ポルノグラフィティの15周年ライブをいつまでも語り継ぎたい

 

※この記事はポルノグラフィティのファンではない(けど知ってるしちょっと興味もある)方々に「ポルノの15周年はすごかったんだぜ!!!!!」という話をして15周年を祝うライブ2本の映像を見るときに作ったレジュメ(が一部不完全だったために後で追記したやつ)です。

 

 

 

基本情報

1-1:ポルノグラフィティとは?

 ボーカル:岡野昭仁
 ギター :新藤晴一
 広島県因島市(現・尾道市)出身の二人組バンド。2004年まではベースのTama含む三人で活動していた。
 1999年「アポロ」でデビュー。その後「サウダージ」「アゲハ蝶」などのヒット曲を世に送り出し、デビュー以来17年以上活動休止などをせず精力的に活動し続けている。現在シングル44枚、アルバム10枚をリリース。最新シングルは2016年リリースの「LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」。
 
 過去の曲のクレジットでよく「ak.homma」という名前が出てくるが、ポルノグラフィティのプロデュースを手掛けていた本間昭光さんのこと。

 

1-2:ポルノのライブについて

・ナビゲートキャラ

 ライブを盛り上げるキャラクター。前説としてライブ開演前の会場をあたためている。楽しいのでポルノのライブにお越しの際は是非余裕をもったご来場を!
 前説のほか、グッズのモチーフになったりもする。楽曲にちなんだ場合もあるし、ライブのコンセプトから生まれた場合もある。15周年のライブのナビゲートキャラは「キューブ教官」。

 

・グッズがかわいい

 とにかくかわいい!普段使いも全然できちゃう!
 しかしそんなかわいいグッズの中、圧倒的に普段使いに不向きなのが「ポルノTシャツ」。でかでかと「ポルノ」とデザインされたTシャツはライブ以外で着てるとちょっとびっくりされるぞ!

 

・異様に揃う手の振り

 なぜかはわからないが異様なまでに手の振りが揃う。「ミュージック・アワー」など、ポルノ側から「やってね!」という振りが揃うのは勿論のこと、自発的にやる振りすら揃う。揃えようと思っているわけではないが揃う。ホール規模は勿論のこと、スタジアムでも揃う。特に手を左右に振るワイパーっぽい動きはめちゃくちゃ揃うので必見。

 

・照明がえぐい

 えぐいとかえげつないとか、そんな言葉で表現したくなるほどすごい照明。とにかく数が多かったり、前後にも上下にも自在に動いたり、ぐるぐる回ったり、いろんな色が出たり、とにかくすごい。ただすごいだけではなくて、曲に合った演出装置として機能している。しっとりした曲もロックな曲も、照明によってステージの表情ががらりと変わる。「私が払ったお金は照明になったんだ」と実感できるほど毎回パワーアップしていく。
 照明に興味のある方・すごい照明が好きな方は是非ともポルノグラフィティのライブを一度でいいから観てほしい。

 

 

ラヴ・E・メール・フロム・1999

 2013年~2014年に行われたツアー。長いので以下「LEMF」と略す。
 シングルベスト『ALL TIME SINGLES』を受けてのツアーのため、シングル曲が満載。アポロの「ラヴ・E・メール・フロム ビーナスなんて素敵ね」とデビュー年の1999年から生まれたタイトルで、15年目に突入するぞという意気込みが感じられる。
 ちなみにこのときのツアーグッズとして販売されていた「アポログラフィティ」(ポルノグラフィティと明治のコラボグッズで、あのお菓子「アポロ」を特別パッケージで販売)は、ソチ五輪フィギュアスケートの羽生選手がキスクラで持っていたことで話題になったし品薄にもなったしMCの話題にも事欠かなかった。
 この公演はWOWOWで生中継もされていた。MCにはその話題もふんだんに盛り込まれている。

 ちなみにYoutubeの公式チャンネルでちょっとだけライブの模様が見られます。


ポルノグラフィティ 『13th ライヴサーキット “ラヴ・E・メール・フロム・1999”Live in MARINE MESSE FUKUOKA トレーラー映像』


00.OPENING
 映像の構成は新藤さん。絵コンテもてがけている。ポルノグラフィティのこれまでのあらすじをおもしろおかしく、そして優しく紹介する映像になっている。ちなみに一瞬会場の様子が映し出されているところはMステと鋼の錬金術師のイラスト。
 「それでもまだまだ みんなと夢の中にいたい 時には薄目を開けて 周りをうかがいたくもなるが ギュッと目を閉じて」という言葉が途中に出てくるが、これとほぼ同じ言葉が5周年の頃にも出てくる。新藤さんのエッセイ集『自宅にて』の中に「ポルノグラフィティを仕事として僕が生きていけてるのは、まだ夢を見られているからだとも思う。ときどきは目が覚めそうなときもあるけどね。そういうときはぎゅっと頑なに目をつぶって、見ていた夢をたどり直すんだ。」という言葉がある。当時の私がどうしても好きだと感じたことを、何年経っても同じように思っていることが嬉しくて、この映像を見るたびに何度でもぐっとくる。

 

01.青春花道(2013年、38thシングル) 詞曲:新藤晴一
 まだまだまだまだ青春だーっ!という言葉に続く「青春花道」。15年目に突入するに当たって二ヶ月連続リリースをしたときの第一段。80年代をテーマにしており、曲調もなんとなくそんな感じがする。しかしまるっきり古くさいとかどこかで聴いたことがあるというような風に仕上げるわけではなく、「ポルノグラフィティらしい」音楽にしてしまう力があるのがすごい。ジャケットやPVもちょっと懐かしさのある雰囲気が感じられる。ジャケットは当時めちゃくちゃびっくりした。今見てもびっくりする。
 紫がかったピンクのような照明がよく似合う曲。一曲目から会場の動きがばっちり揃っているが、これがポルノグラフィティ名物「宗教みを帯びるほど揃う手の振り」。ちなみに岡野さんがスタンドマイクなのに楽器を持っていないのは割と珍しい。
 それにしてもこの岡野昭仁ノリノリである

 

