読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

来世はペンギンになりたい

好きなものを好きと言うために生きてる

しんどいあなたへ贈るジャニーズ応援ソング

 しんどいときは音楽を聴くに限る。それもアイドル。
 私の個人的な感覚では、アイドルは他のアーティストに比べ圧倒的に「応援ソング」と呼ばれる類の曲が多いような気がする。しかも多種多様、さまざまな角度から応援してくれる。風邪薬ではないけど、どの症状にも聴くように処方されているようなイメージで、つらい状況にあわせて聴く曲を選んでいる。
 ということで、好きな応援ソングをまとめてみようかな、という記事。

 

 

NEWS

BE FUNKY!

BE FUNKY! - NEWS - 歌詞 : 歌ネット

 疾走感のあるメロディとアレンジと歌詞。「進め」「走れ」というメッセージに煽られる。こんなとこで立ち止まってる場合じゃない、と再び歩き出す力をくれる。ドラマ「トラブルマン」の徳田のように走りだしたくなる。
 「Yo こんな輝く世界 止まらない 期待・愛・未来 What? 楽しけりゃいいじゃない? 一度きりのMy Lifeじゃない?」のフレーズに何度でも勇気づけられる。ここを歌うのが、まだ鬱屈としていた頃の加藤さんだという事実がぐっとくる。今の加藤さんが歌っても勿論いいなと思うのだけれど、CD音源などで聴くあの頃の加藤さんの歌うこの箇所が最高で、更に言えば「美しい恋にするよ」でこのフレーズを歌う加藤さんが最高。加藤さん自身が突き進み切り開いた先にあるコンサートでこの曲を歌うから余計にぐっときてしまう。
 「What? 楽しけりゃいいじゃない? 一度きりのMy Lifeじゃない?」と簡単には割り切れないことだらけだけれど、でも「一度きりのMy Life」なのだから私のために私が楽しいように生きていきたい、と思う。

 

ヒカリノシズク

ヒカリノシズク - NEWS - 歌詞 : 歌ネット

 4人のNEWSによる応援ソングの真骨頂。シンプルなオケと歌が胸をぎゅっと掴む。
 加藤さんの小説を原作としたドラマ『傘をもたない蟻たちは』の主題歌であったこの曲は、「上手く生きられない人たち」に寄り添う曲となっている。きっと上手く生きていける人なんてほんの一握りで、ほとんどの人がそうではない。私もそうではない人のひとりだ。
 「どうにもならない想いがあるだろう 誰にも言えない傷痕もあるだろう」という歌詞がたまらなく好き、という話を何度もしている気がするけれどまだする。つらいときにどうしてほしいかなんて人によるだろうけれど、私は「つらい」という私の現状をまず認めてほしい、と思ってしまう。他者と比べて「そんなのまだまだつらくない」「みんなつらいんだよ」なんて言われても私のつらさには他者なんて関係ない。私が今「つらい」と思っていることを認めてさえくれれば、それで一旦気持ちがおさまる。私がつらいことに周りが気付いていなかったときに「ヒカリノシズク」を聴いて、私にはNEWSがいてよかった、と心から思った。私がつらいことをちゃんと認めてくれる人がいる。それだけで、私はまた頑張ろうと思える。

 

 初期はバレーユニットらしい「がんばれ!僕が君の背中を押すよ!」的な応援ソングが多いが、4人になって以降は「つらいこともある。でも願えばいつか夢は叶う」という方向性の曲が多くなる。一時期はカップリング曲に必ず一曲は入っていることもあった。
 それらの楽曲とはまた少し方向性が違って、「つらいことも上手くいかないこともあるよね」と聴き手に寄り添ってくれる楽曲「ヒカリノシズク」。背中を押すでもなく励ますでもなくそっと寄り添う楽曲は、痛みを知っているNEWSにぴったりだと思った。

 

