、それぞれポルノの新機軸となったと確信している。過去の曲がサブスクリプションサービスで配信されたことにより「UNFADED」という何が来るかわからないセトリを楽しめるツアーも行った。2018年から2019年はお祭り騒ぎみたいにめまぐるしい1年だった。

 

2019年9月、東京ドームで新藤晴一は言った。「いろんなことがあった、僕らの歩んできたこの道を、それでもみなさんは正解と呼んでくれるんでしょうか」。

間違いなく正解だ。食い気味で即答したいくらいに。彼らが、そして私を含めあの場でポルノグラフィティに熱狂したファンが、この20年を正解にしたのだ。素直な気持ちで応援できていなかったあの日々も、きっと正解になったのだと思う。

 

昭仁は「みなさんがポルノを求めてくれたから今この場所に立っている」と話した。かつて、ポルノを生きる希望としていた中学生の私の声も、彼らに届いていたんだろうか。声を届けようと思ったことはないけれど、CDを買ったり曲を聴いたりライブに行ったりすることが、ポルノを求める声として彼らに届いていたんだろうか。だとしたら、あの日の私に言ってやりたい。あなたがポルノを求め続けた声は届いていたよ。あなたが求め続けた声が、この素晴らしい日につながっているんだよ。

 

9歳の小学生は周囲と上手くやれない中学生になり、気の合う人たちに出会った高校生になり、真面目に勉強ばかりする大学生になり、悩んだりへこんだりしながらもちゃんと元気になって日々を歩める社会人になった。

 

それでも、つらいことがあったときには思い出す。

 

 歩き疲れたら帰っておいで 懐かしい歌など唄いましょう

 

ツアー「UNFADED」から、アンコールの最後には「ライラ」が演奏されるようになった。「歩き疲れたら帰っておいで」と歌ってくれる場所があることが、たまらなく嬉しい。つらいことがあったって、私には帰る場所がある。

昭仁は笑顔で手招きをする。晴一は満を持してのソロで「ultra soul」を高らかに弾く。心の底から笑いながらそんなお祭り騒ぎを楽しめるのも、ここが私の「ホーム」と呼べる場所だからだ。

 

20年、私のそばにいてくれて本当にありがとう。

そしてこれからも、どうぞよろしく。

あなたはNEWSを知っていますか(音楽文2019年3月掲載)

 音楽文がサービス終了するとのことなので、音楽文に書いた文章をブログにも掲載しておこうと思います。筆名は「藤田律」としていましたが、私です。特に意味はないけど名前変えてました。

 NEWSについて書いたのはアルバム『WORLDISTA』が出た頃でした。懐かしいな。

 

 

 

 

 あなたはNEWSを知っていますか。

 メンバーの顔や名前はわかっても、彼らがどんな楽曲を歌いどんなステージを見せているかはおそらく知らないのではないかと思う。知りたいとも思っていないかもしれない。

 それでも伝えたいことがあって、こうして言葉にしている次第です。

  

 ここ最近のNEWSはとにかく楽曲が多彩だ。その多彩な曲たちを軸となるひとつのコンセプトでまとめ、全体を通してひとつの世界を構築するようなアルバムをつくっている。そして音楽で表現した世界を可視化して実際に“体験”するツアーを回る、という流れだ。聴き手はまずアルバムを聴いて楽曲が表現するさまざまな世界に想像の翼を広げ、コンサートではその想像を上回る世界を体験する。

 

 2017年のアルバム『NEVERLAND』の初回盤にはNEVERLANDへの鍵がついていた。これは比喩ではなく本当に“鍵”で、同じく初回盤についているDVD映像ではひとりの少女がその鍵を手にして不思議な世界へ旅立つ様子が描かれている。

 アルバムを再生すると、まずミスター・インポッシブルと名乗る声が「NEWSのNEVERLANDの世界へようこそ」と、これから旅立つ世界について説明してくれる。聴き手は鍵を手にしてNEVERLANDに迷い込んだ“主人公”なのだ。『はてしない物語』『ナルニア国物語』などの王道ファンタジーのような世界観を彷彿とさせる。主人公は、ミスター・インポッシブルの言葉によれば、火・水・光・音・踊・魔・愛の七つのエレメントに彩られた世界を、NEVERLANDの案内人であるNEWSとともに冒険してゆくこととなる。続くアルバムと同名の楽曲「NEVERLAND」は、物語の幕開けにふさわしい壮大なアレンジと重厚な歌声で、聴き手をフィクションの世界へ連れていく。

