結婚式セトリと、ありふれた特別のはなし

 私事ではありますが、先日結婚式を挙げました。寒かったけれど、そのぶん天気がよく空がきれいで、とてもいい一日になりました。
 使用する楽曲はすべて私が選曲したので、せっかくだから記録がてら残しておこうかと思います。ほとんどNEWSとポルノ。

 

01.新郎新婦入場

 White Love Story/NEWS

 これしかなかった。これ以外使いたくなかった。
 イントロが流れ、手越さんの「昔話を少ししてみよう」の歌い出しで扉が開くようにしてもらった。柔らかいピアノのイントロが結婚式の雰囲気とすごく合っていて、この曲にして大正解だったと思う。まぁこの曲以外選択肢なかったんですけど。

 

02.乾杯

 ハネウマライダーポルノグラフィティ

 乾杯の合図でサビが流れるようにしてもらった。サビの歌詞が「心は空を裂く号令を聞いた」で、乾杯の合図=号令みたいなイメージと、乾杯の合図でカーテンが開いて外が見える演出だったので「空」とか「青」みたいなイメージのある楽曲を選んだ。海も見える会場だったからなおさらハネウマがぴったりだったなと今ふと思い返して気付いた。
 冬なので外に出ると死ぬほど寒かったけど、その代わりに空がめちゃくちゃ奇麗でした。大きな窓のある会場で、景色がめちゃくちゃいいのがポイントだったので晴れてくれて本当に良かった。

 

03.ケーキ入刀

 Sheep ~song of teenage love soldier~/ポルノグラフィティ

 夫の好きな曲で、かわいくてキラキラしていてケーキ入刀の雰囲気とも合うかなぁと思って選曲。夫との思い出の曲でもあるので、どこかで使おうと思っていた。
 サビに「君が好き」ってストレートな表現が出てくるところもいい。さすが岡野詞、って感じのド直球ラブソング。「Keep on lovin' you I love you from my heart」、かわいい。

 

04.新婦中座

 A New Day/ポルノグラフィティ

 弟(ポルノファン)と一緒に中座したのでポルノを選曲。この「A New Day」は新藤さんが結婚を発表する前の最後の曲(10周年ベスト「PORNOGRAFFTTI BEST ACE」「PORNOGRAFFITTI BEST JOKER」に入っていた新曲)で、「君」を女優にたとえた歌詞に「まぁ……奥様も女優なさってますしね……」とへこんだ記憶がとても強く残る楽曲だったので自分の結婚式に使わなければ成仏できないと思っての選曲。同じような理由で歓談中BGMに10周年ベストのもうひとつの曲、結婚前であろう幸せあふれるふたりの様子を歌った「約束の朝」を使った。成仏しました。

 

05.新郎中座

 背中越しのチャンス/亀と山P

 夫がドラマ「ボク、運命の人です。」を気に入っていて、この曲もカラオケで歌うくらいには好きなので選曲。このためにCD買いました。楽曲大賞1位おめでとう!

 

06.新郎新婦再入場

 星の王子さま加藤シゲアキ

 緑色のドレスを着て、NEWSカラーがちりばめられたブーケを持って、加藤さんのソロ曲が流れるなか、最愛の人と並んで歩けることがめちゃくちゃ幸せだなと思いました。「Invisible to the eye」のところでドアを開けてもらったとき、たぶん私が世界で一番幸せだったと思う。

 

07.各卓での写真撮影

 Touch/NEWS

 ジューンブライダー/ポルノグラフィティ

   ラビュー・ラビュー/ポルノグラフィティ

 かわいい曲をメインに選曲。

 

EX.歓談

 ゆきのいろ/ポルノグラフィティ

 約束の朝/ポルノグラフィティ

 黄昏ロマンス/ポルノグラフィティ

 スパイス/ポルノグラフィティ

 365日/ポルノグラフィティ 

 何度も/ポルノグラフィティ
 Love Melodies/NEWS

 星の旅人たち/NEWS

 Distance/NEWS

 あなたがとなりにいるだけで/NEWS

 明るい曲またはラブソングを条件に選曲。「星の旅人たち」はただの趣味です。「スパイス」や「365日」「Love Melodies」は食事中に流れているのに気付いたけれど、どれも会場の雰囲気と合っていてよかった。「Distance」は少プレ見て「別れの曲だっけ!?」って焦ったけど多分そうじゃないよね!笑

 

08.花束・記念品贈呈

 My wedding song/ポルノグラフィティ

 結婚式で使うために作られた曲なんだから使わなきゃダメでしょ!手紙は読まない仕様だったので、この場面で使った。なんでカントリー調なんだろうと思ったけど、結婚式という場面とあたたかなカントリー調、めっちゃ合う。
 余談だが、夫(当時は彼氏)と横浜ロマンスポルノ'16 THE WAYに行ったとき、この曲の「ともに歩んでいく人に出会えたの 喜びで胸がいっぱい」という歌詞を聴きながらまさに今の私のことじゃんと思って(まだ結婚すると決まったわけじゃなかったけど付き合った最初からこの人と結婚するだろうなと双方思ってたしそろそろかなって気がしてた)夫の手を握ってボロボロ泣いたのを覚えている。一方そのときの夫は「歌詞狙いすぎだろ」と思っていたらしい。そのくらいの温度差がちょうどいいと思う。

 

09.退場

 グラヴィティ/ポルノグラフィティ

 個人的には「ゆきのいろ」と迷ったのだけれど、夫に相談したら「グラヴィティ」になった。とにかくライブの本編最後の曲にしたかった。楽曲としては「グラヴィティ」が好きだけど、冬だしDAYS OF WONDERだしで「ゆきのいろ」も捨てがたかった……。なので「ゆきのいろ」は歓談中に使用。
 結果的には「グラヴィティ」でよかった気もする。サビから使用したのだけれど、「この体もこの胸もただあなたに惹かれ」という歌詞がなかなかに結婚式っぽいんじゃないかなぁと思うし、サビの盛り上がりと音の豪華さも結婚式の終わりにふさわしい感じがした。

 

10.エンディングムービー

 愛が呼ぶほうへポルノグラフィティ

 ここ以外使うところないでしょ、と思っての選曲。「友」とか「父」が出てくるあたりが結婚式に選ぶ曲としてぴったりかなぁとなんとなく思っていたけれど、本当にぴったりだった。掴みきれないくらい壮大な「愛」を歌うこの曲のおかげで、とても優しくてあったかい雰囲気で披露宴を終えることができた。
 その日撮ったものを曲に合わせて編集して流してもらうやつで、予算の都合上お色直しは入れられなかったんだけれど、挙式~披露宴の乾杯くらいまでの映像を使ってめっちゃ感動的に仕上がっていて編集ってすごいなぁと思った。新郎新婦も双方の両親も一切泣いていないので、めっちゃ泣いてるいとこが映りまくっていた。

 

11.送賓

 We Love Us/ポルノグラフィティ

 応答セヨ/関ジャニ∞

 愛言葉/NEWS

 それぞれエンディングっぽい曲を使ってみた。「We Love Us」はポルノのツアーSWITCH本編最後の曲で、DVDのエンドロールでも流れている。「応答セヨ」は映画「泥棒役者」のエンドロールで流れるし、「愛言葉」は10周年のDVDでエンドロール後に入っているのを意識しての選曲。でも来てくれた人たちに「ありがとう~!」って言ってプチギフト配るので精いっぱいで曲全然聞こえてなかった。笑

 

 

 ここからは余談です。
 結婚式を挙げたのはホテルで、ホテルの中のブライダル部門の打合せスペースみたいなところには沢山のカップルたちが来ていた。同日に同じホテルで結婚式を挙げる人たちも何組かいた。ひとつのホテルでこんなに沢山の人が来ているのだから、全国レベルで考えたらもっと沢山いるんだろう。
 私は自分が結婚するということは夫と付き合い始めるまで一切考えたこともなかったので(逆に言うと「結婚しないだろう」ということはすごく考えていた)、ものすごく特別なことのように感じていた。でも沢山のカップルたちを見て、私にとっては特別なことだったのに世の中ではありふれたことだったんだなと、なんだか少しがっかりした気持ちにもなった。でもあるとき「We Love Us」の「いくつかの困難を超えて」「手にした素晴らしい平凡」という歌詞を聴いて、どのふたりも「いくつかの困難を超えて」、今ここにある「素晴らしい平凡」を手にしたのだと気づいた。その過程はみんなそれぞれ違って、たとえば「いくつかの困難」が親の反対だったり二人の大喧嘩だったり結婚に伴う転勤や転職だったりするかもしれないし、私と夫のあいだにも何もなかったわけではない(私たちの場合は喧嘩とかはなかったけれど、それでも乗り越えたものが何もないわけではない)。それぞれの手にした素晴らしい平凡は、ありふれているけれどひとつひとつが特別なものだ。どんな人たちにもあるという点ではありふれている。でも、それぞれ違うかたちをしている。きらきら輝いていて、同じものはどこにもない。
 そんな「ありふれた特別」に出会えたことを、幸せに思う。

 

 f:id:penguinkawaii:20180124215308j:image

冬のあったかシングル NEWS 「LPS」

要約:シングル「LPS」はあったかい

 

 NEWSの2018年一発目のシングル「LPS」が発売されました。めちゃくちゃいいのでとりあえず感想を書いておきます。

 

LPS

 三連符が多用されていてリズムが特徴的な曲。「泣いたって」の「ないたって」のあたりが三連符になってる。よね?「君から」の「きみから」の部分とかも。聴いていて心地いい。簡単そうに聞こえるかもしれないけれど地味に難しい。吹奏楽とかでこの楽譜が出てきたらちょっと嫌になると思う。そんな楽曲も歌いこなすNEWSはすごいな。

 柔らかなイントロからすごく耳馴染みがよくてふんわりした気持ちで聴いていたので、NEWSが「メッセージ性の強い曲」と言っているのがいまいちピンとこなかった。ので歌詞を見てみたら確かにと思う部分が多くて、ふんわり聴いていたのをちょっと反省した。
 「ひとりじゃないから」というフレーズは「U R not alone」を思わせる。FC会報などを見ると、「U R not alone」というみんなで歌う応援歌があったから「LPS」が作られたということのようなので、そういう意味で繋がりがあるのかなとも思った。また、単語単位でみると「ヒカリノシズク」と共通するワードも多い。このあたりに気付いてようやく「LPS」がメッセージ性を含んだ曲であると理解するに至った。バラードだったり、熱く歌う曲じゃなくてもメッセージってあるんだよね。すっかり頭から抜け落ちていた。
 Love&Peaceならよく聞く言葉だけれど、LoveもPeaceも概念的なものだし漠然としていてイメージしにくい部分もある気がする。でもSmileには実体がある。掴みづらいテーマを「Smile」に落とし込むことで身近なものにしている。作詞家ってすごいな……!

 PVは海辺で夜明けを待ってワンカットで撮ったもの。少し暗めなところから始まって最後には朝日を背負う感じも、「ため息で幕下りた昨日」から始まって「泣いたって笑ったって明日はやってくるから」と歌うこの曲にすごく合っている気がする。提案は加藤さんなんだって!アイディアマン!
 踊ったり、物語があったりするわけではない。いってみれば「ただ歩いているだけ」のPV。だけど、それなのにすごくいいなと思うのは、NEWSの4人が楽しそうで、笑顔で未来へ向かって(暗いところから朝日へ向かって)歩いていく感じがもうそれだけでLove&Peace&Smileって感じがするからだ。画面の左から右へ歩いていくのもプラスの方向へ進んでいく的な意味合いが込められていそうだし、シンプルだからこそ伝わるものがあるPVなのではないかと思う。
 ちなみに今回のPVは田向監督(増田さんの「Skye Beautiful」の監督)によるもの。

 なんとなくだけれど、「LPS」の主人公は小山さんなんじゃないかと思っている。まず、PVでLPSマークを描くこと。小山さんの長い腕が大きく描くLPSマークはまさにLoveだしPeaceだしSmileだなぁと思う。PVでもいろんな表情を見せてカメラにアピールしていて、誰より楽しそうで、そんな小山さんを見ているとなんだか幸せな気持ちになってくる。

 

NEWSICAL

 早口でありながらしっかり聞き取れる小山さんの台詞がすごい。あまりにも適任すぎる。個人的にはサンタの説明をしているくだりの「やになっちゃうよ」がめちゃくちゃ好き。歌詞には「やになっちゃうよ」とあるけれど小山さんの喋り方は「やんなっちゃうよ」って感じ。ちょっとギャルっぽくてかつての小山さんがちらっと見える気がする。好き。この長い台詞、オートロックだとか鍵ふたつだとかというくだりはなんとなく加藤さんっぽさが滲んでいる感じがする。好き。あと歌詞には「へっくしゅん!」て書いてあるけど全然「へっくしゅん!」じゃなくてもっとリアルくしゃみ感があるのすごくかわいくない……?
 冒頭の手越さん・増田さん・加藤さんの「遅いなぁ」「何してんだろ」も、それぞれに特徴があって面白い。全員微妙にニュアンスが違うのがいい。加藤さんの「おっそいなぁ!」が好き。
 歌詞というか台詞部分を含めて加藤さんによるものだけれど、加藤さんが思う「パブリックイメージとして見せたいNEWS」は4人が一緒にいる場面であったり、加藤さんが思う「パブリックイメージとして見せたい小山さん」は頼りないしおっちょこちょいだけど決めるときは決めるリーダーだったりということが見えてきて、なんだか胸がいっぱいになる。いいよね……NEWSっていいよね……!
 臨場感という意味では映像とともに楽しんだほうがいいとは思うけれど、音源として収録されたことで細かい部分までじっくり楽しめる。特に手越さんの多重録音がちゃんと聴けるのがいい。「It's just halloween」の手越さんの声がめちゃくちゃいきいきしている。
 この曲はカラオケバージョンもオススメ。まるでディズニーランドにいるみたいな気分になれる。

 

madoromi

 ポルノでオシャレなアレンジをしてくれるトオミヨウさんが編曲ということでどんな感じだろうとわくわくしていたら壮大なオーケストラアレンジだった!*1
 ソロで歌い繋いでいくのは最近のNEWSに多い歌割だけれど、サビを1番増田さん・2番手越さんにしたのあまりにも天才的すぎて鳥肌が立った。同じ歌詞を歌っても歌い方と声質が全然違う。是非とも聴き比べてほしい。個人的には増田さんの「sh」の発音がめちゃくちゃ好きなので「幻が醒めてしまうまで」の「幻」の「し」が最高。柔らかな増田さんの声とそっと置くような「sh」の音が合いすぎている。一方で手越さんの「し」はもっと軽やかな感じで、ファンファーレのような声だからこの軽やかさのほうが似合うなと思う。でも手越さんの歌声も明るく高らかな響きだけではなくて優しくゆったり広がるような感じもあって、手越さんと増田さんの表現力がとにかくやばい。
 あと小山さんに「君を好きなこと また会えるまで 忘れないで」って歌詞を歌わせたのは誰ですか?あまりに合いすぎててやばい。優勝です。ていうか歌詞が全体的にやばい……。最初に「朝が迎えに来た」があって、二番では「星」が出てきて夜を想起させて、でも最後に「君の明日を咲かせるだろう」を二回繰り返すことでまた夜明けが来る感じがして、作詞家って本当にすごい。ゆっくりと、だけど確実に時が流れている感じがする。

 