02.ミュージック・アワー(2000年、3rdシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 ポカリスエットのCMソングとしてお茶の間にも広く知れ渡っていて、ポルノを知らない人でも知っている曲のひとつ。ライブでもとても盛り上がる定番の曲。
 サビの「変な踊り」は、リリース当時に「何か振り付けを考えろ」と偉い人に言われて無理矢理考えたやつ。今となっては踊らない「ミュージック・アワー」なんて逆に無理。「ミュージシャンも張り切って」の部分は年々よくわからないアレンジが加えられている(好き)。
 間奏部分で聞こえるコーラスの歌詞がピックアップされたアレンジもあり、そっちもおしゃれでとても好き。「幕張ロマンスポルノ'11 ~DAYS OF WONDER~」などで聴くことができる。

 

03.オレ、天使(2001年、2ndアルバム『foo?』収録) 詞:ハルイチ/曲:シラタマ
 2004年のベスト盤『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』にも収録されている。歌詞は割と尖り気味。「音楽なんてそんなもんか」という歌詞も含まれている。ステージの高い部分に上がって歌うのがよく似合う曲。いい感じの角度で観客の手が映るが、宗教みを帯びていて最高。
 イントロとアウトロで台詞があり、CD音源では岡野さんが喋っているが、今回はキューブ教官が喋っている。台詞も今回のライブ仕様になっている。

 

04.ヒトリノ夜(2000年、2ndシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 アニメ「GTO」の主題歌。「GTO」のテイストといい彼らのバンド名といいこの曲といいすごく合っていた、と今なら思うけれどアニメ放映当時は「ポルノグラフィティ」の意味も「性感帯」の意味も知らなかった。でも小学校の帰り道に大声で歌っていた。同じ経験をした人はきっと少なくないと思う。
 別れた相手のことを思うときの感情を「思い出だけ心の性感帯」と表現してしまう新藤さんの歌詞センスは何度でも惚れ直す。好き。
 パッケージ化されているファンクラブツアー「FUNCLUB UNDERWORLD 5」ではインディーズバージョンの「ヒトリノ夜」が披露されており、AメロBメロ部分の歌詞とメロディが異なる。

 

05.エピキュリアン(2013年、「青春花道」c/w) 詞:岡野昭仁/曲:新藤晴一
 あまり数は多くない作詞作曲の組み合わせ(この逆もそんなに多くない)。
 車のCMソングだったためか、モニターの映像は車から見た景色(しかもBMWのCMだったためか左ハンドル)。夏っぽい感じのする爽やかで軽やかなメロディに「Wow Wow」と繰り返すサビが心地よい。タイトルは「快楽主義者」の意。

 

06.サウダージ(2000年、4thシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 みんなご存知「サウダージ」。ポルトガル語で「郷愁」や「哀愁」を意味する。ポルノにラテンのイメージがついた最初の曲(次が「アゲハ蝶」)。NAOTOさんのヴァイオリンがこれでもかというほど切なく歌う。
 ポルノのライブの照明の良さが現れている曲で、赤と青のライトを中心に場面にあわせて切り替えられていて、どちらも炎のような色で効果的にステージを照らしている。サビで真っ赤に照らされるところには毎回血が騒ぐ。
 歌詞カードは女優・山本未來さんの手書き文字となっている。PVでも三人が手紙を読んでいるようなスタイル。ちなみにPVでは特殊メイクで三人とも老人になっている。
 ライブでも定番の曲で、個人的にはこれを聴かないと帰れないくらいの気持ちのときもある。いつかのライブで岡野さんが「これでもくらえ、サウダージ!」と言って歌い始めたときは「何を言っているんだ」よりも「わかる!」が勝ったしめっちゃくらった。とても強い曲。

 

07.東京デスティニー(2013年、39thシングル) 詞曲:岡野昭仁
 「青春花道」に続き、二ヶ月連続シングルとしてリリースされた。「青春花道」のシンメというべき曲(ポルノはときどき曲にシンメの位置づけをもってきたりするから困る)。
 「青春花道」と同じく80年代を意識した曲になっているが、「東京デスティニー」は大人なテイストに仕上がっている。若干の古くささとオシャレさが同居する感じ、好き。どことなくポップでキャッチーなところもいい。照明もゆっくりと色が変わっていくところが大人なムードを演出している。新藤さんのギターソロから岡野さんが最後のサビを歌うところが聴いていて心地いい。

 

08.ルーズ(2012年、「カゲボウシ」c/w) 詞曲:新藤晴一
 投票で人気が高かった一曲。一見すると意味が掴みづらいタイトル、「永遠という文字が何より似合うのは さよならや後悔だけなのかな」という文学的な香りのする言葉の並びはTHE新藤さんの歌詞といった感じ。
 「星が全部ほら空から落ちる」のときのモニターがあまりにも美しい。岡野さんの歌声で星は空から落ちるのだ。その後、紺色の闇と月明かりの黄色に包まれた夜のような間奏、夜が明けて岡野さんに夜が明けていくようにオレンジのライトが当たり、そしてステージ全体が真っ白な光に包まれる。ポルノのライブの照明の美しさがこれでもかと光る。

 

09.愛が呼ぶほうへ(2003年、13thシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 深津絵里さん・岡田准一さん出演ドラマ「末っ子長男姉三人」の主題歌。リリース時のテレビ番組では岡野さんがピアノを演奏していた。2003年のライブ「74ers」でもピアノを演奏している姿を見ることができる。
 細い白のライトが左右と後ろから幾何学模様を作り出すようにステージを照らす。間奏から最後のサビに向かうときにあたたかな色に変わっていく。会場全体があたたかくて優しい気持ちに包まれる一曲。
 何度聴いても「愛」を擬人化する新藤さんの歌詞センスに惚れ惚れ。好き。

 