 収録されている楽曲は様々な色を見せる。m-floの☆Taku Takahashi・LISA提供の「Brightest」、JUON提供のロックナンバー「BLACK FIRE」、亀田誠治による王道J-POPアレンジ「流れ星」などなど。曲の合間には、INTERとしてミスター・インポッシブルがNEVERLANDの世界を紹介してくれる。

 アルバムの最後の楽曲は「U R not alone」。この曲だけ、他の収録曲と毛色が異なる。というのも、これまでの楽曲はNEVERLANDという世界のなかを表現していたが、この曲はNEVERLANDの長い旅を終えて聴き手を現実世界へと送り出す楽曲となっているのだ。NEWSとファンがともに歌い、その歌声によって互いの存在を感じ、明日からまた日常に戻っていくための応援歌。幸せに包まれて、聴き手は現実世界へ帰っていく。

 

 次に発表された『EPCOTIA』というアルバムは宇宙旅行がテーマ。『NEVERLAND』ではファンタジーの世界観を展開したが、今回はSF要素が濃くなる。宇宙旅行が気軽にできる世界で、聴き手はEPCOTIAライナーという宇宙旅客機に乗り、宇宙をめぐるツアーへと出発する。初回盤特典はEPCOTIAライナーの搭乗チケットだ。

 前作同様にアナウンスから始まるのだが、今回はEPCOTIAライナーの機長、コーティーティプトリーからの機内アナウンスという形式になっている。NEWSはEPCOTIAライナーのアテンダントという位置づけだ。

 収録楽曲は『NEVERLAND』以上にバラエティに富んでおり、いわゆるアイドル的なかわいらしさのある「恋する惑星」、ピンク・レディーのオマージュとも思える「UFO」、ヒップホップな「JUMP AROUND」「BLACKHOLE」などなど多彩。特にヒップホップを取り入れた楽曲の恰好よさときたら!ラップも低音も効かせまくりかましまくり。ジャンルにこだわることなくさまざまな楽曲をリリースできるというのは、間違いなくアイドルのメリットのひとつだ。

 コンセプトアルバムだけにシングル曲が浮いてしまいそうにもなるが、機長の「機内音楽をお楽しみください」というアナウンスのあとに唯一のシングル曲「LPS」が入る粋な演出もあり、浮くどころかぴったりと収まっている。

 前作の「U R not alone」のように、今回の最後の楽曲「HAPPY ENDING」も聴き手を現実に帰すための曲であり、この曲を聴くことで宇宙へと行って帰る物語としてアルバムが完成される。まるでひとつのアトラクションのように満足度の高いアルバムだ。このアルバムをもってツアーを回った映像も発売されており、さいたまスーパーアリーナが宇宙となった様子を見ることができる。年末年始には京セラドーム・東京ドームをも宇宙にしてしまった。

 

 そして今年2月20日に発売された最新アルバム『WORLDISTA』。ファンタジー、宇宙と続き、次は仮想空間!アイギア「WORLDISTA Ver.10」を装着し、時間も距離も超越してしまえるような仮想空間へと旅立つ。アルバム初回盤特典として「WORLDISTA Ver.1」=青と赤の3Dメガネがついてくるところも、発想の勝利を感じる。アルバムを再生すると、仮想空間のガイド音声が流れ、聴き手はWORLDISTAの世界にログインすることとなる。

 『EPCOTIA』が楽曲の彩り豊かさを誇るアルバムだとしたら、こちらは楽曲の深度を誇るアルバムだ。ひとつひとつの曲が自立し主張し、仮想空間のなんでもあり感を演出している。

