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山田的な、あまりに山田的な ―「The Light」感想―

 関ジャニ∞「罪と夏」初回盤A収録の、長年待ちに待った丸山さん・安田さんの「山田」によるユニ曲「The Light」。あまりにも素晴らしかったので、この感動をどこかに記録しておくべく、圧倒的主観によるまとまりのない感想を書いておきます*1

 


山田の神秘性

 山田がユニット曲を出すなら、丸山さん作詞で安田さん作曲の、アコギをメインとしたサウンドの甘酸っぱい恋の歌かなと思っていた。勝手ながら、山田といえばふわっとしていて柔らかくて優しい、というものだと思っていた。聴き手が山田に求めているものもそういうものなのだと思っていた。しかし、今回のユニ曲「The Light」はそれとは方向性が違う。「Sorry Sorry Love」などの楽曲の作詞作曲を務めたSHIKATAさんによる曲で、アコースティックとは真逆の雰囲気の楽曲となっている。
 しかしそれでもこの曲には山田っぽさが溢れている。何がこんなにも山田っぽいのかと思ったが、この曲の持つ「神秘性」とでもいうべきものが山田っぽさの一因なのではないかと思っている。
 たとえば、静謐な始まり方。たゆたうような小さな音が聞こえてきて、いかにもこれから何かが始まりそうな予感がする。そこに丸山さんの声、次いで安田さんの声が乗っかる。この曲は吐息の音が目立つようにしてあるようだが、そこがなんとなく「生」を強調している感じがする。「生」ってなんだか神秘的。
 また、歌詞には「地平線」「風」「青空」「ペルセウス」(=星)などの自然物が多く出てくるし、あまり具体的な描写はなく、全体的に抽象的な雰囲気だ。そこもなんだか神秘的な感じがする。神秘的というか、人智の及ばない何か、人間の手を入れようがない美しいもの、という感じ。
 これらの神秘性がどう山田と結びつくのかというと、山田のふわっとした雰囲気は山田のもつ神秘的な部分でもあるのではないかということだ。この「ふわっとした」を言葉で表現するのは難しいけれど、言葉にするのが難しいということは人の知が及ぶ範囲を超えているということではないかと思う。つまりそれが神秘性。山田のふわっと感は神秘性。だからこの「The Light」という楽曲からも山田っぽさが感じられるのだろう。


山田の対称性

 山田はとてもシンメトリーな存在だ、と勝手ながら思っている。いわゆる「シンメ」とはまた違った、シンメトリーな存在。この曲にも山田の対称性が現れている。
 歌い出しの丸山さんは低めの声。一方、そのあとに歌う安田さんの声は高い。この対比が、なんとなく大地と空のような感じがする。と思ったら丸山さんパートの歌詞に「地平線」、安田さんパートの歌詞に「空」とあった。この対比、とても山田って感じがする。
 二人の声は一緒に歌っても、どちらの声もはっきりと聴きとれる。だからといって反発しているわけでもない。混ざり合わないけれど反発もしない、並行する歌声。山田がとても対等な関係であり、互いを受け入れ合う山田の姿勢が声にも反映されているように感じられる。
 また、間奏前の盛り上がる部分で出てくる「ペルセウス」だが、これは夏に見られるペルセウス座流星群のことだと思われる。「The Light」というタイトルが示すものは何かと考えてみたとき、歌詞の中でもっとも「光」っぽいこの「ペルセウス」の部分なのではないかと思った。星の光ということはこの「The Light」が示すのは夜の光ということになる。ただの光ではなくて、この夜(=陰のイメージ)と光(=陽のイメージ)を併せ持つところもまた山田っぽい。山田はどちらかが陰のときはどちらかが陽だし、どちらかが陽のときはどちらかが陰、というように常に陰と陽を併せ持っているような感じがする。と思って過去の山田の発言を探していたら、withの連載で安田さんが「俺とマルは、太陽と月みたいな関係かもしれへんね。太陽が沈んだら、お月さんが出るのと同じように、マルが調子のいいときは俺が引っ込んで、マルが不調のときは、出て行かなあかんかな、って自然に思うなぁ。」という発言をしていた。この月と太陽という陰と陽の対称性もまた山田っぽさ。


山田の類似性/非類似性

 丸山さんと安田さんはすごく似ているけれど似ていない。一時期は髪型が似ていたこともあったけれど、そういった意味だけではなくて立ち位置や雰囲気など、似ているけれど似ていないし、似ていないけれど似ている。丸山さんは安田さんのほうが笑いを取ったときに少し嫉妬するとか悔しいというようなことを言っていたが(発言元は失念したけれど複数媒体で言っていると思う)、二人が全く似ていなかったら多分この悔しさは生まれないような気がする。でもやっぱり似ていない部分も多い。
 上手く文章にすることができないしとても個人的な意見ではあるが、二人はそれぞれ別のレイヤーに存在するけれど重ねるとすごく近くにいるように見える、というような感じがする。星座のように、結び合わせたら隣にあるように見える星のような感じ。すごく近くにいる(=似ている)ように見えるけれど実際は遠く離れている(=似ていない)。


山田の山田性

 他者に伝わるような感想は丸投げで思ったことを書くと、歌詞が全体的に山田っぽいなぁと思う。具体的に君と僕について歌うわけでも、愛や恋について歌う訳でもなく、自立することや未来を目指すことを歌っているところがなんとなく山田っぽい。
 「孤独を振り払い 自分を愛してく」や「君の中で僕が 変わるその時まで」など、とても山田っぽさを感じる。あと何よりも「いくつもの時を越えめぐり逢う」が非常に山田。さっき書いたようにとても近くにいるように見えてとても遠くにいるような、山田の近くて遠い感じが「いくつもの時を越え」に結びついている感じがしてとても山田。
 
 山田山田書きすぎて何がなんだかわからなくなってしまったけど、山田は考えるものではなく感じるものだ。だからわからなくても仕方がない。感じたものがすべてだ。「The Light」を聴いて是非山田を感じて欲しい。リサイタルに行ける方は是非生で山田を感じ取ってきてください!!!山田はいいぞ!!!!!!!

 

 

罪と夏(初回限定盤A)(DVD付)

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*1:普段はNEWSの話ばかり書いている当ブログですがエイトを一番に推していたときには丸山担で山田推しでした