10.瞬く星の下で(2013年、37thシングル) 詞曲:新藤晴一
 アニメ「マギ」OP。今回はアコースティックバージョンでの披露となる。原曲はもっと音が華やかでパキっとしていてアニソンとしてぴったりだが、しっとりと聴くのもまたいい。二人のアコギの音の上をNAOTOさんのヴァイオリンが駆けていくかのよう。
 「白馬には自分が乗るほうがいい 大切な君の手を取りずっと高く舞っていこう」という歌詞に新藤さんの描く主人公像がよく現れている(個人的にはなんとなく新藤さんの小説『時の尾』の主人公を思い出す歌詞)。新藤さんには少し葛藤するけれどそれでも前へ進むことを決意するような主人公の姿が似合う。
 また「自分を信じること」をテーマにしている箇所については、「自分以上に自分のことを思ってくれる人ってほぼいない。だから自分でやるしかない」という新藤さんの考え方から生まれている。私が新藤さんのことを好きなのって本当必然としか言いようがなくない?と思ってしまう。好き。

 

11.サボテン(2000年、5thシングル) 詞:ハルイチ/曲:シラタマ
 幾本も降り注ぐ細い照明が美しい。ゆらゆらと揺れる照明に照らされるステージはどこか雨の中のようにも見える。終盤には白い照明も加わり明るくなって、雨上がりのようにも見えてくる。しかしこの照明は上から見ることに意味があるのではないかと思う。上から見ると、いくつもの三角形にーー棘のように見えるのだ。この曲の主人公に「君」の気持ちを気付かせたサボテンの棘のように。
 この曲はベースがとてもいい味を出しているので是非ともよい音響で聴いてほしい。胸に迫るような音をしている。
 あとこの曲の途中にあるように、新藤さん越しに映る岡野さんの図が最高に好き。

 

12.ラック(2003年、14thシングル) 詞:新藤晴一/曲:Tama
 Tamaさん参加の最後のシングル。ツアー「74ers」へ向けての曲で、タイトルは「
欠落感」を意味する。「欠落感」や「閉塞感」といった単語がゴリゴリと抉ってくる格好いい曲。
 今回のライブでは新藤さんのギターソロから始まる(だいたい新藤さんのギターソロ始まりな気がする)。びかびかと目まぐるしいほどのライトを浴びる新藤さんの格好良さたるや。そこからのまるで穴の中に細く差し込むような照明がこの曲の「閉塞感」と合っている。サビの黄色いライトも、今度は穴の中から出ていこうともがくようにぐるぐると動く。終始「閉塞感」という単語が強調されたように思える照明がすごい。
 最後に横の紫のライト、縦の青のライトが次の曲へ映った途端に色が変わるのもいいし、一瞬何も見えなくなるほど眩しくてその光がギターの新藤さんへと集まっていくのもいい。とにかく照明が最高。

 

13.音のない森(2003年、11thシングル) 詞曲:岡野昭仁
 シングルで初めて岡野さんの作詞・作曲だった曲。初めてだったのに思い切り暗い曲でリリース時はめちゃくちゃ驚いた。しかも歌詞を見ると「抜け出そう 陽の当たる場所へ」で終わっていて、まだ森を抜けられていない。自分に重なる部分もあって聴いていてしんどくなることもあるけれど、それもまたいいと思う。
 このライブのヘソ(俺たちの演奏を聴け!!!みたいな曲)はこの曲。間奏がだいぶ長くなっており、このアレンジは5周年ライブ「PURPLE'S」のときのアレンジを元にしている。間奏の変拍子は聴いているとなんだか不安定な気持ちになるが、「音のない森」をさまよっている様子としてとてもぴったりで、だからこそこんなにも不安定な気持ちになるのだろう。音楽ってすごいんだな、と思い知らされる。
 それにしても「ラック」に引き続き照明がえげつない。恐ろしい森の中に迷い込んだかのような色の光が会場の不安定さを更に煽る。ばっと強く照らされた黄色い光すら、やはりどこか怖い。特に最後のサビに向かうところ、ばたばたと変化する強い光がやんで岡野さんに緑の光が集中し、そこから赤い光になって炎も出て、なんかもうとにかく怖い。その状態で楽器の音がなくなり岡野さんの声だけになるのが本当に怖い。この森でひとりぼっちでいる様子を表現しているようで、とにかく怖い。好き。

 

14.夕陽と星空と僕(2003年、「愛が呼ぶほうへ」c/w) 詞曲:岡野昭仁
 ツアーに際して行われたシングル以外の楽曲投票にて1位を獲得した曲。ちなみに2004年に行われたファンクラブツアーに際しての楽曲投票でも1位を獲得していた。約10年ほどが経っても変わらず1位になる不動の「夕陽と星空と僕」。でもわかるよ、名曲。「君の形 僕の形 重ねてはみだしたものを 分かり合う事をきっと愛とか恋いと呼ぶはずなのに」というフレーズはひとつの真理だと思うし、「君の形 僕の形 いつかはその形を変えて どこかで出逢えるはずさ この世界はとても広く 素晴らしい愛があるはずだから」という最後のサビの「この世界」は、なんとなく輪廻した先さえも含むような広さが見えてとても美しい。
 歌い出しはまだ「夕陽」なので、夕陽のようなライトで逆光になった岡野さんの横顔がなんだか心にぐっとくる。歌詞が「夜空」になると照明もステージを青と白でぼんやり照らし出すのも素敵。その後はオレンジと青白が混ざり合うような色合いなのもとにかく美しい。最後のサビでは「あの夕陽にも星空にも僕の想いは乗せられない」から、いっそ朝焼けのようにステージが明るくなるのも、ポルノの照明チームは天才としかいいようがない。

 

15.メドレー
 ここからはシングルをいくつか集めたメドレー。歌っている本人が「一曲一曲に想いを重ね合わせてください」って言ってくれるのありがたい。大いに感情移入しながら聴ける。
 バックに映し出されているのはそれぞれの曲のPV。

15-0.Mugen
 メドレーの前奏的な感じ。

15-1.君は100%(2010年、31stシングル) 詞曲:岡野昭仁
 サビ前のライトが意味わからないほど奇麗。
 ポルノのライブ名物「異様に揃う手の振り」。ワイパーだと揃い具合が露骨にわかってちょっと気持ち悪い(誉めてる)。わかる、わかるよ、これだけ揃ってたら映像に残したくなるよね。