 仮想空間の中で、聴き手はNEWSとゲームを楽しむ。疾走感あふれるまぶしい楽曲「DEAD END」はレースゲームの世界を表現していて、続く「CASINO DRIVE」はカジノゲーム。ガイド音声が「eスポーツゾーンへ」と言うと、次は「SPIRIT」「BLUE」といった日テレのサッカーテーマソングが続く流れは、なるほど!と唸ってしまう。もちろん今回もm-floの☆Taku Takahashi作曲の楽曲が収録されている。仮想空間のイメージと相性のよい楽曲だ。かと思いきや愛に満ちたバラード「リボン」や季節外れの(と言いたくなるが、時間も空間も関係ないのがこの仮想空間なのだ)クリスマスソング「サンタのいないクリスマス」もある。「Strawberry」はNEWSの15周年を記念した楽曲で、「「生きろ」」はドラマの主題歌でもあり、今のNEWSの生身の思いが詰まった曲でもある。ひとつひとつの楽曲が、今まで以上に深い。前作で幅の広さを手に入れたNEWSは、今作では深さに焦点を当てたのかもしれない。

 4人の歌唱力・表現力にもさらに磨きがかかっていて、さまざまな声色・歌い方を使い分けて楽曲のもつ世界を表現している。4人しかいないのに、4人以上の迫力をもって迫る歌声といえるだろう。全員がサビを歌うという構成だけでなく、それぞれが自分のパートを歌いつないでいくというパターンも多い。

 実はこれまで紹介したアルバムは頭文字が「N」「E」「W」となっている。つまり、次に「S」がくるということ。ここまで紹介してきたコンセプチュアルな世界は、アルバム4枚を通してのプロジェクトなのである。起承転結の転となる今作は、今までの2作とは違って謎が多い。今まで以上に不思議で壮大な世界へと、聴き手は歩みを進めることとなる。

 今回のアルバムでは、公式から「#想像することがみちしるべ」という合言葉が提示されている。それを使って、コンサートの演出・セットリストや楽曲に隠された意味についてなど、さまざまな想像が繰り広げられている。

  

 ファンタジー世界で主人公を導く声や、宇宙旅客機の機内アナウンス、仮想空間のガイド音声は、いってしまえばただのCDトラックである。しかし、ただのCDトラックを聴きながら、聴き手は夢の国に迷い込み、宇宙旅行の参加者となり、VR世界を堪能する。言葉を選ばずに言えば“ごっこ遊び”だ。世界で一番真面目で、世界で一番楽しい“ごっこ遊び”。それぞれの世界で割り振られた役割を、NEWSも聴き手も演じている。

 アルバムの発売とツアーが決まるたびに、まるで一緒に遊ぼうと誘われているような気持ちになる。こんなに面白いものを考えたよ、だから一緒に遊ぼう、と。一緒に遊ぶという行為は、ひとりでは決して成り立たない。NEWSのアルバムやコンサートは、一方的に受け取るのではなく、自分がそこにいることを実感させてくれるのだ。“私”がかけがえのないひとりの人間であることを、改めて気づかせてくれる。さまざまな虚構の世界を通して、私は“私”という現実を知る。

 

 アルバムで、そしてコンサートで、NEWSは虚構の世界をつくる。しかし、コンサートに行って知るのは、NEWSというアイドルが“生身の人間”であるということだ。コンサートにて、彼らは全身全霊で歌い踊る。自分が“今”歌うことで届くものがあると信じているのか、素人が見てもわかるほどダンスが激しい楽曲でも“今”のその声で勝負する。決して粒がそろっているとはいえない歌声。けれど、それぞれの声がしっかりと生きている。ただ歌うのでも、ただ踊るのでもない。自分がそこにいることを証明するかのように、彼らは肉体を駆使する。気迫に満ちたその声と姿に、アイドルの語源は“偶像”を意味するものだとしても、彼らは間違いなく人間なのだと思い知る。

 汗を散らして、筋肉を総動員して、虚構の世界をつくるために全力を尽くす。歌声とは空気の振動なのだと、痛いほど胸に響く音に気付かされる。ときには声が枯れているときもある。でも、ステージを全うしようという意志が、その目に宿っている。

 そんな生身の彼らを前にしたら、我々は“見ている”だけではいられない。観客が“観客”ではいられなくなり、いつのまにか物語の主人公となって虚構の世界に参加している。一緒に歌ったり、ペンライトを輝かせたりしながら、NEWSと一緒に虚構の世界を冒険し、確かな“体験”を得る。あのとき歌った声、手拍子、笑顔、涙。心を動かされた体験は、コンサートが終わっても残る。今、NEWSがつくろうとしているのは、そういう“体験”を人の心に残すような、最高の虚構だと、私は思う。

 虚構=フィクションに必要なのは、想像力だ。きっとNEWSは、世界中のどこよりも人間の頭の中が一番広いということを、信じているのだ。

 

 あなたの想像力も、飛び立ちたくてうずうずしていませんか?

