ゼロ先生がこんなに最高なんて聞いてなかった

 7/15、ドラマ「ゼロ 一獲千金ゲーム」が始まった。
 端的に言って、ゼロ先生があまりにも最高。
 あまりにも最高すぎるからゼロ先生が最高って話をする記事です。

 

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 原作の宇海零とは年齢も異なるので、ドラマのゼロ先生(塾講師なので「先生」の敬称を付けているだけで別に公式がこういう呼び方してたとかじゃないです)はオリジナルな要素が多く含まれている。原作の宇海零は爽やかでとにかくいい人という印象だったが、ドラマのゼロ先生は思ったよりもつかみどころがない。悪い人ではないことはわかるけれど、第一話ではその場の空気を乱す存在として描かれていた。
 で、その「つかみどころのなさ」の表現は加藤さんの演技によるところが大きい。もうとにかくこれが嬉しかった。加藤さんが今まで演じてきた役のなかで一番よかった。なぜ「つかみどころのなさ」がこんなにも滲み出るのかをメモにして残しておく。

 

・表情

 そんなに多弁なキャラクターではないので、表情で語る部分が多い。特に、誰かの発言を受けるときに言葉はなく表情で受ける場面が印象的だった。言葉ではなく、表情で喋っている感じ。言いたいことがあるのに言わないというよりは、表情そのものが返答になっているような。前々から加藤さんの無言の演技がとても好きだなと思っていたので、ほらね!という気分。
 加藤さんは表情が雄弁なので、なんかもう顔だけで喋れる。表情に物語が滲んでいる。ゼロ先生の表情を見ていると、「どんな気持ちなんだろうか」という推察をすっ飛ばして「こういう気持ちなんだろう」が伝わってきちゃうような気がする。
 個人的に一番好きな表情は標と会話して「だってこれは落ちてる金を拾うようなゲームだから」と言われた後の表情です。そのあとに何も言わずに、少しだけ顔を後ろに引いて、それから視線を斜め下に彷徨わせる。標の言った言葉を頭の中で反芻しているのだろう、と想像できるのだけれど、ここで何も言葉がないのがいい。その後でユウキが「落ちてる金を……拾う?」と標の言葉を繰り返すところも、あぁこれゼロ先生じゃない人の台詞なんだ……って感動さえする。超いい。好き。
 あとハズレのサークルに密集した人たちがお亡くなりになってるところもゼロ先生の顔のアップはあっても台詞はないの……そこの台詞は末崎が「し、死んでる……!」って言ってくれてるからゼロ先生には台詞は必要ない……。表情が語っているからいいの……最高……


・声、喋り方

 あまり抑揚がない。喋り方もふわふわしているし、語尾も若干伸ばし気味のときがある。ので、何を考えているのかわからない。でもそれゆえに、感情が声に滲んだ瞬間がわかりやすい。
 また、会話するときも返すときのタイミングが少しズレているように感じる。ていうか会話しているようで一人で自問自答してるだけじゃない?みたいなときもあった。ゼロ先生の台詞は「え?」って訊き返されている場面が何度かあったし。
 相手を置いてきぼりにするというか、決して混ざり合わないというか。だからゼロ先生から誰かに話しかけている場面は意思が感じられる。


・台詞

 「一千億円ってどのくらい?」→「迎撃ミサイル一基分」、「鉄球が落ちてきてから避けることは可能か?」→「アベンジャーズでもない限り無理」、グラサイの説明にプラスして「あぁちなみに出鱈目の語源は、」などなど、受け答えにも若干のズレがあるような感じがする。今その状況でそれ言う?みたいな。
 このズレてないようでズレてる感、脚本がいい感じの台詞をくれているんだな……これからも宜しくお願いします……!


 つまりほら、「つかみどころがない」んですよ。なんかもう全然わかんないの。標には「ミステリアス」というつかみどころがあるけれど、ゼロ先生はミステリアスなのかどうかもわからない。全然わからない。悪い奴じゃないことはわかるんだけど、「悪い奴ではない」以外の情報がない。既に4回ほど見てるのに「悪い奴ではない」くらいしかわからない。
 あ~~~最高。自担がこんなにつかみどころがない役をやっているんですよ。全然わかんない。最高かよ。あと顔が超いい。ゼロ先生の推理タイムは顔の良さ堪能タイムでもある。最高。

 なんとなくだけど、推理小説にたまに出てくるぶっ飛んだ探偵って感じがするところもいい。JDCの探偵みたいなぶっ飛び方……加藤さんにぶっ飛んだ探偵の役やってほしかったんだ……実質夢が叶ったわ……

 

 とにかくゼロ先生が最高。それだけの記事です。