15-2.ギフト(2008年、25thシングル) 詞:新藤晴一/曲:岡野昭仁
 映画「フライング☆ラビッツ」主題歌。
 個人的には人生の応援歌のひとつにしている。自分についてとやかく言うのは他の誰よりもまず「自分」なんだよなぁ、と思い知らされるし、それがわかるからこそ前へ進める気持ちになる。
 PVは「ギフト」=贈り物といえばサンタクロース!という考えのもと、フィンランドで撮影された。新藤さんはギターを持っていないのでうろうろしたり、サンタクロースに会ってご機嫌な笑顔を見せたりしている。
 シングル表題曲では初の新藤詞岡野曲の組み合わせ。

15-3.あなたがここにいたら(2008年、23rdシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 映画「奈緒子」主題歌。シンプルな歌詞で言葉の数も決して多くはないけれど、じんわりと心に染みる名曲。

15-4.Love too, Death too.(2008年、26thシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 最高!!!超好き!!!!!なんとなく雰囲気はNEWSの「EMMA」と近い気がしている。「EMMA」が好きな人にオススメしたい一曲。
 タイトルは「愛さえも死さえも」という意味。「愛」と「死」が隣り合わせるこの美しい歌詞よ。骨董品みたいな、触れたら壊れそうな美しさ。しかし絶対的な美しさ。
 ちなみに調べてみたら2008年はシングル5枚も出していた。活動しすぎだろ。ありがたいことです。

15-5.Before Century
 リリースされている曲ではなく、「Century Lovers」という曲の前にあるC&Rという名の儀式(岡野さん談)。「everybody say」と言われたら「フー↑フー↑」と返す。裏声なのでなかなか言いにくいが、腹の底から声を出すと楽しい。
 新藤さんがよくわからないお手本を見せてくれる。あれが正解なのかどうかはわからないが、岡野さんがいいというならいいのだろう。

15-6.幸せについて本気出して考えてみた(2002年、8thシングル) 詞:新藤晴一/曲:Tama
 ポルノ史上最も長いタイトルの曲。通称は「チェケラ」。拳を突き上げながら楽しむ曲。モニターに表示される映像と照明が一緒になっている感じがぱーっと明るくてこの曲にぴったり。

15-7.Mugen(2002年、9thシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 2002年W杯NHK公式ソング。サッカーの曲なのにサッカーっぽい単語をひとつも使わず、W杯というものに付随する熱気や熱狂を表現するところが新藤さんの歌詞。好き。
 「それは祈りの姿に似ていた」の岡野さんはもはや神像。
 間奏が開けるところの目まぐるしい照明がまさしく「Mugen」という感じ。
 曲が終わった後のヴァイオリンが奏でているのはシングル「Mugen」に収録されている「Mugen」のオーケストラバージョンの一部。まさかここで聴くことになるとは思わなくて驚いた。そしてえげつない照明。

 

16.アゲハ蝶(2001年、6thシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 みんな大好き「アゲハ蝶」。夏の夜のような照明が美しい。もう語ることがないほど有名な曲。間奏のラララを歌わずに家には帰りたくない。
 ちなみに普段この曲では新藤さんはアコギなので、エレキでの演奏は珍しい。岡野さんの歌を追いかけるように入ってくるエレキの音色がとても新鮮。岡野さんの歌と、新藤さんの歌うギター。彼らふたりが「ポルノグラフィティ」だ。
 最後に「最高の歌声をありがとう!」と言う岡野さんの笑顔がとてもいい。こんなに楽しそうない愛しそうな顔をしてくれるなら何度だってライブに行きたくなってしまう。

 

17.Let's go to the answer(2005年、5thアルバム『THUMPx』) 詞曲:岡野昭仁
 岡野さんの名演説から始まる。この人たちについていきたいと何度でも思わされる。
「君たちはこの遠吠えをまだまだ聞いてくれますか。わしらの遠吠えにまだまだついてこれますか。まだまだ聞いてくれますか。OK、それなら、わしらと一緒に行こう、Let's go to the answer」といって始まるこの歌が最高じゃないわけがない。「一緒に行こう」と言ってくれる限り、どこまでも一緒に行きたい。
 歌詞には彼らの出身地「因島」や過去のシングルタイトルが織り込まれている。彼らが二人になって、30代になって初めてのアルバムのラストナンバー。翌年のライブ「惑ワ不ノ森」では新藤さんが途中で40歳になるので、やるなら今回のライブしかないよな~!やってくれてありがとう!
 モニターに部分的に歌詞が出るのもおしゃれ。サビの疾走感溢れる照明も最高!

 

18.メリッサ(2003年、12thシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 アニメ「鋼の錬金術師」OP。たくさんの少年少女を夢中にし、狂わせた曲。私もその一人である。ライブでは盛り上がる定番の曲で、この曲のときに銀テが出る印象が強い。
 新藤さんのギターソロの「俺のギターを聴け!!!!!」感が最高に好き。そして
隣に並び立つ岡野さん。好き。好きとしかいえない。好き!!!!!ジャケットの写真もこのときのもの。つまり、これぞポルノグラフィティという図なのだ。世界よ、これがポルノグラフィティだ!!!!!!!!!!!!