チェリッシュ

・大サビ

 もともとは錦戸さんパートで、コンサートでは錦戸さんが「歌って!」と言っていたパート。2012年の美しい恋にするよでは加藤さんが「歌って!」と言っていた。その後、2013年の10th anniversary、2016年のQUARTETTOでも歌われているが、直後が加藤さんソロだったため手越さんが「歌って!」と言っていた。結局誰のパートだったんだ……?むしろファンが歌うパートなのでは……?と思っていたが、加藤さんに落ち着いたようだ。次に歌うときは直後に加藤さんソロが入りませんように。

 

・まるみ

 原曲の「チェリッシュ」とrepresent mixの「チェリッシュ」を聴き比べると、後者のほうが明らかにまるい。全員の歌い方が揃っているので「こういう歌い方にしよう」という意思疎通があってやっていることなんだと思う。
 サビの「迷いも影もない」の「かげ」、「だからそばにいたい」の「そば」、「感じたまま瞳」の「まま」のあたり、めちゃくちゃまるくないですか?もともとはこんなにまるく歌っていなかったはずだと思って元のバージョンを聴いたけれどやっぱりこんなにまるくなかった。represent mixには「かげ」等の二つの音のあいだに寄り道があるけれど、元のバージョンにはない。
 たとえるなら、元のバージョンはどことなく開けたばかりのサイダーみたいな爽やかさとかフレッシュさがある。色でいうなら透明感のある水色みたいな。represent mixは優しさと甘さがあって、色でいうならあたたかみのあるピンク。同じ曲なのに(オケも同じはずなのに)全然印象が違って、素直に「すごいなぁ」と思った。

 

真冬のナガレボシ

・アレンジについて

 端的に言うと、この曲のアレンジは「若い」、そして「いまどきではない」。今の、2018年に15周年を迎えるNEWSが新曲として採用することはおそらくないだろうと思うような曲だ。でも聴けるんですよ、represent mixなら。過去のオケに今の歌声がのった音源が出るんですよ。すごいなぁと改めて思う。
 まず「若い」という点についてだけれど、この曲のアレンジはとてもキラキラしている。全員が30代になったグループは、きっとこんなキラキラしたアレンジの曲を音源にはしない。次に「いまどきではない」という点。語弊がありそうだなぁと思いながらあえてこの表現を使っている(超好きなアレンジであるということは付け加えておく)。特に間奏のシンセサイザーの感じとか、いまどきの曲っぽさは全然ない。2000年代というか、2000年代に聴いてても若干懐かしい感じがしてしまうような気もする。音源化されたのは2007年だけれど、楽曲自体は2004年冬からあるときいたので、「いまどきではない」感もなんとなく納得できる。でもこの懐かしさってあたたかさでもあると思う。あたたかさの表現として懐かしい感じを喚起させるというか。だから2018年に聴く「真冬のナガレボシ」は余計にあたたかい。
 ちなみにこの曲のアレンジをしているh-wonderさんは坂本真綾さんの「ループ」とかも作編曲しています。新藤さんが歌詞を書いた曲です。「Sweet Martini」の編曲もこの方です。もっとNEWSにいろんな曲アレンジしてほしい!

 

・「大人になる」

 「さくらガール」同様、小山さんの歌声の違いに注目してほしい。特に2番の「君に伝えたい 本当にありがとう 僕はきっとひとつ大人になる」のところ。前の音源だと若干舌っ足らずな感じがして、それがむしろかわいいのだけれど、represent mixの場合はしっかりと落ち着いた発音になっている。前の音源ではちょっと強がりながらも自分の中で区切りをつけるために告げる「本当にありがとう」という感じがして、そういう経験を通して「僕はきっとひとつ大人になる」と歌うのがめちゃくちゃいいなと思っていた。represent mixではもっと肩の力が抜けたように本当に「本当にありがとう」と告げている感じがする。「僕はきっとひとつ大人になる」の先にいる「僕」だから、素直に「ありがとう」と言えるのだ。それが心に刺さりまくって、ちょっとしんどい。
 メロディや歌詞ではないところでも物語を見出して勝手に楽しめるので、個人的にはもっといろいろなrepresent mixが聴きたいところ。

 

 

 切なさも優しさも詰まったシングル「LPS」、総括すると「あったかい」という言葉が当てはまるのではないかと思う。愛と平和と笑顔を歌いながら海辺を歩き朝日を背負うNEWSも、4人でNEWSICALを作り上げるNEWSも、切ないメロディを歌い繋ぐNEWSも、大人になったことを歌声で示すNEWSも、大切な人との別れに相手の幸せを願うNEWSも、あったかい。こんなにあったかい人たちを好きでいられることに、私の胸まであったかくなる。多分この冬はカイロよりも必要な一枚になるはず、「LPS」。

 


 来週にはコンサートDVD/Blu-rayも発売になります。
 15周年を迎えるNEWSがこのまま突き進む一年になりますように!

 

books.rakuten.co.jp

books.rakuten.co.jp

books.rakuten.co.jp


*1:調べたら菅田くん最新曲「さよならエレジー」もトオミヨウさんだった

「あなたのポルノグラフィティはどこから?」アンケート結果

 先日行いましたアンケートの結果発表記事となります。

 

アンケート概要

 回答期間:2018年1月9日21時~2018年1月12日21時(3日間)
  ※手動で開始・締切を行うので多少のズレが生じる可能性があります。ご了承ください
  
 ※「ファン」の定義:自分がファンだと思ったらファンです
  「きっかけ」の定義:自分がきっかけだと思ったらきっかけです
  己の心に従ってください。左胸の声を聞け。
  
 必須回答はQ1、Q2、Q3です。Q4以降は任意回答となります。Q4に関しては、Q1~Q3までの内容をより熱く詳しく語る枠となっています。Q5、Q6は回答者の性別・年齢分布がわかるとより面白いことがわかるのではと思って項目に加えてあります。任意回答ですので、答えたくない方は無回答で構いません。
 仕様上、複数回の回答が可能ですが、一人一回までとさせていただきます。ご協力をお願いいたします。


 すべての設問で同一の内容(Q4の長文回答も同一)が複数続けて回答されている場合については1つとして集計したところ、有効回答は504となりました。短い期間であったにも関わらず多数の回答が集まったことに改めて感謝致します。

 

Q1:あなたがポルノグラフィティのファンになったのはいつですか?

f:id:penguinkawaii:20180115184957p:plain

 グラフが微妙にわかりづらいので表も掲載します。

f:id:penguinkawaii:20180116192540p:plain

 選択肢に含めたすべての選択肢に回答があった。

 ちなみにQ1の結果を5年ごとに区切って集計した結果がこちら。

f:id:penguinkawaii:20180116192720p:plain

f:id:penguinkawaii:20180116192737p:plain

 デビューからヒット曲を飛ばしまくった1999年~2003年(3人だった時期)が最も多い。昔からの根強いファンに今も愛されているようだ。その一方で、15周年を迎えた2014年以降も絶えずファンを増やし続けている。特に2015年に増えている(後述するけれど「オー!リバル」のヒットの影響)。18年も絶えず活動し続けているってこういうことなんだなぁと勝手に感慨深くなった。

 

Q2:あなたがポルノグラフィティのファンになるきっかけとなった楽曲はなんですか?

 ・複数楽曲名が書かれていた場合、最初に書かれている楽曲として集計(今回はきっかけとなった一曲を知りたかったため、悩みましたがこういった集計方法にさせていただきました。ご了承ください)
 ・アルバム単位の回答は「アルバム」として集計(内訳は別途表示)
 ・楽曲以外の理由が書かれていた回答は「楽曲以外」として集計
 ・表記揺れや誤字は正式タイトルに修正し集計
 ・バージョン違い(アルバムバージョン)は原曲と合わせて集計

f:id:penguinkawaii:20180115184944p:plain

 ファンになったきっかけの楽曲、つまり心を奪った楽曲は何が一番多いんだろう?と気になったので曲名を尋ねた。曲数があまりに多いため記述式にさせていただきましたが、こんなにたくさんの回答が得られるならちゃんと選択式にすべきでした。申し訳ありません……。
 結果を見ると、やはりヒット曲といわれる曲たちが強い。特に「メリッサ」は人気アニメの最初のOPだったこともあり、多くの人々の心を奪ったようだ。また、「アポロ」「サウダージ」「アゲハ蝶」あたりも多かったが、これらの曲は発売時だけでなく大型音楽番組での披露も多く、そのタイミングで目にしてファンになったという声も多かった。具体的には後述。

 

Q3:あなたがポルノグラフィティのファンになったきっかけはなんですか?

f:id:penguinkawaii:20180115185123p:plain

f:id:penguinkawaii:20180115185120p:plain

 CM、映画主題歌は「その他」と「タイアップ」でブレていたので可能な限りで「タイアップ」に振り分けました。ご了承ください。(設問に不備があり申し訳ありませんでした…タイアップはテレビだけじゃないよね…)

 「友人・家族の影響」が最も多かった。身近な人から伝播しやすいポルノ……!詳しくはQ4の項で改めて書くけれど、「親、兄弟が聴いていた・CDを持っていた」というパターンが多かった。確かにライブに行くと親子で来ている人も結構いるような気がする(実際私も兄弟と行っている)。また、この回答には「好きな人が好きだったから」も含まれており、甘ずっぱい思い出が沢山寄せられた。詳しくは後述。
 あとやっぱりテレビ!テレビが強い!テレビに出るって大事!「テレビ:タイアップ」や「テレビ:新曲発売時のプロモーション」の割合も高いが、「テレビ:大型音楽番組」もそこそこいるなぁという印象を受けた。ポルノはテレビによく出るバンドだけれど、だからこそ沢山の人に愛されているということもあるのだろうと思った。
 また、ライブに実際に行ってファンになるパターンもあった。Q4を見るとなんとなく気になって行ってみたらドハマりパターン、連れられて行ってみたらドハマリパターンなどがあり、ポルノの魅力はライブだよな~!と回答を見ながら頷きました。ツアー「BUTTERFLY EFFECT」やってます!今気になっている人、チケットが手に入るようなら是非!

 

Q4:Q2、Q3をより詳しく熱く語ってください!

 Q3の結果別にピックアップしました。せっかくいろいろなエピソードをお寄せいただいたので、なるべくたくさん紹介できたらと思います。

「友人・家族の影響」
・親
  特に「母の影響」が多かった。身近な存在だから影響を受けやすいということもあるのだろうけれど、ポルノが親子の話題になったりしているのを見るとなんだかほっこりする。といいつつ我が家も結構そうです。

母が車でm-CABIを聴いていて、それに影響されて好きになりました。小4のとき初めて音楽プレーヤーを買ってもらい、一番にポルノグラフィティの曲を入れました。それからずっと今まで大好きです!(2009年/BLUE SKY/女性/~19歳)

 こちらの方と同様に「家族が車で聴いていた」パターンが多く見られた。私は車内BGMの担当だったのでず~っとポルノばかり流していて、おそらくそのせいで弟がポルノファンになりました。

母が尾道出身で普段あまり言わない母がポルノがテレビに出てるのを見て「この人たち因島出身なんよ~!かっこええじゃろ!広島の誇りよ~!」って言ってくれてから気にするようになりました。(その時はもう2人になって、因島市ではなかったので2005年以降だと思います…)(2013年/青春花道/女性/~19歳)

 お母さんがそんなこと言ったら気になっちゃうよね~!

普段CDをそこまで買ったり音楽を熱心に聴いたりはしない母が、「どうしても欲しいCDがある」と言って買いに行ったのがサウダージでした。親子でサウダージを聴いて、その次のサボテンも買って、foo?のCMを見てアルバム出てるんだ!と店頭で確認したときに「オレ、天使」という曲名を見てfoo?を買ってくれとねだりました。今となってはfoo?を買ったのが一番大きかったように思います。(2000年/サウダージ/女性/20~29歳)

 なんかすごくほっこりするエピソードです。

歌手とかだれも興味がなかった小さい頃、親がm-CABIを借りてきて他に聞くものもなかったので、ずっと聴いてたら好きになった。(2006年/ハネウマライダー/男性/20~29歳)

  親御さんの刷り込みが成功している……笑
   

・兄弟姉妹
  兄弟姉妹のなかでは兄の影響という回答が最も多かった。

年の離れた兄がラバッパーでその影響です。音楽を聞くことに目覚めた幼い僕にとってポルノは、音楽の入口であり全てでした。(2005年/ネオメロドラマティック/男性/20~29歳)

 

中学のころ初めてipodを買ったとき兄が使ってたitunesのデータを取り込んでシャッフルで流れてきたときにハマりました!!(2011年/痛い立ち位置/女性/20~29歳)

姉がよく車の中や家の中で流していたのを小さい頃からずっと聴いていたので気付いたら大ファンになっていて、少し前のポルノグラフィティのライブにも行きました。(2009年/アポロ/女性/~19歳)

  私の弟の回答なのでは!?と思ったけど女性の方からの回答でした。笑
  
  弟、妹の影響という方々もいました。

弟が持っていた雲をも?む民の歌詞カードを何気なく見てみたら、ハートの歌詞に射抜かれた。(2002年/ハート/女性/30~39歳)

初めて家にMDコンポが来て、それまではアーティストに興味がなくてCDもアニソンくらいしか買ったことがなかった頃に妹が友達に借りたポルノの「ロマンチストエゴイスト」がきっかけで好きになりました。(2000年/アポロ/女性/30~39歳)

 「友人・家族の影響」に回答をいただいたなかでは家族(親・兄弟姉妹)が最も多かった。私自身も弟に多大な影響を与えてしまった自覚はあるけれど、家族まるごとファンになったり兄弟や親子でファンになるパターンも多いんだなぁと改めてわかった。ポルノの楽曲はキャッチーで印象に残りやすいので、なんとなく聴いていたら頭に残っていた、ということもあるのかもしれない。

 

・友人

クラスで歌うのが流行っていた(2001年/アゲハ蝶/男性/20~29歳)

友達からred・blueのCDを借りて聴いたときに心に残った。(2004年/音のない森/女性/20~29歳)

中学時代、友人に何度もすすめられ、話のタネになれば、と軽い気持ちで発売中だった「ジョバイロ」を手に取りました。その後に放送された因島ライブを観て、年齢関係なく盛り上げ、公民館をライブハウスに変える姿を観てすっかり虜になり、早十数年が経ちましたが、変わらずポルノグラフィティを応援させていただいています。彼らが居たから辛いことも苦しいことも頑張ってこれました。本当に本当にだいすきです。(2005年/Free and Freedam/女性/20~29歳)

クラスの同級生に熱いファンがいて、人をこんなにも夢中にさせるなんて凄いと思ったのとたまたま歌を聞く機会がありそのときに歌詞が良いことを知り、聞き始めた。そしてこの頃に過去に一度だけmステspでのパフォーマンスがかっこよすぎて息をするのも忘れるぐらい感銘したのがポルノだった(森ビル屋上のメリッサ)というのが判明し更に興味が加速していった。(2006年/メリッサ/女性/20~29歳)

  特に20~29歳の方々で2000年~2005年あたりに友人の影響でファンになった、という回答が目立った。私自身も20代だからわかるけれど、小学生・中学生くらいの頃とにかく流行っていて「ポルノグラフィティ」が友人との共通の話題になっていた時期があった。「音楽」という広い範囲ではなく、「ポルノグラフィティ」というピンポイントな範囲が共通の話題だった。クラスの誰かがCDを持っていてそれを貸し借りしたり、当たり前のようにカップリング曲の話が通じたり、休み時間にやたらと歌っていたり、そういう時期があった。そこから深くハマっていく人もいれば、そうではない人もいたけれど、でもクラスという単位の中で共通の話題として「ポルノグラフィティ」が挙げられるってすごいことだよなぁ、と改めて思った。
  勿論、それ以外の世代の方々からも回答が寄せられた。

サウダージは、友人から貰ったCDの中に入ってた曲で何回もリピートして聞いてそれからポルノファンになりファン14年になりました。(2001年/サウダージ/女性/40~49歳)

当時中3だった私は何かにはまったことがなく、何かにハマれる友人を羨ましく思っていました。そこでポルノファンの級友からポルノグラフィティのオールタイムシングルスを借りて聞いてみたところ、ノリノリで体を動かしたくなるような曲から心に染み渡るような曲までのポルノグラフィティの幅広さとアツさを知りました。千葉に住んでいたこともあり、それからbayfmハルイチさんのカフェインイレブンも聴くようになり、すっかりファンになりました。(2014年/愛が呼ぶほうへ/女性/~19歳)

 素敵だな~!探していたハマれるものがポルノだったことが勝手に嬉しいです!