僕が僕のすべて

僕が僕のすべて - 嵐 - 歌詞 : 歌ネット

 「ありのまま」であること、「僕」であることを歌った曲。イントロからもう優しくて、疲れた心が柔らかく癒される。
 現代人の抱える大きな悩みのひとつが「アイデンティティの確立」という話はいろんなところで言われているけれど、私も例外ではなくアイデンティティについて悩んでいるひとりだ。私は何者なのか、何者になれるのか、何者にもなれないのか。特に高校・大学時代には漠然とした悩みを抱えていた。でも「今ここにいる 僕が僕のすべて それだけは変わらない」という自然体の歌詞で少し肩の荷がおりたような気がした。私は何者でもなく「私」なのだと思える。難しいことを肩肘張って考えるばかりがいいことでもないらしい、と思った。

 

迷宮ラブソング

迷宮ラブソング - 嵐 - 歌詞 : 歌ネット

 「ラブソング」ってタイトルにあるけれど、聴いていると元気が出るので応援ソングということにする。ドラマ「謎解きはディナーの後で」主題歌で、執事・影山をイメージしているのだろう、「君」を陰ながら「導く」「見守る」ようなテイストの曲。
 アイドルが歌うからこそ届く曲というのは確かにあって、そのひとつがこの「迷宮ラブソング」だと思っている。いつもテレビの向こうにいて、一方的に見るしかない人たちに「僕がきっと その手を強く 引くよ」なんて言われたらちょっとどきっとしてしまうというか、いいなと思ってしまうというか、上手く言えないけれどなんだかそんな気持ちになる。抽象度が高く、「君と僕」にさまざまな関係性をあてはめられそうな曲だから、うっかり「ファンとアイドル」をあてはめてしまっているのかもしれない。でもたまにはそういう気分になってもいいと思う。
 それと単純に、嵐に「誰よりずっと 輝く君を 僕は知ってるから」って言われたら、なんだか心強く感じる。歌詞をそのまま真に受けているわけではないけれど、漠然とした根拠のない自信がわいてくる。

 
 嵐もやはり初期はバレーユニットっぽい「がんばれ!」系の応援ソングが多い気がする。それも好きだけれど、「僕が僕のすべて」のように「今ここにいる僕」「他の誰でもない僕」を歌う曲も嵐には似合う。「今ここにいる僕」の先にはきっと明るい未来が待っているような気がしてくる。

 

 

SMAP

君は君だよ

君は君だよ - SMAP - 歌詞 : 歌ネット

 柔らかで優しいメロディにのせて「君は君だよ だから誰かの 望むように 生きなくていいよ」と柔らかで優しい歌声で歌ってくれる。こんなに優しくていいのかなぁと思ってしまうくらい優しい。
 小学生の頃、特にこの曲が好きだった。「ホントまだ たいして長く 生きてないのにね」という歌詞があるからだ。たいして長く生きてない私にもつらいことがあって、それは「小学生なんてそんなもん」と片付けられるほど(当時の私にとっては)軽いものではなくて、それでもどうにか頑張っているのだということをわかってくれる人がいる気がして嬉しかった。SMAPがわかってくれてるんなら頑張ろう、と漠然と思っていた。
 私は小さい頃からちょっと変わった子で、今もちょっと変わった子がそのまま大人になったような感じなので、「君は君だよ」というその一言に励まされる。まともになろうと努力したこともあったけれど上手くいかなかった。ちょっと変わった子のままでも頑張っていけばいいと思えるのはこの曲のおかげだ。

 