 

19.ハネウマライダー(2006年、20thシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 ポカリスエットCMソング。タオルを回す曲。タオルを回しながら跳ぶため、体力の消耗がすごい。しかし岡野さんはタオルを回しながら跳びながら歌っている。どうなってんだあの人。
 「他の誰かと、いや、ここにいる君と!」が本当に嬉しい。彼らが「君」と呼ぶなかには私もいるのだ。こんな幸せが他にどこにあるだろう。

 

20.ひとひら(2013年、ベストアルバム『ALL TIME SINGLES』) 詞曲:新藤晴一
 大切な過去が元気や勇気をくれる。「振り返るな」と言わないところが新藤さんの優しさだなぁと思った。
 「強くあろうと生きてきたから 変わらなけりゃいけなかったよ」というフレーズが、とてもあたたかい。変わってしまったものはたくさんある。私もそうだし、ポルノグラフィティもそうだし、岡野さんも新藤さんもそうだ。強くあろうと生きてきたから変わらなけりゃいけなかったのだ。そう思ったら、変わってしまったものに優しくなれる気がした。変わってしまった自分を認めてやれる気がした。
 ポルノの歌詞に地図が出てくると、だいたいその地図は「ない」。地図がないことを歌うのだ。この「ひとひら」も、「地図でもあればいいがどこにもないけど」と歌う。でも、地図がなくても「コンパスだけはその胸にあるだろう」と続ける。方角さえわかればそれでいいのかもしれない。目指す場所なんてきっとわからなくて、どこかに向かって歩き続けていれば、いつかはどこかにたどり着けるのかもしれない。
 桜吹雪越しに会場を見つめる岡野さんの目がとても優しい。新藤さんのギターの音色がとてもあたたかい。
 特段何かを頑張って生きてきたわけではないけれど、私だって私なりに頑張って生きてきた。それを認めてくれるような優しい曲。私が頑張るそばにはいつだってポルノがいた。
 ありがとう。

 

21.アポロ(1999年、1stシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 「東京デスティニー」から、シングルのジャケットがリリースと逆順に表示されていく。だんだんとスピードアップして、「ヒトリノ夜」までいったところで、何度も何度も聞いたことのある、耳慣れたロケットの音。
 ライトが真ん中の四角いオブジェに集まる。そこには二人が乗っている。時折新藤さんが何かをよく見ようとする顔をしているのが印象的だ。この人、ギター弾きながら会場をじっと見ている。15年目の彼らを見つめるファンを見ようとしているのだ。なんか、こう、愛されてるなって気がする。
 新藤さんのギターソロでは岡野さんが新藤さんの後ろに回っているのがめちゃくちゃ格好いい。いいか世界、覚えとけ、この二人がポルノグラフィティだ。
 そして最後、一度オブジェから降りて曲が終わり暗転する。そして再びオブジェの上に立つ。これ、遠くから見ると二人が月に立っているように見えるのだ。15年かけて、ポルノグラフィティは月に到達したのだ。こんなに美しいライブの終わりがあるなんて!

 

EN-1.マシンガントーク(2000年、1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』収録) 詞曲:ak.homma
 岡野さんがモンキーダンスのしすぎで生死の境をさまよう曲。原因は主にギターの人である。そわそわとギターを弾き始めたりふわふわ歌い出したりほっぺ叩いて音を出そうとしているギタリストを見てほしい。どれだけ楽しそうな顔をしているんだ。
 1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』では、この曲と「Heart Beat」のみak.hommaが作詞も手がけている。ポルノ全曲通してポルノ以外が作詞をしているのはこの2曲のみ。

 

EN-2.Sweet Home Chicago
 いろんな人がカバーしているブルースの名曲(の日本語版?)。そこそこ多く回るツアーだったので、その土地の名前を入れて歌っていた。
 岡野さんのロングトーンはちょっと意味がわからないくらいすごい。

 

EN-3.ジレンマ(2000年、「ヒトリノ夜」c/w) 詞:ハルイチ/曲:シラタマ
 最後の一曲はジレンマと決まっている。暴れなきゃ帰れない!跳ばなきゃ帰れない!
 間奏にはミュージシャンたちのソロパートがある。それぞれが楽しそうに楽器を弾く姿を見ていると、このステージを見られてよかったなと思う。そしてソロ回しの最後に登場するギター・新藤晴一。「俺の演奏を見ろ!」と言わんばかりにギターを引く姿が世界一格好いい。
 そしてこの曲の何がいいかって、最後に岡野さんが「君たち、最高!だから、自信持っていけ!胸張っていけ!」と言ってくれるところ。いつから始まったのか忘れたけれど(昔はなかった気もする)、これを言ってもらいたいがためにライブに言っている面もある。だって、ライブに行って楽しんだだけで、こんなに力強く背中を叩いてもらえるんだから。ポルノのライブから帰るときは、いつもちょっとだけ背筋が伸びている。明日を頑張る力をくれるのが、ポルノのライブだ。

 

 

 

神戸・横浜ロマンスポルノ'14 ~惑ワ不ノ森~

 あまりに「不惑」(=40歳。「四十にして惑わず」)を推すタイトルにビビっていたが、ロゴもグッズもかわいかったので安心した。ちなみにこのときは15周年ということで珍しくツアーパンフも販売された。また、「ポルノ初の雨グッズ!」として、てるてる坊主も販売された。
 なお、今回は「惑ワ不ノホーン」としてトランペット2名、サックス1名、トロンボーン1名が参加しているため音が分厚く、またホーンの音が似合う楽曲が多く披露されている。
 今回のナビゲートキャラもキューブ教官。

 こちらもYoutubeでちらっと見られます。


ポルノグラフィティ 『神戸・横浜ロマンスポルノ'14 ~惑ワ不ノ森~ Live at YOKOHAMA STADIUM』 トレーラー映像

 

00.OP「まどわずのもり」
 絵:はるいち、話:はるいち。日本むかしばなしやギャグ漫画日和を思わせるイラストと物語で、「惑ワ不ノ森」に入ったまま出てこない2人がいることを教えてくれる。彼らは生きていれば40歳になるらしい。

 

01.アポロ(1999年、1stシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 「LEMF」のラストではあれだけエモエモしい「アポロ」だったが、今回はあっさりとそしてシンプルに恰好良く演奏される。岡野さんの声が横浜の空を突き抜ける。

 

02.今宵、月が見えずとも(2008年、27thシングル) 詞:新藤晴一/曲:岡野昭仁
 劇場版アニメ「BLEACH」の主題歌。「アポロ」から月つながりでの選曲だろうか。岡野さんの作るゴリゴリした強い曲と新藤さんの書く繊細でロマンティックな歌詞が合わさって、「BLEACH」の世界観に合いながらも沿いすぎない曲になっている。
 当時、なんとなくこの曲で一気に若い男子ファンが一気に増えた気がするので弟(当時中学生)に確認したところ、「結構ポルノファンいるよ」とのことだった。更に言えばこの8年後には「THE WAY」でまた少年少女の心を掴んでいる。いつの時代も若い世代の心を掴むポルノグラフィティ、すごい。