・恋人/好きな人
 甘ずっぱい思い出も寄せられました。  

好きな先輩がポルノを聞いていたため自分も聞き始めましたが、気づけばその先輩より重いポルノファンになっていました。(2011年/ワンモアタイム/女性/~19歳)

中学生の時に好きだった人の影響で聴くようになり、その当時の最新曲が「ジョバイロ」でした。昭仁さんの歌声が強く印象に残って、毎日声真似を練習したりしていました。最初は好きだった人との会話のネタのため聴き始めたのですが、聴き込むうちにアレもコレもとどんどんハマっていき、終いには好きだった人よりもポルノについて詳しくなり、好きだった人よりもポルノの方が好きになっていました(笑)(2005年/ジョバイロ/女性/20~29歳)

小学校でポルノが大流行していてその時流行っていたのがネオメロでした。私はみんなが聴いてるな~くらいであまり興味なし。その時気になっていた男の子ももちろんポルノにはまっていたのですが、その男の子がぼそっと「俺はROLLの方が好きかな」と言ったのを耳にしていました。そのすぐ後にテレビ(うたばんだったかな?)でROLLを歌うポルノを見て雷に打たれたような衝撃を受けオタクの道が開かれました。その時の男の子は流行に乗ってただけでポルノファンにはならなった(憶測ですが)だろうし、その数年後のバレンタインに告白して振られました。(2005年/ROLL/女性/20~29歳)

  好きな人がポルノを好きだったから聴き始めたはずが、いつのまにか自分のほうが重度のポルノファンになってしまっていたみなさんです。

本格的にファンになったのは、初めて付き合った彼がファンであったことがきっかけです。ファンになる前も、小学生ぐらいの時から、家族でカラオケに行った際はいつもサウダージだけは歌っていました。その時は歌詞の意味もわからずに歌っていましたが、当時からリズムやメロディーに惹かれていたんだと思います。そのこともあり、彼から様々な曲を教えてもらうと、すぐにポルノグラフィティの虜になりました。数年後に別れてしまってからは、ポルノグラフィティを聴くとその彼を思い出してしまうため、しばらくは聴けませんでした。しかし、『ポルノグラフィティは何も悪くない!』(←当たり前ですが)と開き直り、また再び聴き始めました。その後、進学のため地元を離れ生活を始めました。地元を離れて生活していくことがあまりにも不安すぎて、最初の数日は、朝泣きながらJRに乗っていたほどです。そんな泣きながら登校していたとき、ふとiPodから流れてきたのは、ライヴ音源の「君は100%」。その中で昭仁さんがとても力強く言ってくれました『怖くはない!一人じゃない!!!』…!!!!!!!感動してさらに大号泣。笑寂しさや不安、様々ありましたが、1人じゃないんだと改めて気づかせてくれ、当時の私を救ってくれた、非常に大切な1曲です。いつのライヴの音源なのかは忘れてしまいましたが、CD音源とはまた違ったさらにパワフルな言葉であったからこそ、当時の私の心に深く深く刺さったのかなと思います。ファンになったのは2007年ぐらいですが、一生ついていこうと心に決めたのは2012年ぐらいです。全然まとまりませんでした!長文な上、読みにくい文章で申し訳ありません!(2007年/楽曲以外/女性/20~29歳)

 こういった回答を見ると、聴き手の数だけそれぞれの楽曲に思い入れがあって、ポルノが作った楽曲はポルノのものだけれど、それにいろいろな思い入れを重ねることで「私の」という接頭辞をつけて呼ぶべきものにもなるのだなぁと思いました。

 

 

  
「タイアップ」

 楽曲別に集計して複数回答があったものの一覧。

f:id:penguinkawaii:20180116194317p:plain

 圧倒的に「メリッサ」であることがわかる。近年の楽曲では「オー!リバル」が多くて、でかいタイアップがつくってすごいんだな~!と実感。

 以下、番組別にコメントを抜粋。

 

鋼の錬金術師
  圧倒的多数の「メリッサ」。アニメ「鋼の錬金術師」のオープニングだったことから当時の子供たちのハートを射抜き、そしてハートを射抜かれた子供たちはいつしか大人になり、今でもファンでいるようだ。

元々、私は漫画の「鋼の錬金術師」の大ファンでその漫画がアニメ化されると聴き、放送初日、テレビの前でワクワクしながら待機していた時でした。突如として流れ始めたオープニングテーマの「メリッサ」。あの独特なイントロからの岡野さんの力強い「君の手で~」で私のハートのド真ん中に稲妻が落ちました。衝撃的でした。ポルノグラフィティに惚れました。一聴惚れでした。好きにならざるを得ませんでした。(2003年/メリッサ/女性/20~29歳) 

カッコいいな、と思って、他の曲も聴いてみたくなり、どんどんのめり込んでいった(2003年/メリッサ/男性/20~29歳)

当時、放送していた鋼の錬金術師が自分のクラス内で流行っており、興味本位で見てみたところ、オープニングに使われていた『メリッサ』の独特な歌詞とアップテンポな曲に衝撃を受けたのを鮮明に覚えています。それがきっかけで、ポルノグラフィティに興味を抱き色んな曲を聞くようになり、ファンになりました。同時に鋼の錬金術師にもはまりました。当時の私は無趣味同然でしたが、これがきっかけで音楽にもより一層の興味を抱くようになり、ポルノグラフィティのライブ参戦、CD、DVDの収集、ファンクラブに加入するまでのめり込める程、ポルノグラフィティに夢中になり、趣味と言えるものになりました。落ち込んだ時など、何度ポルノグラフィティの曲で勇気を貰ったか知れません。長くなってしまい、すみません。(2003年/メリッサ/女性/20~29歳)

  興味本位で見てみたアニメから自分の支えになるものに出会えたってすごい!

ベタですが「鋼の錬金術師」を見ている時にメリッサで落ちました。CMで流れたPVの道化師昭仁さんに一目惚れしたというのもかなり大きいです(笑)(2003年/メリッサ/女性/20~29歳)

  アニメで楽曲を「いいな」と思ったうえにあのPVですからね、抜かりなく落ちますよね。それにしてもあのCMはずるい。今からでも遅くないからYoutubeの公式チャンネルはメリッサのCMを配信してほしい。最後に道化師の岡野さんが花を出すあのCMに心を奪われた人、沢山いるから。

 また、リアルタイム放送だけでなく、再放送やレンタルなどで「メリッサ」にハマる人もいた。

 

たまたま家族が借りて来た鋼の錬金術師のアニメDVDを見て、オープニング10秒で恋に落ちました。家族が、「この声はポルノグラフィティだな」と言ったとき初めて私は彼らの存在を知りました。あの時あのかたちで出会えたのは自分にとって奇跡です。エンディングも、変わった後のオープニングも早送りしていましたが、メリッサだけは本編よりも釘付けになって見ていました。メリッサを聞くと当時を思い出します。今でも大好きな曲のひとつです。(2010年/メリッサ/女性/~19歳)

私は2012年にスキルス胃がんで余命半年の告知を受けました。自分は死ぬんだなぁ~…と思って居る中で、偶然、再放送されていた鋼の錬金術師WOWOWで観ていて、流れてくる曲に心を鷲掴みにされました。それまでもポルノグラフィティは好きな音楽の1つとして聞いてはいましたが、それ以上でも以下でもない位置づけでした。自分の命が終わるかもしれない中で、一筋の光が見えたような感覚だったのです。それからは、ファンクラブに入るかどうか4年迷い続け、ようやく入会してからは、ライヴを観るまでは死ねないと思って踏ん張り続けて、気が付いたら余命宣告を飛び越えて寛解し、取り敢えず生きながらえることが出来ました。彼らの存在は、私が生きる為に踏ん張らなければいけなかった色々なことを支えてくれた大きな大きなチカラなのです。(2012年/メリッサ/女性/50~59歳)

 すごい!!!ポルノが生きる力になっている……!音楽の力ってすごいんだなぁと感じます。きっと、運命の出会いだったんじゃないかなぁ。このエピソードは是非ともポルノのお二人にも伝わってほしい……是非ファンレター(あるいはLove up!の企画とか)などでポルノのお二人に伝えてください!ただのファンでしかない私が知っててもどうしようもない!悔しい!


GTO
 「メリッサ」の次に多かったのが「ヒトリノ夜」。

GTOのアニメのタイアップだったヒトリノ夜を聴いて良いな!って思い始めました。そのあとも好きだなと思える曲ばかりだったので、じわじわとファンになりました。本当に自覚したのはもう少し後の話なのですが無自覚にハマったのはヒトリノ夜。(2000年/ヒトリノ夜/女性/20~29歳)

友人がカラオケでヒトリノ夜を歌っていて、GTOのアニメを見始めたのがキッカケで曲も好きになりました。その後調べるとアポロやアゲハ蝶、マシンガントークなど知ってる曲があり、CDを聴き始めました。その後、たまたまチケットが取れた2016年にTHE WAY公演を見てファンになりました!(2016年/ヒトリノ夜/女性/20~29歳)

 なんかこう、BUTTERFLY EFFECT感のあるきっかけ。こういうパターンもあるんですね。


・CM
 ポカリスエットのCMだった「ハネウマライダー」、「ミュージックアワー」をはじめ、「アゲハ蝶」も。

ポカリのCM。ミュージック・アワーが流れるとテレビに釘付けだった。でも当時中学生で、ポルノグラフィティが気になるって恥ずかしくて言えなくて、CDも買えなかった。その後サウダージを当時好きだった先輩から借りて本格的に目覚め、サボテンから自分で買うようになった。(2000年/ミュージック・アワー/女性/30~39歳)

  バンド名がバンド名ですもんね。笑
  私は一般的な意味の「ポルノ」より先にこっちのポルノを知ってしまったクチなので、逆に「なんて単語を連呼してたんだ」と後になって思いました。

ポカリのcmが印象的だったがアーティストが誰だかわからず、長年の謎だったのが、ちょうどポルノグラフィティに興味を持ち始めた時にCD借りたことでわかって、感動したから。(2015年/ハネウマライダー/男性/~19歳)

 長年の謎が解けてくれてよかった~!小さい頃に見て頭に残っているものが大きくなって「これだったのか!」ってなる瞬間っていいですよね。


名探偵コナン 業火の向日葵
 「オー!リバル」でファンになったという方も。既存ファン以外にも広く知れ渡った楽曲だなぁと感じてはいたけれど、ばっちりファンを増やしていた。しかもQ3でタイアップを選んでQ2で「オー!リバル」を挙げた人が全員10代。若い層を虜にするポルノ、かっこいい!

コナンの業火の向日葵を見に行った時に映画館でオー!リバルを聞いて鳥肌がたって、そこからポルノグラフィティを聞き始めるようになりました!(2016年/オー!リバル/女性/~19歳)

 

・ここがヘンだよ日本人
 「アポロ」がエンディングとして使われていたバラエティ番組。この番組で「アポロ」を聴いてファンになったという回答も複数ありました。

「ここがヘンだよ日本人」のエンディングでこの曲が流れた時の衝撃は忘れられません。翌日、同じクラスの女の子と「あの曲めっちゃイイよね!」と意気投合し盛り上がったことを憶えています。また当時はインターネットが身近ではなかった為、曲のタイトルや歌手の名前を即座に確認できず、翌週の放送を心待ちにしていたことを懐かしく思います。(1999年(デビュー後)/アポロ/男性/20~29歳)

 

・日韓W杯

ワールドカップのテーマソングになっていたMugenをNHKで聞いてかっこいいなぁと思ったため。当時NHKばかりを見る家で育ったため、あまり歌手を知らず、ポルノグラフィティの楽曲に出会った時は衝撃的でした。(2002年/Mugen/女性/20~29歳)

 

・ドラマ
 具体的なエピソードはありませんでしたが、月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」主題歌であった「EXIT」、「末っ子長男姉三人」主題歌の「愛が呼ぶほうへ」、「今夜ひとりのベッドで」主題歌「ジョバイロ」などが挙げられました。


・その他アニメ

もともとBLEACHが好きでアニメを見ていたのですが、OPにアニマロッサが使われていたのがきっかけでポルノグラフィティを聴くようになりました。ポルノグラフィティのことを勉強していくうちに、小さい頃に好きだったアゲハ蝶、そして耳にしたことのあったメリッサ、サウダージも実はポルノグラフィティの曲だと知り、余計ポルノグラフィティが好きになりました。(2008年/アニマロッサ/女性/20~29歳)

アニメ「マギ」のopであった「瞬く星の下で」を初めて聞いたときに鳥肌が立ったのを覚えています(2014年/瞬く星の下で/男性/~19歳)

僕のヒーローアカデミア」のタイアップである"THE DAY"からファンになりました。曲に一目惚れし、その後のシングルのCMで流れたPVがカッコよくておちました。(2016年/THE DAY/女性/~19歳)

 いたよ~!「THE DAY」出のポルノファンだ~!!!ようこそ~!!!


・その他タイアップ

元々、りんごのアルバムを兄から借りて少し聞いていました。その後、スッキリを見ていたら流れてきたエンディングテーマのワンモアタイムを聞いて、これはかっこいい!!!となってそこで完全に火が付きました。(2011年/ワンモアタイム/女性/20~29歳)

  すごい……スッキリのエンディング出の方がいた……!!!
  
