ソロ曲・映像から見る加藤シゲアキの魅力

 

 28歳のお誕生日、おめでとうございます。
 あなたにたくさんの幸せが訪れる一年になることを願っています。マグロ釣れるといいですね。
 
 今回のテーマは「ソロ曲から見る加藤シゲアキの魅力」です。そのまんまです。
 音源化と映像化がされているもの、全6曲について、とても主観的とは思いますが、彼の魅力なんて皆さまとっくにご存知かと思いますが、勝手に書き綴ります。
 
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  • ・カカオ

(音源:『NEWS BEST』収録
映像:『Never Ending Wonderful Story』収録)
 女性目線で、少し厭世的なところがある歌詞。ジャジーで、80年代くらいのヒットチャートに載っていそうなメロディとアレンジ。ぱっと聞いただけでも、ソロだからこそ歌える曲であることがわかる(グループでこの曲を歌ったら重たすぎる)
 この曲は、映像がなければ語れない。未見の方は、是非とも『Never Ending Wonderful Story』を入手してください。いいから早く入手してください。そしてカカオを見てください。
 カカオを歌っていたこのコンサート時点で、加藤成亮19歳。若い。「子供みたいで勝手すぎるわ」と歌う彼自身がまだ子供。未成年であるという意味だけではなく、醸す雰囲気も表情も子供。かといって「幼い」という言葉だけではあのときの彼を表現しきれない。確実に大人になりつつある子供だった。あのときの彼は間違いなく、少年と大人のあいだで揺れる19歳だった。
 少年や少女と呼ばれる者だけがもつ輝きというものは、確かにある。その輝きの正体は、単純な外見の若さだけではなく、心身の若さや考えの未熟さから生まれる、否、根源はわからないけれど確かにそこに感じられる、美しさや儚さなのである。
 失われるものは美しく、儚い。カカオを歌う19歳の加藤成亮もまた、美しく、儚い。あの美しさも儚さも、今の28歳の彼にはない(代わりに、大人としての魅力が備わっているけれど)。少年性は、失われるからこそ輝く。
 衣装にイニシャルがあしらわれていることからも、加藤成亮という人間がここにいるのだということを主張しようとしているような印象も受ける。今、ステージの上で誰より自分が魅力的であると、その表情で語る。厭世的な歌詞を歌い、大人になろうとする少年。しかし、「大人になろうとする」という行為は「子供」=少年にしかできない。つまり、カカオという大人びた曲を披露することで、彼の少年性はより強調されることとなる。
 加藤成亮という「少年」をご覧になりたい方、今すぐDVDをご覧ください。
 現在のソロに繋がる、フィクション度の高い=物語性の強いスタイルはこのとき既に生まれていたと思うと、それもまた感慨深い。
 

(音源:『NEWS BEST』収録、
映像:『NEWS CONCERT TOUR pacific 2007 2008 -THE FIRST TOKYO DOME CONCERT』収録)
 カカオに比べると、だいぶ素直な歌詞になっている。「大人になろうとする」曲ではないということもあってか、カカオほど少年性はない。まだうっすらと残ってはいるものの、カカオの頃より確実に大人に近付いている。
 どういった経緯でこの曲が作られたのかは把握できていない(なので、DVDからの印象と歌詞を見て語るので、的外れなこともあるかもしれませんが、ご容赦ください)。
 王子様というNEWSらしさに加藤成亮らしさをプラスした楽曲になっているように思える。コンサートで披露した際の王冠もそうだし、「可愛い顔上げてほら」という歌詞も、歌詞の中に出てくる「君」を導こうとする王子様の姿を思わせる。
 しかし、NEWSの色=王子様の色=白ではなく黒を基調としたい衣装であり(ブラウスは白だけど)、王冠も黒になっている。この王子様は一筋縄ではいかないらしい。
 思うに、あの黒い衣装のギターを持った王子様はこの曲に登場する一人称である「I」であり、同時に「HAPPY MUSIC」という曲の擬人化ではないだろうか。
 「I wanna be your sound」と歌う主人公。彼は落ち込んだ「君」を励まそうとする音楽そのものであって、君も俺=HAPPY MUSICを歌えよ叫べよと言っているような、そんな印象。だとするとこの曲にもフィクション性が活かされているととってもいいのかもしれない。おもちゃのような、ちゃちな黒い王冠も、そういうファンタジー的な世界観だとしたらマッチする。
 そもそも別に曲の擬人化でもなんでもないのかもしれないし、そう感じるのは私が無機物や概念の擬人化大好きからかもしれないけれど、そんなふうに感じた。
 また、クリアというよりは少しべたっとさせた歌い方も、黒い衣装がよく合っている。これもやはり映像を見て感じることが多い曲なのでもうとにかく映像を見てください。
 それにしても「I wanna be your sound」はものすごく意訳すれば「愛してる」になりそうな雰囲気で、曲調と歌い方で隠しているもののとてもラブソングだなぁと思った。
 