 

03.リンク(2007年、22ndシングル) 詞曲:岡野昭仁
 ゴリゴリした骨太な音が心地いい。音源よりもライブの方が圧倒的に映える曲。岡野さんが真っ直ぐな目をして指をさす姿が印象的。とても真っ直ぐな言葉で綴られた歌で、岡野さんの真っ直ぐな声でなければきっとこんなにも響かない曲なのだろうと思う。

 

04.Please say yes, yes, yes(2007年、『PORNO GRAFFITTI』収録) 詞曲:新藤晴一
 「今宵~」「リンク」とゴリゴリした音が続いたあとに来るポップな楽曲。ポップでかわいく、たのしく、聴いていて気分が明るくなってくる。新藤晴一のポップの極みともいうべき作品。一時期はライブの最後の曲にしようとしていた感もあったが、いろいろあって「ジレンマ」に戻った。それ以来ライブでやらなくなったと思っていたが今回の披露となった。ポップで楽しくて好き。
 ところで、この曲のラストで岡野さんと新藤さんが向かい合ってギターを弾いているが、滅多にないことなので映像に収められてよかった。本当によかった。15周年で向かい合わせでギターを弾く二人、あまりにエモくて何回でも見てしまう。

 

05.ダリア(2013年、「東京デスティニー」c/w) 詞曲:岡野昭仁
 昭仁節と呼ぶべきメロディがこれでもかと光る一曲。作詞作曲のクレジットを見なくてもどちらのものかすぐわかる典型的な曲だと思う。先程の「リンク」と作詞作曲が同じ人って言われたらなるほどって思いそう。どう言葉にすればいいのかわからないけど……めちゃくちゃ昭仁節なんだよな……特にサビとか……。
 間奏のトランペットの音が空に響いていくのが心地よい。この編成だからこそ演奏できる曲。

 

06.痛い立ち位置(2008年、24thシングル) 詞曲:新藤晴一
 「ダリア」に続いてホーンが大活躍。サックスの音が大人なムードを漂わせる。サックスとトロンボーンを割って出てくる岡野さんが恰好良いし、踊っているホーンと森男が可愛い。Aメロを歌っている岡野さんの表情がとてもセクシー(特に下がり眉と目)でうっかり見惚れてしまう。曲だけでなく視覚的にも楽しい一曲。
 横浜一日目では、大サビの歌詞をめちゃくちゃに間違えていた。愛おしい。

 

07.グッバイサマー(2011年、「ワンモアタイム」c/w)  詞曲:岡野昭仁
 ライブでは初披露(だと思う)。ホーンがいるからこそできる曲なのかなと思う。手拍子や「最高じゃん!」など、曲を知らないと少し難しい部分もある。でもステージ上と一体になる感覚がある楽しい曲。

 

08.ラビュー・ラビュー(2000年、『ロマンチスト・エゴイスト』収録) 詞:ハルイチ/曲:シラタマ
 1stアルバムに収録されており、知名度も高い曲。柔らかで可愛らしい曲だが、デビューから15年経った2人が披露すると、当時とはまた違った良さがある。生のホーンの音が9月の空に心地よく響いていく。

 

09.黄昏ロマンス(2004年、16thシングル) 詞曲:新藤晴一
 2人体制になって2枚目のシングル。「愛が呼ぶほうへ」や「カゲボウシ」などにも通ずるような、優しく愛を歌う一曲。あたたかなトランペットの音に包まれて、時間がゆったりと流れる。

 

10.Before Century
 惑ワ不ノ森カー(スタッフの手作り感満載のトロッコ)に乗って移動。会場が広いとたまにトロッコが出てきたりもする。

 

11.俺たちのセレブレーション(2014年、40thシングル) 詞:岡野昭仁新藤晴一/曲:岡野昭仁 
 15周年を記念して作られた曲で、「月」や「アポロ」など、デビューシングル「アポロ」を思わせるような歌詞になっている。1番の歌詞は岡野さん、2番の歌詞は新藤さんが担当しており、作詞クレジットに二人の名前が並ぶのは初めて。今回のライブでは四方をファンに囲まれて楽しそうな顔をしている2人が印象的。
 「見んさい・聞きんさい・歌いんさい」の「3サイ」シリーズの最初。「見んさい」ということでPVではいろいろな衣装を着たりほんのり踊ったりしている。

 

12.PRISON MANSION(2005年、「NaNaNaサマーガール」c/w) 詞曲:新藤晴一
 歌詞は現実を風刺した内容になっている。たまにそういう曲もあるが、野外で歌うと堅苦しさや説教くささはどこかへいって、楽しさと熱狂だけが残る。

 

13.アゲハ蝶(2001年、6thシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 何が怖いってこの「アゲハ蝶」、ファイアーダンスのパフォーマーが出てきて民族楽器の音が聞こえただけで「アゲハ蝶」だとわかってしまう。自然とあの手拍子をしてしまう。
 それに、いつもなら「歌って!」と煽る岡野さんが何も言わない。何も言わなくてもファンが歌い出すことをわかっているからだ。この信頼関係が嬉しい。岡野さんが嬉しそうな顔をしている様子が映像に収められている。
 それにしても、(曲はあるにしても)誰にも先導されずにこれだけ揃う3万人ってよくよく考えたらすごい光景。

 

14.ROLL(2005年、17thシングル) 詞曲:岡野昭仁
 「ネオメロドラマティック」との両A面シングルだった曲。C1000タケダのCMソング。「めぐりめぐる」という歌詞はこの「惑ワ不ノ森」というテーマに相応しいといえよう。この曲のCD音源にはギターソロはないが、ライブだとめぐりめぐる主人公の心を表現するようなギターソロがある。
 ステージの後ろから後光のようなライトが射していて、2人の姿が非常に神々しく見える。特に岡野さんが正面を向いて歌いながら後光が射している様子は宗教画のよう。
 曲の展開に合わせ最後に照明の花が咲くのもすごく奇麗だし、「森」に花が咲くという意味でもとても美しい演出。