  他にも全国男子駅伝テーマソングの「Rainbow」やポカリスエットのCMなどで使われていた「サウダージ」という声がありました。
  やっぱりテレビから楽曲が流れてくるって強く印象に残るんだなぁと実感する結果となった。ポルノのキャッチーな楽曲はテレビから聞こえてくると思わず気になってしまったり、アニメ本編を目当てに見たはずが楽曲に心を奪われてしまったりするようだ。あと「オー!リバル」でポルノが再び売れた感があったけれど間違ってなかったなと再認識した。Q1(ファンになった年)で「2015年」が少し多いのもおそらくは「オー!リバル」のせい。

 

「大型音楽番組」  

 楽曲別に集計して複数回答があったものの一覧。

f:id:penguinkawaii:20180116195125p:plain

サウダージ」「アゲハ蝶」「アポロ」の三強であることがわかる。これらの楽曲は年代問わずさまざまな大型音楽番組にて披露されているので、目にする機会も多いということもあるのだろう。既存ファンから見ると「またアポロかよ!」「またサウダージかよ!」と思ってしまうこともあるけれど、その「またかよ!」がファンを獲得しているということがわかって、もう存分に「またかよ!」してくれという気持ちになった。
 以下、番組別にコメントを抜粋。

 

・Mステ

最初は日韓ワールドカップNHK版主題歌のmugenをたまたまニュースで聴いてかっこいい!と思ったが深く追求せず。その後Mステで披露されたメリッサが演出がビルの屋上で歌っていて、それが楽曲のかっこ良さに相まって、しかもトークで雨バンドと言っていたにも関わらず月が出るという流れに完全に心打たれました。(2003年/メリッサ/女性/20~29歳)

 この2003年Mステの森ビル屋上満月メリッサ落ちの方が複数いました。確かにインパクトがあった。

Mステクリスマスライブで「変な踊り」を見て、最初は「本当に変なの」とか「おっさんじゃん」って思っていたけど、ミュージック・アワーだけじゃなくて、ハネウマライダーやアポロなどの有名曲はもろん、センラバやジレンマなど、一般の人はあまり知らない曲も聞き始めていて、YouTubeでMVを見始めて昭仁さんと晴一さんがとてもカッコいいなって思い始めて…と、いつの間にかポルグラが好きになっていました(2013年/ミュージック・アワー/女性/~19歳)

 この2013年Mステスーパーライブのミュージック・アワー落ちの方も複数いました。

 

前から楽曲は良いなと思っていたが、Mステスペシャルで昭仁さんが歌詞を間違えいて、歌詞を間違えたのにかっこいいところが好きになりました。(2008年/今宵、月が見えずとも/女性/20~29歳)

 「歌詞を間違えたのにかっこいい」でファンが増えた!

 

2011年9月のMステスーパーライブで、過去映像でワンコーラス流れたアゲハ蝶が何故かとても刺さりました。(2011年/アゲハ蝶/女性/20~29歳)

  めちゃくちゃ珍しい落ち方なのでは!?


・ベストアーティスト

音源を聴いたりエレクトーンで弾いたりする機会はあったが、音楽に疎かった私はそこまでピンとこなかった。しかしある時、ベストアーティストでどのアーティストよりも曲間で喋るし盛り上げ方が上手でびっくりして、そこから色々聞くようになり、ライブに行けば楽しいのはもちろん、ライブ後丁寧に手を振り続ける姿に感動して、全国各地のライブに行くようになった。(2011年/ミュージック・アワー/女性/20~29歳)

 ポルノの礼儀正しさや盛り上げ上手なところが伝わった、という意見も複数ありました。


・FNS歌謡祭

2015年の冬のFNSにてオー!リバルとアポロを聴いて、どちらも既知の曲だったのにビビビッっときて急いでYouTubeを開いてポルノグラフィティで検索したのを覚えてます。そこからはこの通り。どっぷりです。自分が初めて大好きになったアーティストで、この時受験生だったけどテレビ見ていて本当に良かったなと、当時の自分を褒めてあげたいです。(2015年/オー!リバル/女性/~19歳)

 

紅白歌合戦

知ってる曲が数曲ある程度でオールタイムシングルスを買った直後に紅白で青春花道を歌っているのをみて凄くかっこいいと思った それ以外でもTVなどで歌う時に途中でやたらしゃべって面白いと思った(2012年/青春花道/女性/~19歳)

 紅白は「青春花道」、「ハネウマライダー」という回答が複数ありました。


・番組名不明

好きになったきっかけは、年末の生放送の歌番組で、アゲハ蝶を歌ってたところ歌詞を間違えた昭仁さんが、間奏で「すみません!歌詞を間違えました!」と堂々と謝ってた姿です。大舞台でも自分のミスはしっかりと謝れる人間性に、一目惚れみたいな感じでした。もちろん、楽曲も好きですが、きっかけはあくまでも謝罪姿です。笑(2002年/楽曲以外/女性/20~29歳)

 前述のMステでも「歌詞を間違えてもかっこいい」という回答があったけれど、歌詞を間違えてもしれっと流さずにしっかり謝っているところが人々の心をつかむこともあるようです。

  大型音楽番組ではお客さんが沢山入っていることもあり、岡野さんの盛り上げ上手なところが刺さってファンになったという意見も複数見られた。また、「歌詞間違い(ちゃんと謝るところ込み)」「曲の間に喋る」など、岡野さんの人柄のよさが伝わってファンになった方も複数いた。大型音楽番組は楽曲だけではないポルノの良さが伝わるチャンスでもあるので、これからも沢山出てほしいです!!!


「新曲発売時のプロモーション」
 楽曲別に集計して複数回答があったものの一覧。

f:id:penguinkawaii:20180116195444p:plain

「アポロ」「アゲハ蝶」「サウダージの三強で、順序は違えど大型音楽番組で披露が多いものと重なっている。タイアップ、大型音楽番組のどちらにも入っていた「2012Spark」がここでも入っている。また、他ではあまり入っていない「シスター」「オレ、天使」などがあることにも注目。
 以下、楽曲別にコメント抜粋。
  
・「アポロ」

深夜のPV観て明日、赤坂BLITZでライブやります!って。仕事サボって見に行ったのがきっかけです。あれから18年、未だ大好きです。(1999年(デビュー後)/アポロ/女性/30~39歳

  すごいな~!運命って感じ!

『アポロ』発売時のHEY!HEY!HEY!を見ていて、広島弁で頑張る同郷の人が出てきたもんやなーと思ったのと、曲のキャッチーさに即惹かれ、そこからどっぷりとハマり今に至ります。(1999年(デビュー後)/アポロ/女性/30~39歳)


・「サウダージ

サウダージ発売当時、音楽番組でシラタマさんがウッドベースを弾いていたことがファンになったきっかけです、実は。自分も同じ楽器をやっていたので!そこからポルノグラフィティのすべてが好きになりました!(2000年/サウダージ/女性/30~39歳)

 

・「アゲハ蝶」

Mステで歌唱を聴いて衝撃を受けヘビロテ化&当時自宅に引かれたばかりのネット回線でポルノについて調べまくりファンサイトで交流をしまくった。(2002年/アゲハ蝶/女性/20~29歳)


・「2012Spark」

小さい頃から色々聴いていたのですがこの曲を聴いて心を打たれ、その次の年に発売されたシングルベストを買いその楽曲たちに酔いしれ、今でも熱狂的なファンです(2012年/2012Spark/男性/~19歳)


・「シスター」

デビュー当時小学生でしたが昭仁さんの歌声と晴一さんの歌詞、本間さんの曲が大好きでした。多感な中学生の時期にメリッサ(PV含む)、ラック、月飼いなどの楽曲に触れられたことは私のアイデンティティの形成に一役買っていると思います。その後ゆるく応援していましたが、ベストをきっかけに再燃、脱退を経てのシスターでドはまりしました。PVの雰囲気が大好きで、二人が本当に美しくて、今でも見るたびに涙が出ます。(カップリングの天気職人も大好きです)音楽番組でも、迂闊に触ったら切れてしまう張りつめた糸のような雰囲気をまとった二人が魂で音楽を届けようとしているように見えて、目が離せなくなりました。ロイス―の本編最後のシスターとパノラマライブでのアレンジバージョンが好きです。(2004年/シスター/女性/20~29歳)


・「オレ、天使

デビューの年は大学受験でテレビを見る余裕がなかった私。翌年晴れて大学生になり、なんとなくみたミュージックステーションオレ、天使を歌う昭仁をみて一目惚れでした。その後ポルノの曲を聴くようになり、晴一の独特であり時々ある可愛らしい曲の世界観にも魅力を感じてます。最近のお気に入りは夜間飛行です。(2000年/オレ、天使/女性/30~39歳)

 アルバム『foo?』のプロモーションは「オレ、天使」でしたね。
  
 回答数が1つだったものの中からもいくつか紹介。

PVを見た時、衝撃を受けたのがネオメロドラマティックでした。小学6年の時だと思います。もともとアポロやアゲハ蝶は知っていましたが、昭仁さんの歌声に惚れ、今ではカラオケでポルノグラフィティの曲を必ず歌うほどになって10年以上経ちました。ライブに行く機会を虎視眈々と狙っています。(2003年/ネオメロドラマティック/男性/20~29歳)

ポルノグラフィティの名前はコナンの主題歌「オー!リバル」で知りました。その後少し経ち大型音楽番組で「アゲハ蝶」を聞き感動して、その部分を編集で残し何回も聞いてるうち「なんかポルノっていい曲歌うなぁ」と思い始めました。その後また少し経ちMステで「キング&クイーン」を歌った回、「ポルノが出るの!?どんな曲か聞こ!!」と思いMステを見ていて、メジャーキー、マイナーキーの説明でサウダージが少し流れ「なんか聞いたことあるぞ??!」と思ったのと、昭仁さんの歌詞間違いが酷かったのでネットでポルノについてよく知ろう!と思い調べ始め、沼に落ちました。それから過去の大型音楽番組をあさり、ポルノが歌っているところを何度も何度も繰り返し見てるうち、父が折れ、赤りんごと青りんごを買ってきてくれたのでもっと深くはまり沼から抜け出せないでいます(^_^;)(2017年以降/キング&クイーン/女性/~19歳)

 

「その他テレビ」

 具体的な番組名・チャンネル名としては「M-ON」が複数挙げられました。

時期は愛が呼ぶほうへが発売された頃、当時のVIEWSIC(現在のM-ON)の番組を見ていて、メリッサのMVが流れた時にTamaちゃんに一目惚れ。程なくして愛が呼ぶほうへのMVも拝聴し、完全に恋したのがきっかけです。曲も素敵なんだけど、それに気づくのはその2.3週間後の事でした。(2003年/メリッサ/女性/20~29歳)

 他にはランキング番組・情報番組などで「アポロ」を見かけて、という声も複数ありました。

今は終了しているランキングチャート番組を毎週見ていて、その当時は他のアーティストファンで、近々ライブに行く予定でそのアーティストモードになりたかったのに、毎週、毎週、ランクインしていて、耳に残る曲でいつの間にか口ずさむように、、。基本はpvの映像だったかな?なのが、スタジオで歌うのを見てから、胸に何かが突き刺さりました!(1999年(デビュー後)/アポロ/女性/30~39歳)

「エクスプレス」という朝の情報番組の、ニューアーティストを紹介するコーナーで「アポロ」を聴いて。曲がすごくキャッチーだったこと、一度聴いたら忘れられないボーカル、雰囲気のあるMVで一気に惹かれました。当時そのコーナーでも話題になり、何週かにわたって取り上げられていたような気がします。(1999年(デビュー後)/アポロ/女性/30~39歳)

ドラマ「僕たちがやりました」の主人公が全力で歌っていたサウダージを聞いて、ポルノいいなと思った。(2016年/サウダージ/男性/~19歳)

 窪田正孝さん演じる主人公がカラオケのシーンで歌っていたそうです。こんな意外なところからもポルノファンが生まれている……!


「ライブ」
 ライブは「ワンマンライブ」「フェス等(ワンマン以外)」「DVDやWOWOWで観て」の3種類として尋ねた。まとめてご紹介します。

 

・ワンマンライブ

ポルノさんのラジオを聴き始めたのがきっかけで、ラジオでライブの追加席を販売し、初めて参戦してから虜になっています。(ビタスイの追加公演)(2001年/楽曲以外/女性/20~29歳)

 昔はラジオで追加席販売なんてのもあったんだ……!

アポロを聴いていいなぁと思っていたところでe+からtour08542のプレオーダーのお知らせがきたので、東京で過ごす最後の夜だったこともあって申し込んでみたら取れて、渋谷ON-AIR EASTで整理番号200番位だったのに一番後ろで壁に寄りかかって聴いていたらそのLIVEのスゴさに一気にファンになった!(2000年/アポロ/男性/40~49歳)

 東京で過ごす最後の夜にポルノのライブ!運命って感じですね!

パノラマ42ツアーの沖縄公演、ポルノグラフテーに友人に誘われて行ったのがきっかけ。 15~6人のグループに加えていただいた。この時、席はあみだで決めることになって、たまたま自分が選んだのが、まさかの最前列(笑)人生初の沖縄で人生初のライブ参戦人生初の生ポルノグラフィティを人生初の最前列というとんでもない幸運を引き寄せ、あの圧倒的なパフォーマンスを最前列で観てしまい、結果として流れるようにファンとなりました。そのツアーの最終公演の大阪公演でFCにも入り、以来継続中です。(2012年/楽曲以外/男性/20~29歳)

友人に誘われて行った3rdライブサーキットジャパンツアーで、1曲めのINNERVISIONSでファンになりました。(2001年/INNERVISIONS/女性/30~39歳)

  「ワンマンライブ」の回答のなかでは友人に誘われてライブに行ってハマって帰ってくるパターンが一番多かったです。

元彼が長年のポルノファンで、クリスマスプレゼントにDAYS OF WONDERのライブをプレゼントしたつもりが、自分がハマりました。現在1番好きな楽曲はQ2のゆきのいろではないですが、この問われ方をすると、ライブ前に予習した曲を生で聞いて感動してる中、白いハートが舞うのを見て幸せな気持ちになった時にファンになったのかもしれないと思いました。(2011年/ゆきのいろ/女性/20~29歳)

 私もあの光景、覚えています!すごく奇麗でしたね……!

 

小学生くらいの頃、鋼の錬金術師を見てメリッサに出会い、多分人生で初めて好きだなと思ったアーティストがポルノだった。同じ広島出身ということもあり、CDも買ったりしてたしずっと好きだったけど、つい先日バタフライエフェクトツアーにお誘いしていただき完全にファンになりました!CDを買い集めるのが楽しいです。早くまたライブに行きたい!(2017年以降/メリッサ/女性/20~29歳)

  今回のアンケートの回答の中でも一番新鮮なファンはこの方なのではないでしょうか。ライブの魅力ってすごいですよね~!
  

