来世はペンギンになりたい

好きなものを好きと言うために生きてる

ジャニオタの読書遍歴

 早いもので、2015年6月から始めたこのブログもこの記事で100個目の記事となりました。たぶんひとつの記事について最低でも4000字近く書いているので、単純計算でも40万字くらいが詰まっていることになる。学生時代のレポートを全部集めたってこんなに書いていないだろう。
 100の記事を振り返って、改めて自己紹介のような記事を書いてみようかと思い、「読書遍歴」「音楽遍歴」「その他」でTwitterにてアンケートを取ってみたところ、読書遍歴がわずかに多かったのでその話をしようと思う。投票して下さった皆様、ありがとうございます。
 時系列はだいたいこの時期かな?って感じでまとめたので多少のズレはあるかもしれませんが大目にみてください。

 

 

小学校1~4年

 ひたすら本を読むのが好きな子どもだった。学校の図書室がしょぼすぎて地域の図書館に入り浸っていた記憶がある。毎週末には必ずといっていいほど図書館へ行き、限度いっぱいまで借りて帰ってくるのが常だった。
 ひたすらペンギンの本を読みあさっていた。中でも好きだったのは『まいごのペンギン フジのはなし』。実際に長崎の水族館にいた「フジ」という名前のコウテイペンギンの話で、あまりに好きな話だったため当時買ってもらったペンギンのぬいぐるみには「フジ」という名前をつけた。
 読める本の範囲が広がってからは「こまったさん」シリーズ「名たんていカメラちゃん」シリーズ「まじょ子」シリーズなど、おそらく同年代の女の子が通ったであろう本は一通り読んでいた。
 3年生くらいになってクレヨン王国」シリーズに出会う。今でもクレヨン王国の白いなぎさ』の印象が強い。ちょっとダークな部分のある物語で、シリーズの他のどの話よりも強く印象に残った。私もポケットに百人一首を忍ばせて歩きたかった。
 「クレヨン王国」シリーズをきっかけに講談社青い鳥文庫の存在を知る。そして夢水清志郎」シリーズ「パスワード」シリーズと出会う。このあたりからミステリに傾倒し始める。図書館に置いてあったシャーロック・ホームズのシリーズをはじめとする子ども向けの訳がなされたミステリはだいたい読んだ。
 この頃からレーベル読みをする癖があったので、面白い作品のあるレーベルはきっと面白いだろうと思い、青い鳥文庫でびびっとくるものがあればとにかく手に取るという読み方をしていた。
 また、小学校3~4年の頃は特に「分厚い本を読むとかっこいい」と思いこんでいたため、『モモ』はてしない物語などの海外ファンタジーも読んでいた。特に『はてしない物語』はね……あの赤いハードカバーが最高だから読むなら是非あの赤いハードカバーで読んでほしい(リンクを貼ってあるけど、これの中身が赤いカバー)。あれはあの装丁で読むから意味がある。また、2000年から刊行されている「リンの谷のローワン」シリーズも好きだった。

 

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

 

 

 

小学校5~6年

 ファンタジーとかわいいミステリばかり読んでいた私の読書人生が大きく狂わす大事件が、4年生の終わりごろに起きる。
 講談社ノベルスと出会ってしまった。
 きっかけは母が新宿少年探偵団」シリーズ(太田忠司)を薦めたせいだ。母の読書趣味を信頼していたため、母が面白いから読むといいよと言っていたシリーズ最初の一冊新宿少年探偵団を図書館で探し、読み始めた。
 今まで読んでいた本とは全然違う、新鮮な面白さがあった。まず文章が子ども向けではない。難しい漢字も沢山出てくる。物語も単純ではない。それに何より!文字が!二段もある!!!しかも字も小さい!!!!!文字を読むこと自体に喜びを見出すタイプの子どもだったのでもう最高としか言いようがなかった。
 友人が映画版「新宿少年探偵団」のクリアファイルを持っていて、どうしても欲しかった私は手持ちのクリアファイルと交換してもらった記憶がある。そのクリアファイルにいるのが相葉さん松本さん横山さんだと知るのはもっと後の話。
 それ以降、太田忠司さんの本を読みあさった。狩野俊介」シリーズが特に好きで、既刊が沢山あって読んでも読んでもまだあるのが楽しくて仕方がなかった。この頃から「挿絵が漫画っぽくても文字が細かくていっぱいある本がある」ということを知り、CLAMPが挿絵を手掛けていた創竜伝」シリーズ(田中芳樹)なども読んだ(これも母の薦め)。
 また映画「ロードオブザリング」の公開に合わせ、指輪物語も全巻読んだ。ファンタジー好きの心には強く響く物語だった。「リンの谷のローワン」シリーズの佐竹美保さんの挿画の本を読みあさったのもこの時期。『ネシャン・サーガ』『盗まれた記憶の博物館』『魔法使いハウルと火の悪魔などは読んだ記憶がある。同年代の方々の中には同じような読み方をした人が少なくないと思っている。
 和製ファンタジーにも目覚め、狂ったように新井素子作品を読んでいたのもこの時期。当時は『扉を開けて』いつか猫になる日までが好きだったが、今はひとめあなたに……』が一番好き。勾玉シリーズ(荻原規子)月神シリーズ(たつみや章)などの日本神話っぽさのあるファンタジーもよく読んでいた。
 小さい頃にアニメで見ていた「魔術師オーフェン」がラノベ原作であることを知ったことでラノベも読むようになる。魔術師オーフェンシリーズ(秋田禎信)はシリアスな本編とギャグ要素の多い番外編のギャップが大きく、それが楽しくて読むのをやめられなかった。相変わらずレーベル読みをするので、2000年に創刊された富士見ミステリー文庫の作品も沢山読んだ。「キノの旅」シリーズ(時雨沢恵一)をきっかけに電撃文庫も知り、これもまたレーベル読みしていた。