 一緒に冒険の旅に出ましょう。

 最高の虚構へ、ようこそ。

ポルノグラフィティ短歌「ぼくらのテーマソング」に参加しました

 ポルノグラフィティ22周年おめでとうございます!22周年によせて、ポルノの楽曲やアルバムで短歌を詠もうというファン企画があったので参加しました。

 

 

 

 私が選んだのは「夜間飛行」という楽曲です。アルバム『BUTTERFLY EFFECT』に収録されています。ファン以外にも有名な曲というわけではありませんが、とても美しくて大好きな曲です。ファン以外にも有名になってほしい。

 ライブツアー『BUTTERFLY EFFECT』では1曲目に披露されたのですがこれが驚き。今までのツアーならだいたいアルバム1曲目がそのまま頭にくることが多かったのに、「夜間飛行」は9曲目。後半に収録されている曲です。それが1曲目……?という驚きと、静かな曲でしっとり美しく始まる驚きがありました。

 曲で詠むというのがほぼ初めてだったので、どういう方向性でやっていこうかなと悩んだのですが、歌詞に描かれる物語をより深く掘り下げるようなかたちで詠んでみました。他の方が詠まれた短歌を見ると、楽曲と自分の関係性であったり歌詞に描かれる男性目線だったりとアプローチが多様すぎて超楽しかったです。

 

 

滴って落ちるピアノと降り注ぐギターがそれは恋なの?と問う

 歌詞の物語を掘り下げるって言ってんのに、いきなりメタ視点にしてしまった。曲を聴いたらきっとわかると思うんですが、ピアノとギターの音がとても美しいんですよ。イントロとか本当にピアノとギターが綺麗で。短歌に詠んだとおり、ピアノの音は滴って落ちるようなイメージで、ギターは降り注ぐようなイメージです。この歌詞に描かれた物語のバックでもこの曲が流れているのかな、と思って詠みました。

 

 

星空はグラスの中にある 君は気にも留めずにそれを飲み干す

 物語の舞台がどこかは歌詞には描かれていないので、私が詠むとしても断言するような感じにはしたくないなと思ってふんわりさせてます。大人な雰囲気漂う高級ホテルとかそのホテルのラウンジやバーみたいな……そういうイメージです。「私」の想いを知ってか知らずか知らんぷりする感じの「君」。ちなみに今知ったんですがホテル日航大阪には「夜間飛行」というカクテルがあるらしいです。

 

 

夜、甘い香りが誘う夜空には君がいないと知っているのに

 夜がダブったな!って今思った。あんなに練ったのに……ねりねりする過程でダブっちゃったのかな〜ミスった!でも綺麗な響きなのでいいです。他に説明すべきことはないです。そのまま。

 

 

ひとりでも空は飛べるわ 行く宛てがなくても、さまようだけだとしても

 これもそのまま。強気なようで弱いところもありやっぱり強いようで弱いのかも、みたいな、新藤さんの書く「私」ってそんなひとであることが多いよなって思って詠みました。サウダージもそうですね。

 

 

月なんて綺麗じゃなくていい なのに今夜の月はあまりに綺麗

 「君」が言う「月が綺麗」に対するアンサーみたいなものを最後に入れたいなと思って詠みました。月なんて綺麗じゃなくていいんですよ。そしたら的外れな言葉なんて聞かなくて済むしね。でもそんな日に限って月は綺麗なんですよ。人生なんてそんなもんだよな。ひとつめの短歌が聴覚のバックグラウンドに触れたので、最後は視覚(風景)で締めたいなと思ってて、まぁまぁいい感じにできたなと思います。

 

 

 「私」と「君」のふたりの恋、というか恋してるのは「私」だけなのかな〜どうなのかな〜って感じが全体的に表現できたらなって気持ちを込めました。

 もともとの歌詞が聴覚と視覚のズレを上手く使ってるんですよ。

 