・DVDやWOWOWで観て

偶々あぶく銭ができ何の気なしに74ersのDVD購入、一発でノックアウト。2004ライブ(あの森男さんがメリッサで音が出ず土下座した)初参戦、帰りは立派なラバッパーになっていました。それからは因島が私の第2のふるさと、ライブが生きがいになってしまいました。(2004年/サウダージ/女性/60歳~)

兄が元々デビュー当時ファンで私は曲だけを知っている存在でした。月日が経ち当時CMで流れていたサウダージが幼い自分にとって衝撃的で、色々と調べてみたら兄が好きなアーティストだと知り気になる存在に。サウダージのMV目当てに初期のMV集を誕生日プレゼントで両親にお願いして誕生日当日。手元には何故かTour08452が。どうやら間違えて購入したみたいです(笑)違うものを渡され切ないながらも「折角プレゼントに貰った物だし…」と観たライブDVDの衝撃的な光景にそれまでの切なさなど消え去り、あの世界観に一瞬で魅了されファンになりました。(2000年/サウダージ/女性/20~29歳)

 当時出ていたDVDがその二つしかなかったから間違えちゃったんですね……でも結果的にいいプレゼントをもらえたようでよかったです。

もともとポルノグラフィティは世代なので、カラオケで歌ったりもしていたし、いくつか好きな曲はあり、(特にハネウマ…!)ライヴもいつか行ってみたい気持ちがありました。15周年のツアーを知った時は行こうかと考えたくらいには興味がありました。コナンファンでもあるので、自然とオー!リバルに触れている時期に、WOWOWで惑ワ不の再放送があり、ポルノのライヴか~と軽い気持ちで見てみたことが一つのきっかけでした。彼らのことを詳しくは知らない私でも終始楽しめる内容で、暇さえあれば自然と見てしまいました。あと、単純に岡野さんのビジュアルが好みだったのもあります。このピンクの衣装がこんなにかっこいいなんて異常だと思いました。惑ワ不を繰り返し見ながら15周年のベストアルバムを聞くことで収まってた気持ちも、そのうちそうではなくなり、complete clipsを手に入れました。そして今度はこちらを繰り返し見続けました。(まずここでデビュー当時の岡野さんの容姿にどハマりしました。)その後、ダイキャスツアーの追加公演に初参戦し、一気にDVDやCDを集め、love up!に入会し、いつの間にかポルノグラフィティに支えられて生きている状態になりました。今ではポルノグラフィティのファンでいることが幸せでたまらないので、ポルノグラフィティの存在はもちろん、コナンのタイアップとあのタイミングでのWOWOWで惑ワ不の再放送があったことに感謝して生きています。読みづらい文章を長文で失礼しました。綴さんのファンでもあるので、恥ずかしながらも語らせていただきました。ごめんなさい!(2015年/楽曲以外/女性/20~29歳)

 私のファンだって!私ただの一般人ですよ!でもありがとう!笑
  
  
・フェス等(ワンマン以外)

12/1恒例のActAgainstAidsのトリに出演していたのに偶然出くわしてからのファンです。母親に連れられて福山雅治目当てで行ってました。ミュージックアワーやジョバイロの入ったセトリでした。当時はスイッチツアー中と話していた記憶があります。そこから気になり、次年度のロマポルからライブに参戦するようになり、ハマっていきました(2006年/ジョバイロ/女性/20~29歳)

母と参戦した第1回BBQinつま恋でポルノのパフォーマンスが素晴らしくカッコよく、一番魅力的に思えてこの人たちについて行きたいと思ったから。(2013年/楽曲以外/女性/20~29歳)

 

「その他」
 その他の回答の中でも最も多かったのは「学校・習い事」などに関連するもの。

中学2年生の7月、給食の時間にポルノグラフィティの曲がたくさん流れた日があって、そのときに衝撃が走りました!その日は早く帰りたくて仕方なくて家帰って速攻で曲をたくさん調べて、そのときにすべてポルノグラフィティの曲だということを知りました。また、そのときにもともとドラマの影響でジョバイロが好きで、それがポルノグラフィティの曲だと知り、非常に感動したのを覚えています。そして、ボーカルの昭仁さんがどタイプすぎてもうそれから好きな芸能人は昭仁さんです、、!!!(2009年/ジョバイロ/女性/20~29歳)

小5のとき、小学校の放送で流れて初めてアゲハ蝶を聞いたのがきっかけ。あまりテレビを見ない家庭だったので、ポルノの曲を聞いたのはたぶんそれが初めて。早口で、なんて言ってるのか歌詞は全くわからなかったけど、昭仁さんの声と、曲のメロディに一瞬でやられた。ああ、たぶんわたしこれ、ずっと好きだろうな、と直感で思った。バンド名も曲名も知らなかったのに。それからはその曲が聞けるたびに耳コピ耳コピ。頑張って覚えた大事な曲!(2001年/アゲハ蝶)

 放送委員がポルノファンだったのかな?
   

小6の運動会の100メートル走でメリッサが流れてきたのがきっかけ この時一位を取れてめっちゃ嬉しかった(2007年/メリッサ/女性/20~29歳)

小学校の時に運動会のBGMでアポロが流れていたのがきっかけでファンになりました。初めて行ったライブはパノラマで、そこでポルノグラフィティのかっこよさに心うたれていまでも大好きです。(2011年/アポロ/女性/~19歳)

 先生がポルノファンだったのかな?
   

小6の時所属してた市内吹奏楽団で愛が呼ぶほうへを演奏して吹くのが楽しい!と思えたことがきっかけ。それまでチューバを吹いてて楽しいとは正直思ってなかったので、この曲のお陰で音楽が楽しいと思えるようになり、さらにポルノの曲をいろいろ聞くようになりファンになりました。(2003年/愛が呼ぶほうへ/女性/20~29歳)

 音楽を楽しいと思うきっかけになったって素敵!
   
   
 次に多かったのは「ラジオ」。これは明らかな設問ミスで、選択肢に「ラジオ」を入れるべきだったと反省しております。

たまたま聞いていたラジオ番組で流れてきました 当時小4の私がみんなのうたを卒業した瞬間でした(2008年/今宵、月が見えずとも/~19歳)

ラジオを聴くのが好きでたまたま聴いたカフェイレが面白いなと思い、そこからポルノに興味を持った。(2008年/ギフト/女性20~29歳)

ラジオ番組(オールナイトニッポンスーパー)がファンになったきっかけです。当時目当てで聞いていたアーティストと曜日を間違えてラジオを聞いていたら「若いおにーさん達が楽しそうに喋ってるな~」と思いその後も気付けば毎週聞き続け、いつの間にか楽曲も次々とチェックするようになり、ライブにも何度も行っていました!(2002年/楽曲以外/女性/20~29歳)

 間違えて聴いたラジオからファンになるってすごい……運命を感じる……!

   
 次に多かったのは「(偶然、なんとなく含む)曲を聴いて」という回答。

なんとなく買った楽曲の格好良さに一発KOされてしまった。(2005年/ネオメロドラマティック/男性/20~29歳)

高校の頃、入学祝いに買ってもらったウォークマンに何か曲を入れたくて、たまたま目についたエースとジョーカーをcdで買って入れて聞いてみました。エースを最初に聞いて1曲目の、それまでなんとなく聞いたことはあった、ハネウマライダーに改めて心を奪われました。2曲目のギフトはその時初めて聞きましたが歌詞がとても気に入り、それから何か新しいことに挑戦する時はいつも聞いています。(2011年/ギフト/男性/20~29歳)

 

 「Youtube」という回答もありました。

アゲハ蝶を好きになり、瞳~でハマり、2012Sparkでファンになりました!パノラマ発売の際YouTubeでフルのPVが見れたのが大きかったです(2013年/2012Spark/女性/~19歳)

 他にも、PVのショートバージョンを見てハマったという方もいました。

 

 「CDレンタル」という回答も。

TSUTAYAでCDを借りる時に、ポルノグラフィティって名前聞いたことあるな~と思ってTRIGGERを借りた時から私のポルノ道は始まりました…(2012年/ネガポジ/女性/20~29歳)

もともとアーティストの中では好きでCDもベスト盤を持っていましたが、ファンと名乗れるほどではありませんでした。しかし、2016年の冬になんとなくレンタルした『LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ』のカップリング曲『Part time love affair』で「ポルノにはこんな曲もあったのか!」と感動。そこから本格的にCDを集めはじめ、ライブの映像を観て、実際ライブに行き、ファンクラブに入りました。2017年はポルノに捧げていた1年でした…。(2016年/Part time love affair/女性/~19歳)

 

 「思い出せない・覚えていない」という回答もありました。思い出せないくらいに日常の一部になっていたり、きっかけはわからないけれどずぶずぶにファンになっている方もいました。

実はきっかけが思い出せません 家族皆が当時から好きでした。(1999年(デビュー後)/アポロ/女性/40~49歳)

 

 その他、面白いものをいくつか。

2007年に発売された「燃えろ!熱血リズム魂押忍!闘え!応援団2」というDSのゲームに、Mアワが入っていたのがきっかけです。(本人歌唱ではないのですが…笑)当時は音楽を殆ど聴かず、ポルノもMアワも知らず、ゲームで聴いたのが初めてでした。リズムゲーとしての曲の楽しさにハマりまして、この曲いいよ!と親に言ったところ、次の日にMアワとサボテンのシングルを買ってきてくれました。それからいろいろと聴くようになり、DVDで唯一持っていたpurple’sでポルノ=カジュアルな服装のかっこいいお兄さんというイメージを持ち、初参戦の淡路ロマポルで真っ赤な衣装の短髪岡野さんを見て思ってたイメージと違う!とびっくりしたものの(失礼)、ライブの楽しさに心を奪われ今に至ります。(2007年/ミュージック・アワー/女性/20~29歳)

  リズムゲーム出のファン!
   

私の故郷が晴一さんのお母様の生まれ故郷&晴一さんの産まれた場所でもあり、私の父が晴一さんのお祖母様から「孫がバンドやっとってね~」という話を聞き、そこからポルノを知りました。(※父は仕事柄顔が広かったので知り合い同士でした。)当時はミュージック・アワーが出たあとくらいの時期だったのですが、「ポルノグラフィティっていうのか!」と、興味本位でアゲハ蝶を聴いてドハマり!foo?で沼にドボンと落ち、気がついたらラバッパー...そして今に至ります。(2000年/INNERVISIONS/女性/20~29歳)

 すごいな!?

中学2年のときの担任にそっくりな芸能人がいるとクラスで話題になっていて、その芸能人は誰だろうと調べていたところ晴一さんでした。曲を聞いてみたところ凄くかっこよくてファンになってしまいました…(2014年/オー!リバル/女性/~19歳)

 あの美しすぎるギタリストにそっくりな方が……!?お会いしたい……

エハラマサヒロのモノマネで見て、調べたら好きになった(2014年/サウダージ/女性/~19歳)

   一番意外な回答はこれだったかもしれない。

 


 こちらはQ1~Q3を合わせたもののうち、数が多いものをピックアップしました。いつ、どの曲が、どのメディアでファンを獲得したのかというものを表にしてみました。やっぱり「メリッサ」が強い!

f:id:penguinkawaii:20180115184948p:plain

 

 

 以下は任意回答の部分です。アンケートを拡散した媒体がTwitterであることなどから多かれ少なかれ偏りはあると思います。参考程度にご覧ください。

Q5:あなたの性別をお答えください(答えたくない方は無回答で構いません)

f:id:penguinkawaii:20180115185117p:plain

f:id:penguinkawaii:20180115185115p:plain

 

Q6:あなたの年齢をお答えください(答えたくない方は無回答で構いません)

f:id:penguinkawaii:20180115185112p:plain

f:id:penguinkawaii:20180115185200p:plain


 選択肢に含めたすべての年代から回答が得られた。老若男女から愛されてる!!!
 個人的には「~19歳」が想像していたよりも多くて若者にも愛される18年目のポルノグラフィティかっこいい~~~!!!という気持ち。あまりのかっこよさにしびれる。

 

総括

 ファンの数だけポルノとの出会いがあって、そのどれもがとても大切で特別な思い出なんだなと改めて実感しました。そんな大切で特別な思い出をお寄せくださった回答者の皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。また、設問や説明に不備や不親切な部分があって答えづらい・わかりづらいところも多々あり、申し訳ありませんでした。
 また、なるべく沢山の回答を盛り込みたいとは思ったものの、数が多くて全部はご紹介できませんでした。ご了承ください。それでもだいぶ盛り込んだのでこのページはそこそこ重いんじゃないかと思います。皆さんのポルノへの愛のせいです。


 私の話にはなってしまいますが、私はこのアンケートでいうと1999年(デビュー後)に「アポロ」の「新曲発売時のプロモーション」でファンになった20代女性です。毎週なんとなく見ている音楽番組から流れてきた「アポロ」に心を奪われて早18年。当時の私は9歳で、音楽は好きだけれど自分で選んで聴いているわけではありませんでした。でも「アポロ」はあまりにも衝撃的でした。「ファンになる」というのもポルノが初めてだったように思います。


 寄せられたさまざまな出会いを見ていると、どれもこれも「運命だ~~~!!!」と感じて、とても胸が熱くなりました。ファンの数だけ出会いがあって、そのどれもが運命で、とても眩しいもののように思えます。沢山の特別な想いをお寄せくださり、本当にありがとうございました。

 沢山の回答を見て、ポルノが今までやってきた活動に無駄なことなんて全然なかったんだと、いちファンの私でもとても嬉しくなりました。ご回答くださった皆様もぜひ沢山の出会いを眺めながらおいしいお酒を飲んでください!未成年の方ははおいしいお茶を飲んでください!ポカリもいいと思います!

 

 こんなネットの隅っこにいるいち個人のアンケートにこれだけの回答が集まったのは、ポルノグラフィティが沢山の方々に愛されている証拠だと思います。
 2018年もポルノグラフィティのますますのご活躍を願っております!

「伝える」ということ ーこやほめ2018ー

 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。今年も100%の主観で書きたいことを書きたいときに書きたいように書いていこうと思っています。

 本当は年内に書き上げたかったこやほめ記事です。新年一発目から小山さんのことを褒めます。

 

 

 小山さんは「伝える」ということがすごく得意なひとなのだと思う。少なくとも、私からはそう見える。「伝える」という行為は、大多数の人が意識せずともおこなっている行為でもあるから、その大変さがなかなか見えてこない。けれど、伝えるのが苦手な私だからその行為の大変さがわかる。

 

 

舞台――「グレート・ネイチャー」「NEWSICAL」

 小山さんが出演している舞台は2015年の「グレート・ネイチャー」しか見たことがないが、私にとってはすごく好きな舞台だった。物語や世界観そのものが好きということもあるが、舞台上にいる小山さんがすごくいいなと思ったのが大きな要因だ。
 「グレート・ネイチャー」という舞台は、一見すると特に深い意味はないようでもあり、あるようでもある不思議な舞台だった。最初は「考えるな、感じろ!」という気持ちで観ればいいのかなぁと思って観ていたけれど、二度目を観に行ったときにとある台詞で小山さんの目が潤んでいることに気付き、「この人はこの舞台で何かを伝えようとしているんだ」と思ってあれこれと考えたことを覚えている。
 NEWSは全員声が大きいほうだと思うけれど、その中でも小山さんの声はよく通る。ものすごく聞き取りやすい。もってうまれた通る声ではあるけれど、キャスターをやるうえで意識してそういう喋り方を会得したのだろう。それが舞台をやるうえでも活きている。
 また、小山さんはものすごくリズム感がいい。リズム感というのは音楽だけでなく「伝える」ということにおいても重要な要素となる。小山さんのリズム感の良さは「NEWSICAL」の台詞にも表れていた。まず小山さんが登場したところの「イテテ」から始まる部分。もうこの「イテテ」のリズムがよすぎるのでこの台詞の時点で小山さんが主役で大勝利が確定した。FNS歌謡祭で披露されたショートバージョンですら大勝利を確信したのに、特番のほうの「NEWSICAL」メイキング場面ではあの台詞の入り方は小山さん発信であることが明かされた。俺はここに音を感じちゃう小山さん!すてき!
 最初の台詞だけではなく、どこもリズムが良くてミュージカルにすごく合っているのだけれど、私が特に好きなのは「みんな僕たちを待ってる」という台詞だ。すごく些細なことかもしれないけれど、小山さんの言い方だと「んなくたちをってる」という感じで、文節の頭が若干強調されている。普段の会話の中ではあまりしない強調の仕方だと思う(そもそもこんな台詞は普段言わないけど)。おそらく「舞台っぽい」「ミュージカルっぽい」と思わせる強調の仕方なのではないかと思う。加藤さんが小山さんに注文した「ミュージカルっぽさ」がここにも表れているように思えた。部分的にわずかに強調されていることによって耳に入りやすくなるし、舞台の台詞として切実な雰囲気も出る。この台詞はハロウィン化した三人に訴えかけながらも、観ている人に聞かせるための台詞でもある。小山さんはこういう、舞台の上=物語の世界と観客=物語の外側をつなぐ役割が、つまり物語の世界を外側へ「伝える」のが上手い。6分間という短い時間だからこそ、台詞のひとつひとつが重要になる。「伝える」ということを得意とする小山さんがNEWSICALの主役でよかったと改めて思った。
 台詞のスピードとしては早めに感じられるのに、言葉がきちんと聞き取れるところは小山さんの「伝える」力が発揮されているなぁとしみじみ感じる。