新宿少年探偵団 (講談社文庫)

新宿少年探偵団 (講談社文庫)

 

 

扉を開けて (コバルト文庫)

扉を開けて (コバルト文庫)

 

 

 

 

中学生

 講談社ノベルスと出会ってしばらくして、再び大事件が起きる。今度は活字倶楽部と出会ってしまったのである。
 「活字倶楽部」とは本についてのファンブック的な雑誌で、作家のインタビューやさまざまな特集、新刊案内や小説のキャラクターのイラストを投稿するコーナーなどがある。おたく向け「ダ・ヴィンチ」という印象を持ってくれればだいたいそんな感じだろう。図書館にはバックナンバーも豊富に置いてあった。同じ号も繰り返し読んだ。
 イラスト投稿コーナーに掲載されているものはどれも素敵で、こんな人が出てくるなら読みたい!と思い、気になったイラストのキャラクターが出てくる本を片っ端から読み始めた。妖怪と人間の関わりといったファンタジー要素を持った「薬屋探偵妖奇談」シリーズ(高里椎奈)、とにかくキャラの強い探偵ばっかり出てくる「JDC」シリーズ(清涼院流水)、独特の雰囲気に引き込まれる「S&M」シリーズ(森博嗣)、そして2002年から刊行が始まったばかりの「戯言」シリーズ(西尾維新)。察しのよい方は気付くだろう。これらはすべて講談社ノベルスから刊行されており、かつメフィスト賞を受賞した作品だということに。
 あの『新宿少年探偵団』と同じだということと、気になる作品がことごとく講談社ノベルスだったことで、私の講談社ノベルスへの信頼度は一気に増した。あの黄色い犬のマークが背表紙についている本はそれだけで面白そうに見えたし実際面白かった。
 更に、メフィスト賞を受賞した作品が自分の趣味に合っていると気付き、巻末に乗っているメフィスト賞受賞作リストを見ながら本を探した。鏡家サーガ」(佐藤友哉)奈津川家サーガ」(舞城王太郎)「安藤直樹」シリーズ(浦賀和宏)などにドハマりしていた。思い返せば歪んだ思春期だった。
 小学校高学年から継続してラノベも読んでいた。なかでも電撃文庫ブギーポップ」シリーズ(上遠野浩平)「Missing」シリーズ(甲田学人)などが好きだった。
 中学を卒業する直前に伊坂幸太郎作品とも出会う。最初に読んだのはアヒルと鴨のコインロッカーだった。タイトルに惹かれてなんとなく手に取ったらめちゃくちゃ面白くて度肝を抜かれた。

 

コズミック (講談社ノベルス)

コズミック (講談社ノベルス)

 

 

煙か土か食い物 (講談社ノベルス)

煙か土か食い物 (講談社ノベルス)

 

 

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

 

 

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

 

 

 