美しい横顔 そっと見つめる

その唇の端にシガレット

紫に煙る 君の気持ちが

Oh, carry on, carry over

愛であるように 私は耳を澄ましている

 

 煙は見えるものなのに、そこに「耳を澄ましている」って続けるの最高すぎませんか?こんなに捻らないとしても聴覚と視覚の描写は入れたいなと思っていました。あとは心象風景みたいな感じにしようかなと。

 歌詞を読み返して曲を聴くごとに、こんな完成されて美しい曲をテーマにして短歌詠む意味とは???ってループに陥ったりもしたんですけど、ひとつめが思いついた時点で絶対「夜間飛行」にしようって思ったので初志貫徹しました。まぁいいものができたんじゃないかと思います。曲をテーマにするの楽しかったからまたやってみたいな〜!ポルノ短歌のタグ流行ってほしいな。

 

 

 

 改めまして、ポルノグラフィティ22周年、おめでとうございます!

#NEWS四部作短歌連作4tours  自作短歌解説:EPCOTIA

 

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 鷹野さんにお誘いいただき、連作短歌企画に参加しました。NEWSが駆け抜けた4つのツアーを詠む、というもの。私はEPCOTIAの担当です。

 どの短歌もめちゃ素敵なので感想を書いていきたいのですが、まぁまずは私の担当分の話からしましょう。

 

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・詠むまでの経緯とか

 最初にどのツアーを詠むか希望を訊かれたので、「現地で参加できなかったSTORY以外」と回答し、主催である鷹野さんに割り振りをお任せし、EPCOTIAに決まりました。4つのなかで最も私の作風と響き合うツアーだったのかなと思います。

 普段Twitterに投稿しているアイドル短歌は割とノリと勢いとスピード感とひらめきを重視していることが多いのですが、さすがに他の人と一緒にやるんだしと思ったのでちゃんと寝かせて何度も読み返してバランスを考えて……ということをやりました。一晩寝かしてみると「え、これは違くない?」みたいなのが見えてきちゃって難しかった。なにが正解かわかりませんね。だから面白い。

 最初は「宇宙」「星」はあまり使わない方向でいこうと思ってたんだけど、これらのロマンチック素敵ワードを多用できるのは4人のうち私だけじゃんと思ったからめちゃくちゃ使いました。

 

 

・セルフライナーノーツ

2018年宇宙の旅 これは映画じゃなくてほんとの話

 「2001年宇宙の旅」という映画があります。あんまり通じないかな……初手から引用していて私らしさが出過ぎているな……とも思ったけれど、私のなかでEPCOTIAというツアーを示すのにこれ以上の言葉が見つからないので使うことにしました。EPCOTIA(曲)に西暦が入っているのでどうしても2018という数字を入れたかった。

 2018年に宇宙、一般人は行けないんですよ。宇宙飛行士でもない限り行けない。でも私行ったもん!ほんとだもん!という気持ちを詠んだ短歌。デジチケ通した後に出てくる座席の紙が「BOARDING PASS」だったのがすごく嬉しくて、私はEPCOTIAライナーで宇宙を旅してきたんだよ!!!!!!って主張したかった。そういう短歌です。

 

 

君のため星は生まれる 手のなかで青く光ってわたしのスピカ

 EPCOTIAのペンライトを詠んだもの。いいですかみなさん、ペンライトというのは星の光なんですよ。EPCOTIAに限らずそう思っているんですが、EPCOTIAはまさにそうじゃないですか。それなら詠まないわけにいかないので詠みました。スピカというのはおとめ座にある青く光る星です。最初に思いついたのは「手のなかで青く光って僕のシリウス」だったんですが、NEWSにはシリウスという曲があってしかもEPCOTIAではやってないっていう……ちなみにシリウスも青い星です。

手のなかのアルファ・ケンタウリは光る 君に好きだと伝えるために

 という短歌をペンライトというお題で詠んだこともあります。ペンライトには星の名前をつけたいんだよな〜!