 

ドラマ――「重要参考人探偵

 2017年は小山さんが5年ぶりに連ドラに出演した記念すべき年だ。しかも、5年前のドラマ「ラッキーセブン」よりもキャスターの仕事が忙しくなっているのに出番が多かった。伝えるとか関係なしにすごいなって単純に思う。雑な感想で申し訳ない。ドラマ自体もわかりやすくて面白かったし、その中でも小山さんが演じた「周防斎」というキャラクターがダミーの探偵としてめちゃくちゃ良かったという話をしたい。
 「重要参考人探偵」というドラマは、事件→圭が第一発見者になる→圭が疑われる→斎が推理を披露(ダミーのため外れる)→圭の疑いが濃くなる→圭が推理披露→解決という流れでできている。全話に渡ってほぼこのかたちは崩れていない。つまりこの型が「重要参考人探偵」という物語の基本となっている*1。事件の最短解決には斎のダミー推理は不要だ。しかし、これは「重要参考人探偵」である。重要参考人にならなければ推理力を発揮しない圭が探偵として力を発揮するためには、斎のダミー推理(圭以外が犯人であると指摘するも穴があるため外れ、圭の疑いがより濃くなる)が必要不可欠だ。斎のダミー推理は圭を「第一発見者」から「重要参考人」に、そして「重要参考人探偵」にするためのものといえる。
 で、そのダミー探偵である斎の役柄だが、このドラマで最も探偵探偵している。実際の探偵役である圭よりもTHE探偵感を、「俺、推理できますけど」感を醸し出している。この物語がミステリであるということを、斎というキャラクターが示しているのだ。小山さんは「伝える」ことに長けているが、それはこの周防斎という「探偵探偵していながらも実のところただの一般人なので推理は当たらない」役柄においても発揮されている。斎は、探偵事務所も私立探偵も出てこないし主人公が警察なわけでもないこのドラマから浮くことなくミステリであることを視覚的に「伝える」役柄なのだ。そんなの小山さんにぴったりじゃん!

 

キャスター――「news every.」「24時間テレビ

 小山さんの「伝える」技術の根幹はたぶんキャスター業にある。キャスターは日々起きる事象を「伝える」仕事だからだ。
 小山さんは日々のニュースを伝えるだけでなく、自分の足で取材に行くこともある。それはさまざまな現場に行って、そこにいる人の声を「伝える」ということでもある。一般的にいって、普通に生活していたらそこまでの「伝える」技術がなくても生きていける。しかし、テレビを通した場合には「伝える」技術がなければ伝わらないこともある。インタビューなどで相手の話を広げたり深く掘り下げたりすることも、「伝える」技術のひとつだ。
 24時間テレビのメインパーソナリティとしても、いろいろなことを伝えてくれた。何より、私は2017年の24時間テレビで大切なものについて「手越・増田・しげ」と書いた小山さんのことがめちゃくちゃ好き。
 キャスター業の「伝える」の話はいろんな記事でしているのでちょっと割愛します。

 

アイドル――「ザ少年倶楽部プレミアム」、コンサート

 先日の「ザ少年倶楽部プレミアム」の小山さんプロデュースのプレミアムショーでも、小山さんの「伝える」技術が垣間見られた。小山さんは物語調にして三曲を組み合わせていたが、圧倒的なわかりやすさでできていた。物語がわかりやすいのはもちろんだけれど、詰め込まれた要素がわかりやすく「これが見たかった!」が詰まっていた。たとえば手袋、洋装のエレジー、メンバーと一緒に踊るソロ曲、ファンからのリクエスト第一位のSweet Martini、などなど。何をどう選べばファンが喜ぶかを考えて、それをかたちにして「伝える」ところまで含めて小山さんのことがすごく好きだなと思った。
 それに、小山さんの「伝える」技術はコンサートでも発揮される。コンサートにおける小山さんの「伝える」技術は、MCはもちろんのこと煽りやコールアンドレスポンスでも見られる。
 まず第一にリズムの良さ。舞台の項でも書いたけれど小山さんはとにかくリズム感がいい。たとえば合唱コンクールで指揮者の指揮のリズム感が悪かったら上手く歌えないのと同じように、コールアンドレスポンスにもリズムは重要な要素である。
 リズムにも理論はあるのだろうけれど詳しくはないので、できるだけ文字で示してみる。けれどそもそも私はリズム感が悪い側の人間だし音楽に詳しいわけではないのでその辺はご容赦ください*2

「NEWSニッポン」

 「Say NEWS♪」の「にゅーす♪」じゃなくてちょっと「にゅうっすっ(↑)♪」なのがめっちゃリズミカルで好き。文字と記号で表現するには限界がある。伝わってくれ。一方で「NEWS♪(チャチャチャ)」のときは「にゅーす♪」っていうこの使い分け。伝わってくれ。

「Happy Birthday」

 「wow wow wow yeah yeah」のあとにくる「一緒に♪」、やばくない?めっちゃリズミカルに「一緒に♪」じゃない?「みんなで」とか「みなさんで」も上手くはめてくる。楽曲の邪魔にならない素晴らしい煽り。

「恋のABO」

 そもそも「YOU達、何型?」のリズムがもう最高なんだけど、小山さんはときどき「HOT HOT HOT」のあたりもメロディを歌うのではなく煽りの感じのときがある。この「もっと来いよ」感が曲とも合っていて超好き。

 コールアンドレスポンスとは違うけれど、「WeatherNEWS」の「まだまだ行くぞー、にーばーん!」とかもリズムが良くて気持ちいい。あと余談だけど小山さんのリズム感の良さはなんとなくチャラさともつながっている気がする。コールのリズムの良さ=チャラさ、みたいなところ、ある。

 それに言葉がはっきりしているので聞き取れないということが滅多にない。よく通る声だし、はっきり発音するのでめちゃくちゃ聞こえる。
 また、小山さんの煽りは表情や仕草でも「声を出して!」「ここ歌って!」が伝わってくる。客席にマイクを向けたり、手で示したり。ノンバーバルな部分でも「伝える」を怠らない。さすが「伝える」ことに長けた男。
 私はコンサートやライブについては「自分がそこにいる」という感覚をとても重要視している。なのでコールアンドレスポンスがすごく好きだ。私が声を出す=私がそこにいるということだから。NEWSのコンサートはコールアンドレスポンスやファンが歌うパートがすごく多いうえに、それが気持ちよくできる。小山さんの「伝える」技術が活かされているなぁと思う場面だ。

 

 

 私はものすごく小山さんのことが好きなんだけれど、それはきっと小山さんに対して「なりたい」という気持ちがあったからだと思う。しかしそれは加藤さんに対して抱いていた「なりたい」とは違う。加藤さんに対しては「もしかしたらなれるかもしれない」と思える部分はあったが、小山さんに対してはない。私に著しく欠如している(だからこそ欲しい)能力を持っている人で、だからこそ「なりたい」という気持ちを抱いていた。過去形で書いたけれど、今も憧れていることには変わりない。
 私は「伝える」ということがとても苦手だ。こうして書くことは得意といえば得意だが、書くには長い時間を要する。何度も考え直して言葉を選んでから発信することができる。しかし対面で誰かと会話する場合はそんなに時間をかけることはできない。一度喋った言葉を消すこともできない。私はそれがひどく怖くて、頭の中で何度も言いたい言葉を何度も繰り返して話すことが多い。ちゃんと伝えなければと思えば思うほど、思った通りに伝えることができなくてまたへこむ。
 どうしたら上手く伝えられるのかをずっと考えてきたから、小山さんの「伝える」技術がわかる。大多数の人が意識せずともある一定のラインまではできる行為だから、「伝える」ということの難しさはなかなか見えてこない。「伝える」ということが下手でよかったことがあるとしたら、小山さんの「伝える」技術のすごさがわかるということだ。下手でよかったとは思えないけど、それでこそ気付けるものがあるのだとしたら、下手でもまぁ良かったのかな、くらいには思える。
 
 きっと、アイドルという職業は、「伝える」技術をもってしても上手く伝わらないことだらけなのだろう。アイドルという職業を経験したわけではないけれど、なんとなく想像はできる。誤解されて伝わってしまうこともあるだろうし、誤解を解く手段がないことだってあるだろう。
 だけど、小山さんには「伝える」ことを諦めないでいてほしい。小山さんが伝えようとしたものを受け取る努力をこれからもしていくから、どうか諦めないでいてほしい。「伝える」ことを諦めてしまうって、すごく悲しいことだ。諦めてしまうほうも悲しいだろうし、諦められてしまうほうも悲しい。少なくとも私は悲しい。ものすごくわがままだけれど、でもそのぶんの努力はするから、と思ってしまう。私はNEWSは双方向型のアイドルだと思っているのだけれど、それは4人が4人とも「伝える」という意思をもっているからだと思う。だから私はそれを受け取って「伝わっている」と感じる。それが錯覚だとしても、そう錯覚することが重要だと思う。
 どうか、小山さんが「伝える」ことを諦めないでいてくれますように。

*1:同じミステリでダミー探偵が存在するものといえば嵐の相葉さん主演「貴族探偵」が記憶に新しい。「貴族探偵」の場合は女探偵・高徳愛香がダミー推理を披露し、その後に貴族探偵の使用人たちによって正しい推理が披露されるという構造になっていた。「貴族探偵」の場合は「探偵とは」という大きな問いがあり、その表現のひとつとして女探偵のダミー推理が必要だった。ダミー推理はダミーだけどダミーなりの意味があるのだ。めちゃくちゃ余談だけどミステリってこういう「構造」が重要な作品が結構あるから面白い

*2:リズム感が悪いのになぜ小山さんのリズム感がいいのがわかるのかというとリズム感が悪いと自覚するレベルのリズム感はあるからです。頭の中ではわかるものを体の外に出すことができないタイプのリズム感の悪さだからです。インプットはできるけどアウトプットが極端にできないタイプです

そうだ、「愛が呼ぶほうへ」を聴こう

 冬です。
 「愛が呼ぶほうへ」という名曲をご存知でしょうか。冬になると聴きたくなる、素敵なラブソングです。「ラブソング」といっても君と僕の恋を歌ったラブソングではなく、「愛」を擬人化して歌ったとても広くて優しくあたたかい曲です。

 そんな「愛が呼ぶほうへ」を聴ける(見ることができる)ソフト化作品をまとめました。

 

CD

 まずはシングル。TBS系ドラマ「末っ子長男姉三人」の主題歌でした。カップリング曲はファンから根強い人気を持つ「夕陽と星空と僕」、楽しく可愛いクリスマスソング「Hard Days, Holy Night」の2曲です。

愛が呼ぶほうへ

愛が呼ぶほうへ

 

 

 ベスト盤では『PORNO GRFFITTI BEST RED'S』、『ALL TIME SINGLES』に収録されています。

愛が呼ぶほうへ

愛が呼ぶほうへ

 
愛が呼ぶほうへ

愛が呼ぶほうへ

 

 

 10月に発売されたアルバム『BUTTERFLY EFFECT』初回盤にも、台湾で行われたライブ音源の「愛が呼ぶほうへ」が収録されています。

BUTTERFLY EFFECT(初回生産限定盤)(DVD付)

BUTTERFLY EFFECT(初回生産限定盤)(DVD付)

 

 

 

DVD/Blu-ray

『74ers LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003』

 初めてライブで歌われたのは『74ers』。物語とクロスするように進んでいくライブで、ライブ本編の最後に物語を包み込むように演奏されます。本編最初の曲とリンクするつくりになっているところにも注目。こちらはDVDのみ販売されています。

74ers LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003 [DVD]

74ers LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003 [DVD]

 

 

5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004

 ここから2人体制。こちらは5周年を記念するライブ。「愛が呼ぶほうへ」では岡野さんの優しい歌声にのせ、後ろのモニターにどこか懐かしくなるようなやさしげな風景の映像が映し出されます。こちらもDVDのみの販売。

5th Anniversary Special Live “PURPLE’S” IN TOKYO TAIIKUKAN 2004 [DVD]
 

 

『横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜 IN YOKOHAMA STADIUM』

 初めて横浜スタジアムで行われたライブ。アンコールの一曲目が「愛が呼ぶほうへ」。センターステージに二人だけがいる状態で演奏された。テンポもどこかゆったりめでしっとり聴かせるアコースティックバージョン。新藤さんのコーラスが愛おしい。間奏から最後のサビに入るところが圧巻。

 

『横浜・淡路ロマンスポルノ'08 〜10イヤーズ ギフト〜 LIVE IN AWAJISHIMA』

 見ようと思ったら手元に円盤がなくて確認できなかったのでまた買います……

 

『COMPLETE CLIPS 1999-2008』

 PV集。「愛が呼ぶほうへ」は2枚目に収録されています。

COMPLETE CLIPS 1999-2008 [DVD]

COMPLETE CLIPS 1999-2008 [DVD]

 

 

『13thライヴサーキット“ラヴ・E・メール・フロム・1999” Live in MARINE MESSE FUKUOKA』

 15年目突入を祝うツアー。今回の「愛が呼ぶほうへ」は優しいヴァイオリンの音色と素朴なアコギの音色が印象的なアレンジ。

 

『横浜ロマンスポルノ’16 ~THE WAY~ Live in YOKOHAMA STADIUM』

  横浜スタジアムでの野外ライブ。アレンジはシンプルなバンドサウンドだが、優しい表情で歌う岡野さんに癒される。「君のこと」のところなどで会場を指すように手を伸ばすところも優しさに満ちている。岡野昭仁と書いて希望の光と読む。

 

PORNOGRAFFITTI 色情塗鴉 Special Live in Taiwan』

 そして最新ライブDVD/Blu-ray。12/20に発売されたばかり。2017年春に台湾で行われたライブの映像が収録されています。モニターに中国語表記の歌詞が表示され歌が始まる演出で、岡野さんがそれまで以上に歌が上手くなっているところもポイント。新藤さんがマイクなしで口ずさんでいるところも注目。メロディをなぞるギターソロも、まるで歌っているかのようだ。

 

 

 他にも、因島の子供たちを招待して行われた凱旋ライブで子供たちと一緒に合唱していた光景が思い出されます。

 

君は知っているだろうか 悲しみも喜びも
My name is love 僕が持つたくさんの名前の一つだから

僕を知っているだろうか いつも傍にいるのだけど
My name is love ほら何度でも僕たちは出逢っているでしょう?
そう 遠くから近くから君のこと見ている

 掴みきれないくらい大きなテーマで、でも何度も歌詞に歌われてきた「愛」。こんなかたちのラブソングもあるのだと衝撃を受けた曲だ。リアルタイムで聴いて衝撃に包まれた人も少なくないだろうし、それ以降の世代にも愛される曲だとも思う。だからこうして何度もライブで歌われている。聴くたびに、新藤さんの描く壮大な歌詞の世界に引き込まれ、岡野さんのあたたかな歌声に包まれ、優しくて柔らかな気持ちになる。