高校生

 お小遣いが増えて自分で本を買えるようになり、月一冊は文庫本を買うことにしていた。初めて買ったのは勿論銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)。他にはポルノグラフィティ新藤さんが薦めていた『ぶらんこ乗り』(いしいしんじ)『お縫い子テルミー』(栗田由起)なども買って読んだ。スロウハイツの神様をはじめ辻村深月作品と出会ったのもこの頃。
 高校の図書館が充実していたこともあって入り浸っていた。京極夏彦作品を鞄に入るだけ借りてどうにか詰めて帰ったこともある。図書館で予約を待たなくても新しい本が普通に置いてあるので天国としか言いようがなかった。
 また、通学路に図書館があったおかげで帰り道には図書館に通っていた。この頃もまだミステリに傾倒していたが、『アヒルと鴨のコインロッカー』をきっかけに東京創元社ミステリ・フロンティアというレーベルを知り、このレーベルの本もひらすら読み尽くしていた。余談だが私が推理小説の意で「ミステリ」と使ってしまうのはきっと東京創元社のせいである。誤字で「ー」がないのではなく、「ミステリ」なのだ。
 アニメ「彩雲国物語」を見始めたことで、原作の彩雲国物語』シリーズ(雪乃紗衣)も読み始めた。いわゆる少女小説のレーベル角川ビーンズ文庫から出ているもので、自分がこういうレーベルの本にハマるとは思わなかったので新鮮だった。最終巻は号泣しながら読んで眠れなかった記憶がある。
 図書館でたまたま見かけた『リレキショ』をきっかけに中村航作品を読むようになる。とはいえこの時点ではまだ『ぐるぐるまわるすべり台』までしか発売されていなかった。『夏休み』が文庫化した際には感想を送るとサイン入りのハガキが返ってくるというキャンペーンをやっていて、渾身の感想文を送った記憶がある。
 『リレキショ』は河出書房新社から出ている本で、『リレキショ』をきっかけに河出書房の本を読みあさる。エンタメと純文学のあいだみたいな話が沢山あって面白かった。これまでの人生では手に取ることのなかった種類の話ばかりで、成長したからこの面白さがわかるようになったんだな、と思った。

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

 

 

 

リレキショ (河出文庫)

リレキショ (河出文庫)

 

 

 

 

大学生

 急に海外文学や日本の名作文学に目覚めた。世間よりちょっと早く文豪ブームがきていた。
 というか、大学生になったのだから「名作」と呼ばれるものを読んでおかないなんてない、と思っていた。国内だと夏目漱石太宰治江戸川乱歩あたりを読みふけった。海外文学だとキャッチャー・イン・ザ・ライ』(サリンジャー)赤毛のアン」シリーズ(モンゴメリ)『変身』(カフカ)『一九八四年』(オーウェル)星の王子さま』(サン=テグジュペリ)、その他光文社の古典新訳文庫を中心に読んだ。これまで海外文学を避けてきたためになかなか慣れなくて読みづらい部分もあったが、物語の面白さに気付けた作品はすらすら読めた。
 大学生のときに入っていたサークルが読書系のサークルだったため、周りに読書好きが多く、本をオススメし合うことも多かった。感想を語り合うことの楽しさもこのときに知った。
 大学生になってから自分の好きな本について考えていたら割とSF要素が多いことに気付き、SFも好んで読むようになった。特に早川書房ハヤカワ文庫JAに好きな作品が多かった。マルドゥック・スクランブル』(冲方丁)『時砂の王』(小川一水)『華竜の宮』(上田早夕里)などが好き。
 そして一番重要なのは私が大学在学中に小説家・加藤シゲアキがデビューしたこと。『ピンクとグレー』を読んだときに心が大きく波立ったことは忘れられない。

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

 

 

キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ

 

 

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

ピンクとグレー

ピンクとグレー

 

 

 

 

 

社会人

 大学3年の冬から就職活動が始まり、そこから本を読む意欲が失われてしまって今もまだ回復はしきっていない。スマホを持つようになって、暇な時間はスマホを触っているから、ということもある。
 しかし、加藤さんが書いた本、加藤さんが紹介した本や小山さんが読んだと言っていた本、あるいはドラマ原作本などは読んでいる。というか今はそのくらいじゃないと本を読む気がわかないのだ。
 あまりよくない状態だと思っていたところに、askで『いなくなれ、群青』という本に関する質問があった。そのときは未読だったのだが、本屋に並んでいるのを見たことがあるし(読む意欲はないのに本屋通いはやめられない)、私の愛する新潮文庫の新レーベル新潮文庫nexから出ている。これは買ったほうがいいな、と感じた。読んでみると実際面白かった。かつて私が夢中で読んでいた電撃文庫ラノベと近いにおいがした。シリーズもののようなので続きも読もうと思いつつ、本屋に行って本を買うのがすっかり億劫になってしまっているので今度こそ買うぞ。
 これを機にまた習慣的に本を読むように戻れたらな、と思っている。

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

 

 

 

 

 ここに挙げたものはほんの一部で、本当はもっと沢山読んできた。私は「好きな本を晒せば(というか本棚を晒せば)その人の趣味嗜好がなんとなくわかる」と思っているので、私の趣味嗜好がだいたいバレてしまったなぁと思うのだけれど、101記事目からもまた宜しくお願い致します。