 

15. デッサン#1(2000年、『ロマンチス・エゴイスト』収録) 詞:ハルイチ/曲:シラタマ
 間奏が長くアレンジされている、今回のヘソ曲。どこか後ろ髪を引かれて振り返るように、新藤さんのギターが歌う。しかし照明がオレンジに変わってからは力強く、野外のステージを吹き抜ける風のように、ギターの音が遠くどこまでも響く。
 岡野さんの失恋をもとに新藤さんが歌詞を書いた。実体験を元にしているから「デッサン」。キーが高いので普段は半音下げで演奏するが、今回は珍しく原曲キー。ポルノグラフィティ最初期からある曲を未だに原曲キーで歌える岡野さんの喉がすごい。むしろ年々力強くなっていて怖い。

 

16.メドレー
 ポルノグラフィティの今までの歴史をダイジェスト版で振り返るメドレー、とのこと。メドレー前の新藤さんの言葉があまりにエモかったため、これは「ダイアリー 00/08/26」が来るのでは!?と思わせておいての「NaNaNaサマーガール」。そういうところも好き。

16-1.NaNaNaサマーガール(2005年、18thシングル) 詞曲:新藤晴一
 先程「グッバイサマー」したにもかかわらず夏気分復活。2005年の沖縄ライブ「ポルノグラフテー in OKINAWA Shine on the beach」ではメインになった曲。ちなみにPVも沖縄ライブの映像。

16-2.Sheep ~Song of teenage love soldier~(2004年、「黄昏ロマンス」c/w) 詞曲:岡野昭仁
 5周年ライブ「PURPLE'S」において、ポルノTシャツにこの曲の歌詞「Keep on lovin' you I love you from my heart」がプリントされていた。10代の恋心を歌った可愛い曲。

16-3.この胸を、愛を射よ(2009年、28thシングル) 詞曲:新藤晴一
 10周年を迎えた翌日にリリースされた壮大なラブソング。歌詞がTHE新藤さんという感じで、壮大かつラストにはどこか身近にも思えるような物語が美しい言葉で展開する。物語の展開的にフルで聴かないと伝わらない部分もあるので是非フルで聴いてほしい。

16-4.サウダージ(2000年、4thシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 メドレーだが、アウトロまで演奏している。歌うようなギターと岡野さんのフェイクが重なるところまでしっかりやってくれるところが嬉しい。このアウトロのギターを聴くと新藤さんのギターはまるで歌うようで、吟遊詩人のギターだなぁと思ってしまう。

16-5.メリッサ(2003年、12thシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 みんな大好き「メリッサ」。この曲で銀テが出ないとなんだか不思議な感じがする。

16-6.Jazz up(2000年、『ロマンチスト・エゴイスト』収録) 詞:ハルイチ/曲:シラタマ
 1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』一曲目。バンド名を地で行くような曲。

16-7.PRIME(2000年、「ミュージック・アワー」c/w) 詞:アキヒト/曲:シラタマ
 ホーンセクションが映える曲。自己を内省するような歌詞だけれど、野外で聴くととても楽しく聞こえる。岡野さんの声もCD音源よりも明るくて開放的だ。

 

17.ワンモアタイム(2011年、33rdシングル) 詞曲:岡野昭仁
 東日本大震災後初のシングル。あの大きな出来事を目の当たりにした彼らが出したひとつの答えがこの「ワンモアタイム」だと思う。「今、この時代を生きている/生きていくこと」を思わせるような、心の底から湧きあがる動力を感じるような力強い曲。

 

18.ミュージック・アワー(2000年、3rdシングル) 詞:ハルイチ/曲:ak.homma
 正直、終盤でくるこの曲は日頃運動を怠っている身には体力的になかなかしんどいけれど、ステージ上の彼らが元気なので楽しくなってしまう。

 

19.ハネウマライダー(2006年、20thシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 横浜スタジアムでの初ライブはこの曲がメインだったことを思い出す。「他の誰かと~」の歌詞のところで、今回もまた「君」を強調している。「今、ここに君がいること」をそんなにも嬉しそうに歌ってくれるから、私も嬉しくなる。「ここにいる」という実感をくれる。何度それに救われたかわからない。

 

20.青春花道(2013年、38thシングル) 詞曲:新藤晴一
 「ハネウマライダー」の終わりで、オープニング映像に出てきた少年が走っている様子がモニターに映される。懸命に「惑ワ不ノ森」を走り抜ける少年。そしてだんだんと森が開けていく。森が開けた先には、ファンの笑顔。
 「惑ワ不ノ森を抜けた先にいたのは、君です!君なんです!」という岡野さんの声。迷いに迷って森を抜けた先には、沢山の笑顔が待っていた。上がる歓声。そして聞こえてくるのは、「青春花道」!
 「LEMF」が「青春花道」で始まったのなら、「惑ワ不ノ森」は「青春花道」で終わる。あまりにも美しいセトリと、お祭り騒ぎに相応しい盛り上がりを見せる一曲で、楽しさは最高潮。ステージ上も、客席も、誰もが良い表情をしている。「楽しい」を辞書で引いてもこの光景が載っていないなら、その辞書はきっと落丁だ。

 

EN1.ワン・ウーマン・ショー ~甘い幻~(2014年、41thシングル) 詞曲:新藤晴一
 ライブで初披露となった曲。女性目線の歌詞で、新藤さんのセンスが光る。「夜空のスクリーン」「朝日の幕が下り」というワードが美しい。「俺たちのセレブレーション」と同じく「3さい」シリーズのひとつ「聞きんさい」ということで、最後に岡野さんが「甘い幻」と囁く。最初に囁かれたときは驚いたけれどもう囁いてくれなきゃやってられない。


EN2.Mugen(2002年、9thシングル) 詞:新藤晴一/曲:ak.homma
 ホーンセクションがいながら「Mugen」やらないのかな?と思ってたらアンコールに温存されていた。拳を突き上げて盛り上がる曲。横浜の夜が熱気に包まれる。