笑顔のゲンキ

笑顔のゲンキ - SMAP - 歌詞 : 歌ネット

 いきなり「元気な君が好き」って歌われたら、なんだか背筋が伸びるような感じがする。好きって言ってくれるなら元気でいたいな、と思う。これぞアイドルの力だなぁと実感する。
 馬飼野康二さんによるアイドルの眩しさやきらめきが散りばめられたメロディは、口ずさんでいるだけで心が明るくなる。更には間奏にまでアイドルのきらきらが詰め込まれていて、もうとにかくきらきらしている一曲。この曲を聴くと、小さい頃にセボンスターを買ってもらって喜んでいたときの気持ちが蘇る。「笑顔のゲンキ」のきらきらは、私の中ではセボンスターのきらきらと繋がっている。かつて女児だった私の憧れがこの曲には詰まっているのだ。
 この曲が主題歌だったアニメ「姫ちゃんのリボン」が好きで、この曲の「赤いリボンもキリリッと」という歌詞に憧れて、ポニーテールには赤いリボンのついたヘアゴムを使っていた。この曲を聴くと、心の中でいつもあの頃みたいに「赤いリボンもキリリッと」結んでいる。何かに無邪気に憧れるあの頃を思い出して、なんだか気持ちがしゃきっとする。
 今はセボンスターを買ってもあの頃ほどきらきらして見えないし、赤いリボンを結んだとしてもあの頃ほどしゃきっとした気持ちにならない。でも、この曲を聴くとあのときの気持ちが蘇って、なんだか元気になれる。


 『SMAP AID』というアルバムがリリースされるほど応援ソングを歌ってきたSMAP。ここに挙げた以外にも、つらいときに励ましてくれる曲は沢山ある。口ずさんでいるだけでなんだか気持ちが明るくなる曲も沢山ある。
 母がSMAPファンであり、私は物心がつく前からSMAPの楽曲を聴いて育ってきた。アイドルを知る前にSMAPを知ったし、ジャニーズを知る前にSMAPを知った。おそらく、私と同世代(あるいは私よりも年下の世代)にはそういう人が多いのではないかと思う。知らず知らずのうちにSMAPの楽曲に励まされて生きてきた私の体にも心にも、SMAPの楽曲が刻み込まれている。

 

 

TOKIO

花唄

花唄 - TOKIO - 歌詞 : 歌ネット

 気分が落ちているとき、明るく元気を出すにはこの曲。もうイントロだけで上がるから騙されたと思って一回聴いてみてほしい。どうやったって悲しく歌えないくらい明るくて楽しいメロディと長瀬さんの力強い歌声が、沈んだ気分を盛り上げてくれる。
 歌詞も全体的に元気が出る。まずいきなり「嗚呼~花が咲く 理由もないけど」でちょっと元気になる。なにはともあれ花が咲くのならきっといいことなのだろう、という気がしてくる。何より、「僕らがいる 意味は奪えない」という歌詞にはっとさせられる。とても短い言葉だけれど大切なことだし、普段の生活の中では忘れがちなことだ。私が私であること、私がここにいることをわかってほしいと思ってしまうタイプなので、いつもこのフレーズがぐっとくる。
 ラストのサビ前の盛り上がりもやばい。こんなに元気出る!?と思うくらいに元気になる。それぞれの楽器がぐわーっとラストのサビに向かっていくのがめちゃくちゃいいし、特にこの曲はブラスサウンドを取り入れているのでぱーんと明るいトランペットの音が響いて否が応でもテンションが上がる。
 最後の最後まで元気たっぷりで、一曲聴き終わる頃にはなんだか元気をわけてもらったような気になるので、いまいちテンションの上がらない朝にオススメ。

 

Mr.Traveling Man

Mr.Traveling Man - TOKIO - 歌詞 : 歌ネット

 「願うのなら望むのなら立ち止まらずに進もう 渡り歩くこの世界はときに厳しいけど」というサビの歌詞が、立ち止まってしまった足を一歩前へ進ませる力をくれる。世界は明るくて美しいだけのものではないと歌うけれど、その先に希望を見出す歌詞に何度励まされただろう。勿論、そんなに悪いことばかりではないとわかっているけれど、人生の明るい面に目を向けられないほどつらいときはどうしてもある。つらいことが目の前にあって、それしか見えなくなってしまうときがある。そんなときは明るい曲よりも、「それでも進め」と言ってくれる曲のほうが心に響く。
 悲観したいわけではないけれど、世界が明るくて美しいなんて思いたくないときがある。それを認めてしまったら、今の私のこのつらい気持ちはどこへいくのだろう、と考えてしまう。つらい気持ちがここにあるのは事実として、その先へと歌ってくれる歌詞が心に響く。
 この曲と同じく清水昭男さん作詞作曲の太陽と砂漠のバラもオススメ。