 

 

君は星、ならばあなたも星だねと言い合う ここはふたりの宇宙

 NEWSのコンサートって「きみとぼく」の世界になることがあるように思うんですよ。ファンとNEWSどちらも複数なのに1対1でお互い以外見えてないみたいな気持ちになる。そういう雰囲気を短歌で表現したいなと思った短歌です。コンサートの空間が宇宙としたらペンライトが星の光のように見える=NEWSから見たファンは星、ファンから見たNEWSは言わずもがな星、なのでお互いを星と思い合っているような気がしました。

 1首目がプロローグ、2首目はペンライト、3首目のテーマは「ふたり」です。実は3番目は全然ちがう短歌だったんですけど、他の方の短歌とのバランスを見て入れ替えました。

  重力も今はふたりを縛れない  ふわりふわふわシャボン玉とぶ

 どちらにしろテーマは「ふたり」でした。イノセンスのときのシャボン玉をイメージして詠んだものですが、今回の短歌は特定の場面でシャッターを切る系の短歌はあまり詠んでいないから採用されたほうとどっちにするか最後まで迷ってシャボン玉のほうをボツにしました。ふたりの宇宙のほうが私っぽい短歌かなというのもあったので。

 

 

さよならの代わりに歌う未来への約束としてのハッピーエンド

 最後はやっぱHAPPY ENDINGでしょ、という短歌。あの曲は「ここでこの物語はハッピーエンドだよ」という歌ではなくて「いつかきっとハッピーエンドが待ってるよ」って歌ってるんですよね。ひとりじゃないよ的な部分はどうしてもU R not aloneには敵わないので、そこは引用しませんでした。

 

終わりではなくて未来の僕たちへ約束としてのハッピーエンド

さよならの代わり歌って 僕たちの約束としてのハッピーエンド

さよならの代わり僕らのこれからを約束しようハッピーエンド

 という変遷を経て今の形になりました。真ん中のが一番完成形に近いですね。1回寄り道してるのが面白い。

 3首目で「ふたり」を詠んだので「僕たち」を消しました。あの曲はNEWSも私たちも歌ってるよな〜と思って「歌う」にして、「これから先」にあたるワードがほしかったので「未来」を入れて、「約束しよう」よりは「約束としての」のほうがわかりやすいかなと思ってそっちに。

 

 あのー、NEWSと「私」の物語において、エンドを迎えた人もいると思うし、ハッピーエンドとはいかなかった人もいると思うんですよ、きっと。でもあの瞬間はたぶん幸せだったじゃないですか。

守るためではなく破るためでなく「する」ためだけに約束はある

 これ私が以前詠んだ短歌なんですけど、約束っていうのは、私は「する」ことにこそ意味があると思っていて。あの瞬間、4人も「私」もこの先の幸せを約束し合っていたじゃないですか。そのことに代わりはないんですよ。あのとき幸せだったことをなくしたくないな、という祈りをこめた短歌でもあります。

 

 

 4首なので起承転結をしっかり考えたり繋がりのある短歌のほうがいいのかなとかいろいろ考えたんですが、それぞれ独立しているもののまとめて見たら共通点があるような、そういう短歌にしました。EPCOTIA(アルバム)はサクッと聴き返しましたがそこまで聴き込んだわけではなく、自分はコンサートのときに何を思っていたかなということを思い出したくて自分が書いたEPCOTIA感想文を読み返していました。書いててよかった! 4首目に込めた気持ちはこのブログにも書いてあります。

penguinkawaii.hatenablog.com 

 

・その他の没短歌

 先程ひとつ紹介しましたが、他にもあるのでここで供養します。

 

どこまでも連れていくから君となら知らない場所も怖くないから

 宇宙=未知であること、NEWSがファンを置いていかない(置いていきたくないと思っている)ことを詠みたかった短歌。抽象的すぎるな〜と思ったのでボツ。どっかに宇宙的ワードを入れられたら採用してたかもしれない。

 

今日のこと忘れてしまわないように星の名前をひとつ教えて

今日のこと忘れてしまわないように星の名前を教えてあげる

あの星の名前おしえてその声で 今日の記念に持ち帰るから

 「今日のこと忘れたくないな」という気持ちを詠みたかった短歌。個人的には一番上がいいかな〜と思いつつ、これだ!というのを決められなかったこともありボツにしたもの。

 

 

 

 自作の解説はこんな感じです。他の方の短歌の感想も書きたいことばかりなので、時間はかかっても書こうと思っています。