 

EN3.ジレンマ(2000年、「ヒトリノ夜」c/w) 詞:ハルイチ/曲:シラタマ
 最後はこれじゃなきゃ帰れない。今回はホーンのソロパートもあり、ひたすら恰好いい。

 このあとスタッフからのサプライズで、会場にいる3万人から「15周年おめでとう!」の声。照れながらも嬉しそうな2人の表情が眩しい。ファンの声に応えてバックステージでも愛を叫び、メインステージでも愛を叫び、これでもかと愛、愛、愛、愛しかない空間。こんなに幸せな時間を過ごせたことが今でもまだ夢みたい。もう2年以上前のことなのにまだ夢みたいに思えてしまう。だって、そのくらい幸せだったんだ。
 いつまでも、彼らと一緒に夢を見ていたいと改めて思った。

 

 

ポルノ15周年の何がすごいのか

・ファン歴関係なく楽しいセトリ
 15周年ということでヒット曲のオンパレード。アポロ、サウダージ、アゲハ蝶、メリッサ、ハネウマライダー、青春花道。このあたりはとても盛り上がる。ファン歴長すぎてもはや何やられても盛り上がっちゃうけど、多分初めてライブに行った人でも楽しめると思う。
 LEMFのほうでは人気投票を行ってセトリに反映させたり、惑ワ不ノ森では近年ライブで披露されることのなかった曲を多く演奏していた。長年のファンも楽しめるセトリになっているといえるだろう。
 また、15周年ということで、普段はやらないメドレー形式も披露していた。あまりライブで演奏していないシングル曲もメドレーならできるのがいいところ。


・「LEMF」と「惑ワ不ノ森」
 「青春花道」で始まった「LEMF」は「アポロ」で終わり、「アポロ」で始まった「惑ワ不ノ森」は「青春花道」で終わる。「惑ワ不ノ森」が「LEMF」の続きだから「アポロ」で始まるのはわかるとして、「青春花道」で終わるのが粋すぎる。「青春花道」で終わったことによって、この15周年のライブ二本を永遠の輪の中に閉じ込められたのだ。ぐるぐると、何度も、めぐりめぐる。楽しくて楽しくてたまらなかった15周年は、この2曲がつくる輪の中に閉じ込められた。いつだってこの2曲を聴けば楽しい時間が蘇る。楽しい時間を閉じ込める魔法は、こんな簡単に使えてしまうのだ。
 「アポロ」は彼らの夢がひとつ叶って、また新たな夢が始まった曲だ。大切なデビュー曲だからこの15周年を記念する2本のライブで重要な位置に置かれるのもわかる。では「青春花道」はなぜこの位置に置かれたのか。15年目に突入するという意味合いでは重要な曲だったけれど、たぶん理由は他にもあると思う。
 彼らがいつまでも「青春」しているからだ。まだまだまだまだ青春だー!という言葉と共に「LEMF」の「青春花道」は始まった。これからもまだまだ彼らの青春は続くから、「惑ワ不ノ森」のラストも「青春花道」なのだろう。
 いつまでだって青春していて欲しい。花道を突っ走っていて欲しい。

 

・相思相愛
 ポルノのライブに行くたびに驚く。彼らがどんなにファンのことを愛しているかということに。愛されていないとは思っていないけれど、私が思うより彼らはファンのことが大好きだ。
 特に「惑ワ不ノ森」では、わざわざ後方のステージで曲を披露したり(トロッコに乗って移動したり)、カメラで客席を撮ってみたり、生声で愛を叫んでくれたりする。会場が広いから、隅のほうまで見たい、という気持ちがあるのだろう。新藤さんはかつてインタビューで「ファンは群衆ではなく、ひとりひとり」という話をしている。だからひとりひとりを見たいのかもしれない。そんなふうに愛されていることが、私はとても嬉しい。
 それに、ステージ上の彼らはとても楽しそうに笑っている。ファンが彼らを愛していることをちゃんと受け取っているのだ、と思えるような笑顔だ。たぶん、私の勘違いではない。
 ポルノは「君」をとても大切にしている。「ハネウマライダー」の「他の誰かと、いや、ここにいる君と!」だったり、惑ワ不ノ森を抜けた先にいるのは「君」だったり。君が今ここにいることを、彼らは強く強調する。ポルノグラフィティの呼ぶ「君」で、いつまでもいたいなと思う。
 会場を見つめる、愛しそうな目。二人とも、とても大切なものを見る目で会場を見つめている。こんなふうに愛してもらえて、そして愛を受け取ってもらえて、とても幸せだと改めて思う。
 ポルノファンでよかった!!!と心から思う15周年だったし今現在も進行形でポルノファンでよかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!18年目も最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

おわりに

 ポルノグラフィティをあまり知らないジャニオタの方々にあの15周年ライブの素晴らしさをお伝えしたくてあれこれ解説しながら観ていたのだけれど、照明のえげつなさと愛し愛される空間ができていることをお伝えできて個人的には大満足。このレジュメも、一部不完全な状態ではあったけれどポルノのライブの楽しさをお伝えする助けになっていたら幸いです。

 

 そんなポルノグラフィティの最新ライブDVD&Blu-rayが4/26に発売されます!!!!!
 昨年9月に横浜スタジアムで行われた「横浜ロマンスポルノ'16 THE WAY」の模様を収録。シンクロライトを使った演出、ドローンでの空撮、あの興奮が蘇る!初回盤にはなんと台湾で行われたフェスでのライブ映像もついてくる!台湾に行かなければ見られなかったライブの映像が見られちゃうってことはもはや実質無料!
 

 

 

 ちなみに通常盤のジャケットがめっちゃ恰好いいからこっちも見て。

 


 
 
 ちなみに4/20にはポルノグラフィティYouTube生配信番組「しまなみテレビ」も配信!前回は今後のロケ企画を決めたりデビュー時の思い出を語ったりぽわぽわしたトークを繰り広げたり真面目に「サボテン」を披露したりしたが今回はいかに!?

 

www.youtube.com

 

 18年目も現在進行形な彼らのことをこれからも愛していきたい所存です。