 

NaNaNa(太陽なんていらねぇ)

NaNaNa(太陽なんていらねぇ) - TOKIO - 歌詞 : 歌ネット

 「いつの時代も悲しみは消えねぇけど」という歌詞を見ると、「Mr.Traveling Man」と世界観は遠くないように思える。TOKIOの応援ソングは現状のつらさを認めてくれる。そのうえで、それでも進めと歌うのだ。進んだ先に希望が待つと歌う。打破しなければならない現状と闘う力をくれる。
 この曲はMVも見ていて元気が出る。ドラマ「うぬぼれ刑事」の主題歌だったこともあってドラマに出演していた生田斗真さんもMVに出演している。彼女と別れた生田さんが部屋に帰ると天井や棚の中など「そんなところから出てくる!?」みたいなところからTOKIOが出てきてワイワイ歌って生田さんを圧倒し、励ます。生田さんは最初は驚いていたけれどだんだん楽しくなって最後は再び彼女の元へ急ぐ、というような物語だ。私の中のTOKIOはこの曲のイメージで、つらいときにワーっと元気をくれるような存在だと思っている。私がしんどいときにはTOKIOはベッドを突き破って出てきたり天井にはりついていたりしてくれないけど、この曲を聴くと明るく楽しい気持ちになって、いつのまにか悩み事を忘れてしまっている。

 

 背中を押された程度では頑張れないくらいに落ちているときはTOKIOを聴く。つらい現実に削られた精神も、TOKIOの奏でる骨太の音で再び燃え上がる。やる気を出すとか出さないとかではなく、正直もう頑張れないしやる気も出せないけどそれでもやらなければならないことがあるときはTOKIO。絶対にTOKIOとりあえずどうしようもないほどしんどい奴は黙っていますぐTOKIOを聴け!
 つい先日も、引越しのための片付けが心底つらすぎて(私はいわゆる「片付けられない女」なので本当につらかった。どうしたらいいかわからなくて泣いた)、物が散乱した部屋で段ボールを前に途方に暮れていたとき、このままではやばいと思ってTOKIOの応援ソングプレイリストを作成しリピートし続け、TOKIOに励まされながら部屋を片付けていた。どうにか間に合った。TOKIOがいなければ危うく引越しができないところだった。私の引越しを支えたのはTOKIOだった。
 大学に入って、上手くやれなかったときもTOKIOを聴いていた。就活のときにも聴いていた。渡り歩くこの世界はときに厳しい。でも、その先に何かがあるかもしれない。そう思いながらしんどい現状に立ち向かった日々を思い出す。今まで何度TOKIOに助けられたかわからない。
 「世知辛い世の中だけどやらなきゃならないんだよ。なんとかなるって、俺たちもいるんだからさ」というような雰囲気の曲が多くて、弱った心が鼓舞されてやらなきゃいけないことに取り組む気力が出てくる。TOKIOはきっと私の、そしてあなたの味方だ。

 

 

 私の「今このとき私がつらいことをわかってくれ」というわがままが全開の選曲となってしまった。でもつらいときはつらいんだから何かに頼ったっていいじゃないか。頼れる人がいないなら、誰にも迷惑をかけずひっそりと励まされたいなら、アイドルの楽曲に頼ったっていいと思う。
 曲を聴いたからってすべてが解決するわけではないけれど、ちょっとくらいは楽になれるかもしれない。しんどいあなたに、アイドルの歌う応援ソングが届きますように。