 とてもいい曲です。是非聴いてください。

いとおしいひとたちの物語 ―『チュベローズで待ってる』感想―

※『チュベローズで待ってる』ネタバレ記事です。

 『チュベローズで待ってる』、読了しました。加藤さんが書いた小説の中で、もしかしたら一番好きかもしれないと思うほどに面白い小説だった。今までで一番エンタメの度合いは高いのに、だからといって考えることが何もないわけではない。読んだ人の心にいろいろな思いを残すような作品だった。
 ああでもないこうでもないと考えてしまうことを自分の中だけに押しとどめておくことができないので、感想なのか考察なのかよくわからないメモを残しておくことにします。相変わらず主観以外のなんでもない文章かつネタバレ満載ですので、未読の方は自己責任で先へ進んでください。

 

 

 

 

 

美津子の人物像

 物語に登場する男たちを狂わせた存在、美津子の描き方がすごく良かった。
 まず、全体としては美津子の人物像は掴みづらいものとして描かれている。最初に光太の前に現れたときには地味で大人しいイメージだが、八千草の語る美津子は仕事ができてはきはきとしている印象だし、ユースケの思う美津子は母よりも親しみのある存在であることがわかる。そして最後に美津子自身が周囲に流されるままに生きてきたと語っている。これらのイメージを一人の人物像として集約するのは少し難しいような気がしてしまう。今までの加藤さんの作品に出てくる女性たちの多くが持つイメージ(恵はそれに近い。どことなく空虚な感じがする)ともなんとなく異なる。中身がないのではなく、ありすぎるのだ。
 けれど、物語の中では美津子の強みとして「相手に合わせて如才なく振る舞う対応力」が挙げられている。つまりこの一見バラバラにも見える美津子のイメージはその対応力の現れなのではないかということが考えられる。美津子という人物がそこまで魅力的なのかどうか懐疑的な気持ちで読んでいたが、相手に合わせて振る舞う対応力のある美津子だからこそ相手の欲しい言葉や行動を的確に把握することができて男たちを狂わせたのだろうし、美津子本人としては相手に合わせることができてしまうがために流されるままに生きてきたという評価になるのだろう。
 それに、この物語の語り部である光太が美津子のことを掴みきれていないから彼女の姿がはっきりと見えてこないこともなんとなく納得できる。美津子という人物の描き方がめちゃくちゃに上手くて、というか彼女について何もかもに都合がついていることが凄くて、私もまた男たちと同じように彼女に翻弄されてしまっているのだなぁと思った。

 

様々な要素の多重構造

 『チュベローズで待ってる』は(主に『~age32』で)謎が次々と展開する構造をもっているが、他にも注目すべき箇所がいくつもある。伏線と呼ぶべきものか否か迷うところだが、ここではとりあえず多重構造と呼ぶ。物語を解決へ導くヒントというほどではないものの、物語に深みを与えるためには不可欠なものだ。関係性が多重になっているものもあれば、状況や行動の動機が重ねられているものもある。

・父と子
 全編にわたって「父と子」という構造も多重で用いられている。実の親子と疑似親子としての関係が幾重にも重ねられているのだ。
 まず『~age22』ではチュベローズの「パパ」である水谷と雫の疑似親子関係があり、そこに水谷と亜夢という実の親子の関係も絡んでくる。『~age32』では光太と亡くなった父の関係が明らかになり、光太と八千草が一瞬疑似親子になりかける場面も出てくる。美津子が左遷されるきっかけも、加賀宮明と父である加賀宮智寛との関係が絡んでいるし、そして更に美津子のお腹にいた子が八千草(兄)の子供であるということも物語の重要な要素のひとつだ。父と子という関係が幾重にも重なり合い、絡み合い、物語に更なる深みを生み出している。
 
・復讐
 『チュベローズで待ってる』で繰り広げられる謎には「復讐」というキーワードが重要なものとなってくる。まずは『~age32』で起こる、ゴーストタウンが抗議されているという事件。紐解いていくと最終的に榊夕実による復讐に辿り着く。そしてそのキーワードは八千草(兄)と美津子の関係にも響いてくる。彼は、美津子の行為は自分への復讐だという。そして実際に美津子は復讐を目的として光太に近づいたのだと語る。伏線というほど大きなものではないと思うが、わざわざ復讐という動機が重ねられているということを無視することはできない。というかしたくない。というか嫌でも目についてしまう。
 復讐というエゴイスティックな行為は、自分勝手な人間を描いたこの物語にとても似合うと思う。

・人生の/幸せの絶頂
 この多重構造でマジ勘弁してくれよと思ったのは八千草(兄)と美津子の部分だ。もうほんと勘弁してくれ。私はどんな伏線よりもこの二人に重なる部分があるように描かれていることが一番ぐさぐさと刺さってしまった。物語の構造としてあまりに上手い。
 八千草(兄)は八千草の頭脳として二人でひとつの存在であるように生きていたが、美津子と出会ったことで自分の肉体の実感を取り戻し、美津子に子供ができたことで弟とひとつの存在ではなく個人としての生を取り戻す。八千草(兄)は「まさに人生の絶頂だった。」という言葉で表現している。
 美津子は八千草(兄)への復讐を意図して光太と出会ったが、次第に光太に惹かれていく。そして「もっと生きてしまいそうだった」と語る。しかし彼女は「幸せの絶頂」で死ぬことを決めていた。
 八千草(兄)は「人生の絶頂」を味わうも、それを弟に奪われる。しかし彼は美津子よりも弟を選び、個人としての生よりも弟とひとつの存在として生きることを選んだ。不幸を味わった美津子は誰かに「幸せの絶頂」を奪われる前に自ら死ぬことを選んだ。八千草(兄)と同じ手法で彼に復讐しようとする美津子を八千草(兄)と重ねることはたやすいが、そこにこんな対比をぶち込んでくるの、本当勘弁してくれ。あまりにも良すぎる。

 

『ピンクとグレー』との相似点、相違点

 ダ・ヴィンチのインタビューで加藤さんが語っていたように、『チュベローズで待ってる』は『ピンクとグレー』を思わせる部分がある。その相似点と相違点に注目して読んでみたい。

 二作品に共通する最も大きな部分は主人公が「死」と対峙するという点だろう。
 『チュベローズで待ってる』は『~age22』の最後で美津子が自殺する。後編である『~age32』では様々な謎が展開するが、最も大きな謎として作品の核となっているのは「なぜ美津子は自殺したのか」だ。光太は美津子の死の謎を追うこととなる。一方、『ピンクとグレー』ではごっちが自殺(美津子もごっちも首吊りによる自殺)する。主人公であるりばちゃんはごっちについての本を書き映画の中でごっちを演じ、ごっちの人生をトレースすることで「なぜごっちは自殺したのか」という謎に迫っていく。『ピンクとグレー』はミステリ仕立てではないが、りばちゃんの中にごっちの死の真相を知りたい(というよりはごっちをわかりたい)という思いがあることは読みとれる。
 また、それぞれの死の理由として「限界」という共通点も見えてくる。『チュベローズで待ってる』の美津子は幸せの絶頂で死にたいと思っていたと語っている。幸せの絶頂、それは言い換えれば幸せの「限界」ともいえよう。『ピンクとグレー』のごっちは表現者としての「限界」を見てしまったために、表現者としての自分=白木蓮吾を完成させるために死を選んだ(と私は思っている)。
 構造としては非常に似ているが、決定的な違いがある。それは、死んだ相手から回答を得られたかどうかだ。『チュベローズで待ってる』の光太には美津子から動画メッセージが遺されており、本人の口から「なぜ美津子は自殺したのか」の答えが語られる。ダミーの答え(会社の金の横領など)で様々に翻弄された結果、真実は本人の言葉で語られることとなる。「あなたに会えたことが嬉しかったから 私は死にます」という、明確な答えが。一方、『ピンクとグレー』のりばちゃんにはごっちから明確な回答は与えられない。ごっちの死の真相かどうかもわからないけれど、ごっちの死に姉が影響しているということはごっちが姉が死ぬつもりでダンスに挑んだ=姉は自分の限界を知っていてやれる限りのことをしたと知っていたと明かすビデオからわかるが、それはごっちの意思でりばちゃんに渡されたものではない。つまり、ごっち本人から死の真相が語られることはない。しかし、ごっちからの手紙には「りばちゃんのせいで死んだんじゃないよ」ということだけは書かれている。美津子とごっちの死は非常に似た性質を持ちながら、主人公がその「死」に与えた影響は大きく異なる。一方は幸せの絶頂で死にたい=主人公に会えたことが嬉しかったから死を選んだ、ということが語られる。もう一方は死の真相については語らず、しかし主人公のせいではないということは本人から名言されている(それがごっちの本心かどうかはわからないが、少なくともそう書かれている)。
 また、死と対峙する主人公たちがそれぞれ死に囚われていることも似た構造となっている。『チュベローズで待ってる』の光太は美津子が思った通りの行動をしてゴーストタウンやタウンメーカーを作り上げたし、『ピンクとグレー』のりばちゃんはごっちについての本を書き、映画の中でごっちを演じる。
 しかし、光太とりばちゃんにも決定的な違いがある。相手への理解のかたちだ。光太は美津子のことを美津子が語った以上には理解しようとしていない。「自分勝手」という言葉を用いることによって、自分が美津子のことをそれ以上わかることができないということ、自分と美津子のあいだには大きな溝があることをわかっている。しかし、りばちゃんはごっちのことを自分が最もわかっていたはずだと思い、最終的にはごっちになろうとする(ごっちを演じることでごっちと一体化しようとする)。
 二作を比較すると、死について「あなたのせいだ」と言われることと「あなたのせいではない」と言われること、他者について「わからない」という線を引くことと「わかったつもりになる」ことの対比が見える。一体どちらが幸せなのだろう。あるいはどちらも幸せではないのかな。

 

人と人とのわかりあえなさ

 この物語に出てくる人々の間には、わかりあえない溝がある。たとえば光太と恵。二人が芽々についての話をしている場面を見ていると、もっと話し合えばわかりあえる部分もあるかもしれないと思えてくる。それぞれに、独りよがりで勝手な思い込みで物事を進めているように見える。『~age32』では芽々が行方不明になるが、それの原因も突き詰めて考えれば光太と芽々の対話が足りず、互いに思いがすれ違ってしまった結果ともいえる。美津子と妹・悦子だってそうかもしれないし、悦子と息子・ユースケだってそうかもしれない。そんなふうにわかりあえない人々が、沢山出てくる。
 人々はなぜわかりあえないのか。そこにいる二人が同一人物ではないからだ。それぞれが自分の行動や考えていることが正しいと思い込んで、相手をわかろうとする努力を、対話を怠っている。八千草兄弟でさえわかりあえない部分があった。彼らもまた、同一人物ではなく他者同士だからだ。
 人と人との間にあるわかりあえなさは、それぞれがそれぞれにとって他者であること、ひいては自分が自分であること、そういうエゴから生まれ来る部分でもある。というわけで次の項へ。

 

人間のエゴ

 『チュベローズで待ってる』には、自分勝手な人たちが沢山登場する。
 美津子は光太に出会えたことが嬉しかったから死を選んだ。本人が「わがまま」とわかっているように、とても自分勝手な行為だ。光太も美津子のことを「自分勝手」と表現する。美津子の死は、美津子が光太を愛していたことの証明である。証明して見せる相手は他でもなく美津子自身だ。美津子は自分自身に自分の愛を証明したのだ。美津子が光太に向ける愛は美津子の中で完結しているともいえるだろう。それはとてもわがままで自分勝手な行為だと思う。
 しかし、そんな自分勝手な部分を持っているのは美津子だけではない。物語に登場するすべての人々が、あるいは物語を書いた彼も、そして物語を読んでいる私もそうだ。
 今までの加藤さんの作品にも、人間のエゴは描かれていた。人々のなまぐささというか、人間の生きているにおいがする作品が多い。生きるということは、そこに「自分」がいるということである。生きることととエゴとは切り離すことができない。そんなエゴの部分が明確に描かれているのが『チュベローズで待ってる』だ。
 すべての真実を知った光太は、「死にたい」と思うほどの経験をしたけれど死を選んではいない。「死にたい」と思いながらも死ねない。生きている。それはこの物語を読んでいる人にも当てはまる部分があるのではないだろうか。加藤さんの作品にはそういった人々への救いになるようなところがあるような気がする。少なくとも、私は救われている部分がある。

 

 『チュベローズで待ってる』は人間のエゴであったり、人と人のわかりあえなさが明確に描かれている。今までの作品と比較してもわかりやすく、明確なことばで描かれているように見える。ちょうど自分が最近まで悩んでいたことがそういうことに関する部分だったから、とてもタイムリーだった。
 
 私はシゲ担だから、いくら『チュベローズで待ってる』が面白いという話をしても、贔屓目で見ている部分があるのではないかと思われてしまうだろうし、全くないと言い切ることは難しい。悔しい。加藤さんのことを既に好きな私が『チュベローズで待ってる』のことをどれだけ面白いって言ったって、全然届かないんじゃないかと思ってしまう。加藤さんのことを少しも知らない状態で読める人が羨ましいと思うくらいだ。なんとなく気になってこの本を手にとって、面白さにボコボコにされて、そして加藤さんのことを調べて知って更にボコボコにされたかった。『チュベローズで待ってる』出のシゲ担になりたかった!!!
 謎に対して答えが提示されたかと思いきや、その答えはダミーでまた謎が深まったりする。そしてすべての謎の根元にあるのは人間のエゴなのだ。複雑に絡み合う謎を複雑にしているのは人間のエゴ。こんなに、こんなに愛おしい物語を読むことができるなんて。加藤さんの小説は、読んだ後に人間が愛おしくなる。自分のことすら愛おしくなる。

 加藤さんのことは全然わからないけれど、加藤さんの書いた本のことはわかる。あーーーこんなに面白い本を書く人のこと好きで良かった!幸せ!

 

 

 

チュベローズで待ってる AGE22

チュベローズで待ってる AGE22

 
チュベローズで待ってる AGE32

チュベローズで待ってる AGE32

 

 

きみはスクリーンの向こう ―オススメ菅田将暉作品― #にわか楽しい #おたく楽しい

 今年は突如として菅田くんにハマりました。いや予兆は8年前からあったんだけど。本腰入れようと思ったのが今年の10月なので超絶にわかです。でもハマったばかりの熱量だから語れることもある。そんな気持ちで書く、おたく楽しい&にわか楽しい参加記事です。

adventar.org

 忙しい人は「はじめに」を読み飛ばしてください。まったく問題ありません。ていうか忙しい人はこんな記事読んでないで菅田くん出演作品を観てください!!!

