来世はペンギンになりたい

好きなものを好きと言うために生きてる

人生こじらせ女が語る、アイドルと恋愛感情

 


 ジャニオタって、アイドルに恋してんでしょ?という目線で見られる。
 そうだけど違うよ、と私は答えたい。
 そうだけど、確かにそうっちゃそうだけど、でも違う。という話です。
 
 「こじらせ女子」なる言葉がある。認めたくないけれどわたしもこのうちに入っていると思う(なんかもうこの「認めたくない」が既にこじらせている)
 世間で言う「女の子」になれないのだ。異性からよくないレッテルを貼られるタイプの小中学生だったこともあったせいなのかもしれない。
 中学生の時に「生物学上は女」と言っていたような類の人間で(黒歴史)、今も気持ちの上ではそこから抜け出せていない。脱出口があるなら切実に教えてほしい。軽く十年以上は探し続けている。
 とにかく己の女性性に自信がない。いいからはやくペンギンになりたい。そう思っているタイプの人間である。
 恋愛経験でいえばほぼゼロ。というか、恋愛をする自分が嫌なのだ。なんかもう絶対的に嫌だ。なんかわかんないけどとにかく嫌だ。気持ち悪い。「恋愛」というものはきれいなひとたちがするきれいなもので、私のような美しくもなんともないし醜いのにアヒルの子ではないような奴がするものではない。こんなのに好かれたって迷惑なだけだろう。
 そもそも、食べ物に対する「好き」と動物に対する「好き」と音楽や漫画に対する「好き」と友人に対する「好き」と異性に対する「好き」に違いがある、みたいなものがまったく理解できない。ライクとラブの違いも全然わからん。お手上げ。私の中では全部一緒。
 そんな、恋愛脳とは程遠く己の女性性に自信がなくても、女子どころか人生レベルでこじらせているような人間でも、好きになることが許される相手がいる。それが、アイドルだ。
 脳内デートとかそういうことではない。美しくもなんともない私でも「好き」になってもいい、という話。
 なぜそんな錯覚を起こしてしまうのか?考えられる理由を以下に挙げてみる。
 
①お金を払っている、という免罪符
 これが一番大きい。人を好きになることに罪悪感がある。こんな私が好きになってごめんなさい、という感じ。(というか、この感情が他の人にはないのだろうか?今まで会った人たちにはあまりなかったように感じる。)だが、アイドルに対してはなんだかんだとお金を使っている。つまり、あなたたちにお金使ってるんだから少しくらい好きになっても許してよ、みたいな心理がはたらく。

 CD、DVD、雑誌、コンサート等にお金を使う→お金払った分は好きでいることを許してほしい→好きだから更にお金を使う のループ。泥沼である。今のところ、出口が見いだせていない。
 
②好かれるのも仕事のうち
 アイドルは好かれるのも仕事のうち、と言っても過言ではないだろう。それなら好きになってもいいですよね!という論理。罪悪感は薄れるし、誰かを好きになる権利なんてないよなと思っている人間から見れば、好かれることが仕事であろう彼らが目の前に立っていたらハイ好きになります!みたいな。
 
③ファンでいさえすれば嫌われることはない
 マナーを守って彼らに迷惑をかけない善良なファンでいる限り嫌われることはない(あるかもしれないけど!ないって信じたい)。というか、彼らの思う不特定多数の「ファン」でいさえすればそれだけで愛される。愛されるんですよ。こんなに素晴らしいことがありますか、と。愛されるはちょっと言いすぎかもしれないけれどNEWSのコンサート行くたびに愛されているなぁと実感するので……。
 もしかして今すごく痛いこと言っているのかもしれないけれど、無条件に己のファンを嫌う人はまぁいないのではないかと。愛されるとは言わないまでも、嫌われることはない。それだけでありがたい。
 
④「個」として認識されることが(望まなければ)ない
 不特定多数の「ファン」という存在に埋没することで、私という「個」は消える。私は別に「個」として好かれたいわけではない(ここ最重要)。
 アイドルはファンを大切にする→私はアイドルのファンである→ファンの中に私が含まれる以上、私も大切にされていることになる、という論理。
 彼らから見たとき、私という「個」は全く必要なくて、彼らの目に映る私はファンという不特定多数である。それでいいというかそれがいい。先にも述べたが私は己に全く自信がないので、女性性とか置いといてもう存在とかそういう根源レベルから何もかもに自信がないので、「個」として彼らの目に映りたくないのだ。「ファン」という存在が彼らに大切にされていれば、つまり私もそこに含まれるので、それでいい。ていうかそれがいい。
 ファンレターを出したりラジオにメールをしたり、そういったことをすると、たとえラジオネームであっても名前をもった「個」となる。アイドル側から見たら多分そんなこと思ってもないんだろうけれど、送ったメールに対して番組を通してレスポンスがあったらそれはもう「個」に対するレスポンスであると私は認識する。
 けれどそういうことさえしなければ完全に不特定多数に埋没していられるのだ。
 
 以上の理由から、私はアイドルを「好き」になる。だって好きになっていいんだもん。
 好きな人の品位を下げたくはないので、見栄えは良くしておきたい。「○○担にブスがいる」と思われたくないじゃないですか。コンサートに行く以上、そして緑の服を着て加藤さんのうちわを持つ以上、彼の妨げになるような行為は一切してはならぬと心に誓っているので。
 