  • ・シャララタンバリン

(音源:『NEWS BEST』収録
映像:『NEWS LIVE DIAMOND』収録)
 私が加藤成亮に惚れこんだきっかけでもある、思い出深い曲。
 HAPPY MUSICよりも更にわかりやすく簡潔になった歌詞。メロディもわかりやすくできている。ストレートなロック、といった印象。
 初回版に収録されているPVを見ると成亮七変化ともいうような色々な姿を見せていて、フィクション性を思わせる作りになっているものの、コンサートでの見せ方は至ってシンプルである。スタンドマイク、タンバリン、そして加藤成亮。衣装もシンプルに黒、胸元に一輪の花。ストレートに表現するコンサートでの歌声も、「不器用な歌でごめんよ」にぴったりだ。この曲の本質はおそらくコンサートでの見せ方のほうに近いのではないかというような気がする。
 HAPPY MUSICでは「遠く響けよ 君の声」だったが、今回は「歌を唄おう 愛するあなたのために」なので、歌っているのは「僕」になっている。HAPPY MUSICとは逆転したような構図だ。逆転したついでに主人公の所在も明確になった。「僕」は歌い手としてそこにいる。
 注目すべきは二番Bメロ「不器用な歌でごめんよ 本当の気持ちはうまく歌えないみたい」という歌詞。「不器用な歌」がシャララタンバリンだとすると、わかりやすい表現でストレートに歌うことを「不器用」と評しているのであって、加藤さんらしいなぁなんて思ってしまう。
 シャララタンバリンはラブソングだと思うのだが、「愛するあなた」という歌詞はあるが、「愛してる」という動詞は使用されていない。しかし、「タンバリンが 壊れるまで叫ぶんだ」が「愛してる」の言い換えになっていそうな、率直なようで少し捻った歌詞が可愛らしい。
 ※私はこういう、「愛してる」を「愛してる」と言わずに表現する言葉を見出すのが大好きです。実際はどうだか知らないですが、そう思える単語を見つけるとわくわくします
 

  • ・ヴァンパイアはかく語りき

(音源:「チャンカパーナ」初回E版収録
映像:『NEWS LIVE TOUR 2012 〜美しい恋にするよ〜』収録)
 加藤シゲアキ劇場の開幕です。カカオにも見られた、フィクション性の強い歌詞にミュージカルのワンシーンのような演出。歌うでも踊るでもなく「演じる」という表現が似合う感じがするので、もはやこれは「劇場」と呼んでなんの違和感もないのでは。
 あやしげな雰囲気のマスクをつけての登場。野外のコンサートでは日が落ちてからヴァンパイアが出てくるのも、とてもいい演出だと思った。
 また、DVDに収録されている映像では赤を強調する加工が時折入るが、これも曲の雰囲気と合っている。
 「Baby can u hear me?」と問いかけて始まる、ヴァンパイアの語り。衣装も、古い洋館にでも住んでいそうなひらひらブラウスにぎらぎらジャケット。加藤さん、この時期ジョジョを読んでいたそうで、一部だったらディオ様が好きなのかなと勘繰ってしまう。吸血鬼だし、衣装デザインもディオ様を思わせる。
 芝居がかった表情で歌い踊り、「ヴァンパイアだからさ」から物語が動き出す。そしてサビでは空まで飛んでしまう。そこにしびれる憧れる!!!(思わずテンションが迷子になってしまうほどこの曲の演出が好き)
 空を飛んでいるあいだ、会場のほぼほぼ100%の人がたった一人で空を飛んでいる加藤さんを目で追っているかと思うと、カカオのときも感じた「ステージの上で誰より自分が魅力的」というのを全身で表している気がする。俺を見ろ、と言わんばかりの演出。
 最後には「君」がヴァンヘルシングだと気付き、苦しみながら逃げていく。振り返った彼の口には牙。どこか気だるげな表情で頬を撫でるのもいい。
 不敵に笑ったヴァンパイアは牙を見せて、どこかを見つめ、噛みつく仕草(ここで目が赤く光る演出もいい)。なんとなく、カカオの最後の投げキッスを思い出す。そしてヴァンパイアは去っていく。
 CD音源だけ聞くとこのヴァンパイアはヴァンヘルシングである「君」に倒されてしまったのかとも思うが、コンサート演出も込みで見てみると生き残っているフラグも立っている。個人的には生存説を支持したい。生き残ったヴァンパイアは心から愛したいと思った相手に裏切られた傷を負ってまた数百年と生きる……と考えると心のうちに秘めたる厨二な私が歓喜する。

  • ・Dreamcatcher

(音源:『NEWS』初回B版収録
映像:『NEWS 10th Anniversary in Tokyo Dome』収録)
 シゲアキ劇場第二幕。今回はピンクのスーツに白いチーフで歌い踊る。
 ピンクのスーツに同色の蝶ネクタイ。これは彼が好きだと散々言っている「岡村ちゃん」こと岡村靖幸さんのアルバム『エチケット』のジャケットのオマージュだろうか。歌詞にも「シゲちゃん」とあることだし、何らかの意識はしているのではと思う。
 個人的には、もう少し落ち着いた色にするかテカテカする素材ではないものにするか内側のベストを着ないかのどれかだったらもっと良く見えたのではと思っている。膨張色ということもあってか着脹れて見えてしまう気がしてもったいないなと思ってしまう。(というか、ちょっとパツパツ気味のお尻に目が行ってしまうので困るのです。見ちゃう……!)
 どういうジャンルの音楽に分類されるのか、造詣の浅い私にはわからないが、イントロの感じから勝手に「マイナーなチャンネルで夜明け頃やっている、音楽と映像だけの天気予報」のBGMっぽいなと思っていて、曲の趣旨に反して「おはようソング」な気がしてしまっている。そのためアラームに設定し、すっかり私の中ではおはようソングとして定着している。
 私は基本的にオケ音源を聴きたい人間なのだが、この曲のオケ音源が手に入らないことが本当に悔しい。SORASHIGE BOOKで流してるやつ、是非一般販売してほしい。細かな音まで作りこまれている感じがするし、きっとオケだけ聞いていても飽きないし、ボーカル入りではわからなかった発見もきっとあるだろう。
 終わりの「おやすみ」がとても良くて、衣装のことをいろいろ言ったがそこですべて持っていかれる。この曲は最後の「おやすみ」がクライマックスなので、この「おやすみ」が良ければすべて良しというところもある。更に、DVD収録を見るとウィンク(ぎこちない)もしている。ピンクのスーツ以上に可愛らしさに溢れている。
 可愛らしさといえばダンスもそうだ。「君よ安らかに眠れ」のところが特に可愛らしい。
 あと、ラップ部分の「Rally-Ho」はドラクエの「ラリホー」(眠る呪文)?
 

  • ・ESCORT

(音源:『White』通常版収録)
 シゲアキ劇場第三幕。今回はホテルマン。
 『White』というアルバムが某テーマパークのようだ、という話は前にしたが、グッドネイバーホテルまで用意してあるとは。
 Dreamcatcher同様、オケ音源がないのが悔やまれる。作り込んであるのに、人の声があると全部を聞き取りきれないのでオケだけでも聞いてみたい……。
 コンサートでの演出は以前コンサートレポのほうで書いたので割愛。早くDVDで見たい。
 
 
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 とまぁ、好き勝手に語ってみました。
 カカオの少年性について語りたかったのでついでに全部語ってみました。映像込みで語っているので、ESCORTは映像が発売されたらまたどこかで語りたいなと思います。