 ところで先日、友人(小山担)に「シゲにはファンレター送れない。ラジオにメールも出せない。認識されたくない」と話したら「それ、幻滅されたくないってことでしょ、それもう普通にシゲのこと好きじゃん」と言われました。くっそ恥ずかしい!!!!!数年来の友人にKOI-GOKOROがバレてしまった……これが恋か……いや違うんだ……私は彼が笑っていてくれればそれでいいんだ……それが恋か……
 
 ジャニオタって、アイドルに恋してんでしょ?という目線で見られる。
 そうだけど違うよ、と私は答えたい。
 「恋」の定義は広い。「付き合いたい」ではない恋だっていくらでもある。「ただ彼が私の手の届かないところで笑っていてくれればそれでいい」というのもまた恋だとすれば、私がアイドルに抱く感情は間違いなく恋だろう。
 恋してんでしょ?と問われるときの「恋」とは違う恋を、私はアイドルに対してしている。という意味で、冒頭の答えになる。
 
 
 
 ところで。
 でも手が届かないからこそ恋できる、ということもある。
 ここからはNEWSのコンサートに限った話になるが、自意識こじらせ人生まっしぐら女でも幸せにする何かが、間違いなくNEWSのコンサートにはある。愛されたい時期にハマっただけのことはある。めちゃくちゃ愛される。
 漠然と愛されたいみなさん!NEWS、オススメですよ!
 
①クリスマスなんていらないくらい手越さんが愛のかたまり
 あの人、すごい。
 DVDで見ているだけだったときは、MCで「ラブラブしようぜ!イチャイチャしようぜ!」「今日はNEWSとデートしにきたんだよね!」と言っているのを「なんかすごいな……これがアイドルか……」と思いながら見ていたが、あれ実際に言われるとやばい。「みんな俺の彼女!」みたいなことまで言ってくれる。彼氏いない歴=年齢には響きすぎる言葉である。あ、私も彼女でいいんです!?みたいな。人生初の彼氏ってことでいいんです!?みたいな。
 コンサートに行くまでは、マイクパフォーマンスすごいなと思っていた。しかし10周年の東京ドームで、客席を見渡してデレッデレの顔をする手越さんを見て、「あ、この人今本気でファンのこと愛しい彼女だと思ってる!」と悟った。すごい。あんな顔されたら幸せにならざるを得ない。コンサートに行ったら周りが気合入れて着飾った子たちばかりなのも頷ける。これはオシャレするわ。デートだもんな。
 「好き」がファンからの一方的な気持ちではない感じが、とても嬉しい。
 
②気付いたら嫁にもらってくれてた小山さん
 2013年のコンサートで、小山さんが「婚活しにきました!僕のお嫁さんはいるかな~?」と会場を見渡して観客が「はーい!」と返事して小山さん照れる、という流れがあった。そして2015年、小山さんは会場に向かって「みんな僕の妻!」と言いだした。知らない間に婚活が終わり嫁になっていた。ちょっと突然すぎてびっくりしたけれど彼が楽しそうなので私もキャー!ってなる。
 それに、小山さんはファンに「幸せにします」とか「幸せになろう」と言う。もう十分幸せになってるしあなたの幸せが私の幸せだよ……という気持ちにもなる。が、普通言います?「幸せにします」「幸せになろう」って。人生で一度もされたことのないプロポーズをされているような気分になる。もうこの先プロポーズなんてされなくてもこの気持ちを胸に生きよう、と思える(重い)
 
③増田さんの満面の笑み
 何がすごいって、増田さんが満面の笑みを客席に向けるだけで、愛されてる!って思ってしまうこと。コトバよりも大切なもの的な何かを感じる。
 花道を歩きながら、トロッコに乗りながら、満面の笑みで手を振る姿。増田さんはひとりひとりに対するファンサをしない印象があるが、その代わりに会場全体に手を振ったり笑顔を向けたりしているように見える。おかげで、どんなに席が遠くてもなんだかすごく愛されている気分になる。あんな笑顔で手を振ってもらったことないですよ人生で。NEWSのコンサートでいくつの人生初を体験すればいいんだかってくらい初めてのことだらけ。
 それと、増田さんがアリーナの周りやスタンド前方のあたりを移動するとき、手を伸ばすファンにぱぱぱぱーっとタッチしていくのがものすごく微笑ましい。ぱぱぱぱーっとタッチしてる増田さんが満面の笑みだからなんだか見ているこっちまで嬉しくなる。
 
④ちゃんと受け止めてくれる加藤さん
 書こうとして気付いたのだが、コンサートでは加藤さんばかり見ているはずなのに彼の細かな仕草やファンに向ける視線の記憶がほとんどない。何見てるんだって話だけれど、それは多分、彼が存在するだけで幸せになってしまうからだ。彼がそこにいて笑っていてさえくれれば他に何もいらない。その結果、彼の笑顔しか記憶に残らない。
 WHITEコンの「愛言葉」で、両手を広げる仕草をする彼を見て泣き崩れた話は以前書いたが、広げた両手でファンからの声援やペンライトの光を受け止めて更なる高みへ登るための原動力にしてくれたなら、それがとても嬉しい。傍から見れば一方通行の愛かもしれないけれど、ちゃんと届いているような気がする。そうやって受け止めてくれることが、すごくすごく嬉しいのだ。
 
 個人にスポットを当てるとこんな感じだが、四人が四人ともファンを全力で「お姫様」扱いしてくれることも、(少なくとも私は)普段絶対にない経験なのでとても心地いい。
 漠然と愛されたいみなさん!NEWS、オススメですよ!!!
 
 何が言いたいかわからなくなってしまったけど最終的にNEWSをおススメできたのでよしとします。