 

 

 はじめに

 特撮おたくではないものの、特撮番組を観るのが当たり前の家庭に育った。
 すべては母が「仮面ライダークウガ」の記者会見の映像でオダギリジョーさんに一目惚れし、日曜の朝になると絶対にチャンネルをテレビ朝日に合わせていたことに始まる。それ以来、なんとなく特撮を観る10年間が続いた。そして菅田くんデビュー作である「仮面ライダーW」も観ることとなった。大学生になり、日曜に早起きできなくなったこともあって当時は飛び飛びでしか観ていなかった(し、高校のときはみんな観てたのに大学に行ったら全然特撮観てる人がいなくなってしまった)ということもあったが、菅田くん・桐山くんのことはずっと気になっていた。というか、特撮を1年間観ると特撮に出ていた俳優がその後別の番組で活躍していると「お~~~久しぶり!」みたいな気持ちになるのである。特に菅田くんの場合はしばらく役名で呼ぶ癖が抜けず、ずっと「フィリップ」と呼んでいた。世間的にフィリップの知名度菅田将暉知名度になってきたころ、自然と菅田くんと呼ぶようになった。
 比較的映画を観るほうの人間(しかもほぼ邦画オンリー)なので、菅田くんをスクリーンで観る機会も増えた。というか、映画を観るかどうか考える際にいつの間にか「菅田くんも出てるし」を判断基準に加えていることに気付いた。でもなんとなく、年下の男の子のファンであることを認めることはちょっとだけ勇気がいることだった。私にはまだその勇気がなかった。
 今年、「仮面ライダーW」の続編となる漫画「風都探偵」が始まった。Wの世界がまた広がっていくのが嬉しくて、さらには主演の二人が雑誌の表紙を飾ることが嬉しくて、ついAmazonで配信されている「仮面ライダーW」を全話観てしまった。ちょうどおたくとしてのもやもやを抱えた時期だったため、ずぶずぶにのめり込んだ。1週間で49話を駆け抜けた。
 その流れで、菅田くん主演映画「あゝ、荒野」を観に行った。あまりにも良すぎて、この人を推したい、と思った。この人のファンになりたい。この人のファンになったら、きっといい作品に巡り逢える。おたくとしてのもやもやの、答えに近いものが「あゝ、荒野」にはあった。この作品に出逢えたことの感謝の気持ちも込めて、私は菅田くんのファンになることを決めた。映画を観る理由が、「菅田くんも出てるし」から「菅田くんが出てるから」になった。
 そんな感じで菅田くんのファンになって2か月です。

 

オススメの菅田くん出演作品

 映画・ドラマなど。公開順に並んでいます。レビューというより感想です。

 

仮面ライダーW」

 菅田くんデビュー作。当時16歳、ほっぺがかわいい。
 平成2期の一発目である今作は架空の都市「風都」を舞台とした探偵モノ。主人公・翔太郎はハードボイルドを自称する(が優しすぎてハードボイルドになりきれずハーフボイルドと呼ばれる)探偵で、誰より風都を愛している男。そんな彼の相棒、探偵でいうところの頭脳担当が菅田くん演じるフィリップである。探偵といえば街のヒーロー、探偵といえばバディ……そんな要素と「仮面ライダー」がいい感じに融合している名作である。ギャグ要素もシリアス要素もあってバランスがよい。セリフもいちいちかっこいい。仮面ライダー=子供向けという印象はあるかもしれないし確かにそういう面もあるが、大人が見てもものすごく楽しめる。
 個人的にオススメなのはWの二人のバランスが崩れる回(何度かある)。ファング登場回、エクストリーム登場回、そして47話~最終回。
 続編である「風都探偵」はビッグコミックスピリッツで連載中!これで決まりだ!

<菅田ポイント>
 フィリップには自分がどんな人間だったかという記憶がなく、ずっと外界との接触を絶たれていたため非常識な面もあり、最初はあまり人の心を解さないところがあった。しかし主人公・左翔太郎(桐山漣さん=ドラマカサアリの純ちゃん)の相棒となり探偵事務所や風都の面々とかかわりを持つうちにだんだんと人間らしくなっていく。その様子が、だんだんと演技に慣れていく菅田くんの感じとばっちりシンクロしていてめちゃくちゃ良い。初回と最終回では身体的な面でも演技でも成長していて、顔が全然違う。最終回の「やぁ翔太郎」って言ったときの表情が最高だから見て!!!あとほっぺがすごくかわいい!!!
 ちなみにオーズとフォーゼがメインの映画版「MOVIE大戦MEGA MAX」にもフィリップ出演。髪が短いのに無理やりクリップでとめているところがかわいい。


そこのみにて光輝く

 決して明るい映画ではないし、ラストで物語が好転しているわけでもない。むしろ映画冒頭よりも状況は悪化しているし、さまざまな問題が描かれるけれど何一つ解決していない。けれどそれでも完全な絶望ではなくて、暗かった世界に光が射している。この先の幸せなんて保証されていないけれど、それでもこの世界に光は射す。そういう映画だった。
 物語と映像が相互作用で活かし合う、映画だからこそこの良さが出るのだと納得する。重いしつらい場面もあるけれど、とてもいい映画なので重くて暗い映画が嫌いではない人は是非一度観てみてほしい。
 物語の外側にいる私は映画の中で起こるすべてを知っている。だから登場人物たちに「こうすればいいのに」とか「こうなればいいのに」とか思ったりする。けれどそれは映画の中には届かなくて、勝手に物語は進んでいく。そのもどかしさもまた、映画だからこその良さだと思った。
 映画の中にいる人たちは、勿論役者が演じている=現実にそうやって生きている人たちではない、ということなのだけれど、物語の中で「生きている」ということを切実なほど感じた。この映画を作った人たち(役者や監督たち)も生きているし、原作者もまたこの話を書いたときには生きていた。そしてこの映画を観る私もまた生きている。こんなに薄暗い映画なのに、「生」が詰まっている。いや、薄暗いからこそ「生」のにおいがするのかもしれない。

<菅田ポイント>
 菅田くんが演じるのは仮出所中の男の子・拓児。主人公である達夫(綾野剛さん)と姉の千鶴(池脇千鶴さん)を出会わせる重要な存在。根元の黒い金髪、ヤニで黄色くなった歯、バカそうな感じがいかにも伝わってくるけれど、でもいい子なんだなということはすぐにわかる。そして終盤にも大きな役割を果たすことになるのだけれど、そのときの拓児の目がすごくいい。バカだけど、でも優しい。菅田くん、色々な哀愁を背負った役が似合いすぎる。バカだし優しいけれどすごくいい子で、それなのに研ぎ澄まされたナイフのような鋭さもある。
 クールな役や穏やかな役もいいなと思うけれど、菅田くんの真価が発揮されるのは「自分ではどうすることもできない大きな力に振り回されてしまう、でもどうにか抗おうとする」という役どころなのではないかと思う。あとほんと……バカだけど本能的に聡い感じ……すごく良い……


『そこのみにて光輝く』予告

 


「ピンクとグレー」

 公開期間は2か月ほどだったけれど劇場で観た回数は人生で最多の9回。というのも私は原作者・加藤シゲアキさんのおたくだからだ。原作と映画の内容の違いから原作ファンの間では賛否両論だったが、私としては嫌いな映画ではなかったので自分の中で「どこが面白かったのか」を明確にするために映画館に通っていた。でも多分、菅田くんがメインキャストだったことも映画を観る要因のひとつだったのだろうと思う。好きな俳優が出てなかったらさすがにそんなに観られないだろう。
 「仮面ライダーW」では、新人の菅田くん演じるフィリップと既にキャリアのあった桐山さんの対比が必要だった。それと同様に、この「ピンクとグレー」では映画初出演にして初主演の中島くんと映画出演経験が豊富な菅田くんという対比がどうしても必要だった。それに気付いたときは「W」のときとは逆の立ち位置にいる菅田くんに少し驚いたけれど、その立ち位置に見合う姿になっていることになんだか勝手に感慨深くなった。中島くんと菅田くんの対比を巧みに利用した映画になっているので、それも含めて楽しんでほしい。

<菅田ポイント>
 前半と後半の差。後半でボコボコに殴られて笑っているところが本当に最高。菅田くん演じる「成瀬」というキャラクターは映画オリジナルなのだけれど、つまり原作を読んでいても彼の素性は全くわからないのだけれど、キャラクターに奥行きがあるのは「成瀬」というキャラクターとして映画の中で生きる菅田くんが演じているからだと思う。


映画『ピンクとグレー』予告編

 


ディストラクション・ベイビーズ

 とても軽くて重い映画。物語らしい物語があるようには見えなくて、そういう映画って観た後に何も残らないことが多いのだけれど、この作品は観ている最中も観終わった後もどことなく不快な衝動が胸の奥に残った。多分それが暴力的な衝動とかそういうもので、でも私の中の暴力性の導火線は理性という水で湿っているので火がつくことはない。菅田くん演じる高校生・北原は、柳楽くん演じる泰良と出会いさえしなければ導火線に火がついてしまうことはなかったのかもなぁと思った。かわいそうだなって思う気持ちと自業自得だよって思う気持ちでぐるぐるしてしまう。
 そして何より柳楽くんがとにかく化け物じみていてすごい。やばい。最初に出てきたとき、カメラのほうを振り向いた瞬間、あぁこいつはやばいやつだと本能が理解するレベルのやばさ。私の出身地も治安悪かったけどここまでやばいやつはいなかった。でも下位互換にあたる人たちはいたので、そんなに遠い世界の話でもないのかもと感じた。
 最後まで誰ひとり感情移入できなくて、誰に対しても「やめなよ」って気持ちにしかなれなくて、でも映画は止まったりしない。多分それが若者が持てあます暴力というものなんだろう。終始「やめなよ」「だからやめなよって言ったじゃん」って気持ちがぐるぐると胸に渦巻いて、でも私の気持ちなど映画の中には届かなくて、この断絶がたぶん不快さの要因のひとつなんだと思う。
 あと映画「ピンクとグレー」を楽しんだ身としては柳楽くんと菅田くんが肩を並べているところを見るとなんだかぐっとくるものがあった。良かったね成瀬!
 余談だがエンタメ主義の私がこういう映画を観られるようになったのは加藤さんのおかげだと思う。ありがとう加藤さん。

<菅田ポイント>
 血まみれになって死ぬとこ。菅田くんは結構な確率でひどい感じに死ぬ役をやっているので、推しの死に様フェチとしては非常にありがたい。現実では死んでほしくないからフィクションで死んでる姿を見せてほしい。

 


【映画予告編】『ディストラクション・ベイビーズ』出演:#小松菜奈 #柳楽優弥 菅田将暉/監督:真利子哲也

 

あゝ、荒野

 個人的2017年ナンバーワンの映画。人生のなかでもベスト3には入る。寺山修二の小説を原作としていて、設定の変更が多々あるので「古い小説」という雰囲気はない。今、菅田くんの出演作品の中でオススメするなら私は「あゝ、荒野」を選ぶ。
 詳しくは別の記事で書いています。

penguinkawaii.hatenablog.com 

<菅田ポイント>
 まず新次の「父は自殺し母に捨てられ施設で育ち、成長して詐欺グループの一員となるも仲間に暴行を受けたせいで捕まることとなり、数年ぶりに塀の外に出てきて自分をボコボコにした男に会いに行ったらボクシングやっててめちゃくちゃ強くてやられてしまいその男を殺したいという気持ちで自分もボクシングを始める」って設定がめちゃくちゃに似合う。こんな役、今やるなら菅田くんしかいない。しかも新次には対になる存在・建二がいる。「仮面ライダーW」のイメージがあるからかもしれないけれど、「対になる存在との対比」として描かれる人物を演じるのが上手いなぁと思う。自分も相手も活かすの、すごい。
 この役のためにボクサーの体型になっているので、「役者が演じている」というよりも新次としてそこにいる感がすごく強い。ボクシングの試合をまともに見たことがない私からすれば、映画の中の試合シーンはすごくリアルに見えた。特に建二との試合は圧巻。
 私は菅田くんの泣く演技がすごく好きなのだけれど、この映画での涙もすごくよかった。どうにもならないことばかりが新次にふりかかり、まるで子供みたいに泣く場面。映画の外にいる私では新次の孤独には寄り添えなくて、胸の奥がじんわりとつらくなる涙だった。菅田くんは物語の中にとけこみながら、物語の外にいる人へ訴えかけてくる力がすごくあると思う。物語の中と外の壁を壊すのではなく、そこにある壁をよりはっきりと意識させることで訴えかけるというか……とにかくすごい。
 あと、建二のことを「兄貴」と呼ぶ素直な顔がめちゃくちゃ可愛いし、ずっと「兄貴」と呼んでいるところもいい。菅田くんはバディの弟分役が似合うなぁと改めて思った。


菅田将暉×ヤン・イクチュン、孤独をブチ壊せ/映画『あゝ、荒野』予告編


「火花」

 又吉さんの小説を映画化したもの。現時点で公開されている菅田くん出演作品の中では最新作。まだ映画館で見られます!
 私は夢を諦めた側の人間なので、「夢を追う物語」は眩しすぎてどこか苦手に思っている部分があって、割と避けがちだった。「火花」も、菅田くんが出ていなければ観ていなかっただろうと思う。だからこそ、菅田くんのおかげで「火花」を観られてよかった。この物語は、夢を追う者だけでなく夢にやぶれた者や夢を諦めた者にも優しい。一瞬でも「夢」を抱いたことのたる者にとっての救いのような物語だった。2時間程度の映画の枠の中では、おそらく神谷(桐谷健太さん演じる「天才」的な芸人)と徳永(菅田くん演じる芸人)が過ごした10年を描くのは難しいのだろう。けれど、2時間程度しかないとは思えないくらいに10年間がぎゅっと凝縮されていた。それに、時間が足りないぶん、この映画を撮ったのは板尾創路さんという芸人であるというところにも意味があるのだと思う。単純に物語をまとめる力というだけでなく、芸人だから描きたい/描ける部分もあるのだろうと感じた。
 物語として決して派手ではないけれど、そのぶん「どこかにいたかもしれないスパークスとたうコンビ」の姿が描かれていて、かつてお笑いにハマっていた時期のある身としては心に刺さることもあった。あの頃応援していたけれどもう今はいないあのコンビも、全然ウケないこともあったけれど今も頑張っているあのコンビも、それを見ていた私にさえも、きっと意味はあったし、ある。そんなふうに思うような物語だった。
 笑える場面も泣いてしまう場面も、苦しさも楽しさも詰まっている素敵な映画なので是非劇場へ! 

<菅田ポイント>
 今回は桐谷健太さん演じる神谷との対比として、その「弟子」である徳永という役を演じているのだけれど、ここでも菅田くんの弟分感が遺憾なく発揮されている。最初は犬みたいに「神谷さん神谷さん!」とついて回っていた徳永だが、徐々に関係性が変わっていくところがすごくよかった。切なくて寂しくて、でもそういうことってあるんだよなと胸に迫る。時が流れ、時代が変わり、二人も変わり、二人の関係性も変わっていく。
 そして今回も菅田くんの涙がめちゃくちゃいい。まだ公開中だから詳しくは語らないけど、言葉にならない思いがたくさんあって、その部分が涙として溢れているんだろうなと思うような涙だった。


映画『火花』予告

 

 

オススメの菅田くん楽曲

 菅田くんは楽曲もリリースしています!2018年にはライブもあります!

 

ばかになっちゃったのかな

 菅田くんソロデビューシングル「見たことのない景色」カップリング。正直、表題曲よりもこっちを聴いてほしい。大層な物語を描いているわけではなくて、ただただ恋をしてしまっただけの普通の男の子の歌(男の子じゃなくても当てはまる部分はあると思う)。こんな「どこにでもいる男」を描いた歌を、全然どこにもいそうにない菅田くんが歌うとめちゃくちゃハマる。単純なメロディと単純な歌詞だからこそ菅田くんの声の良さが活きる。

 

 

呼吸

 セカンドシングル。菅田くんも作詞に参加している、黒いコンバースを買いたくなる曲。
 Aメロのテレテレしてる感じのギターがさぁ……あまりにも私が慣れ親しんだ邦楽ロックっぽい音がして……今はアイドルやポップ寄りの曲のほうが好きでそっちを多めに聴いているけどこういう邦楽ロックもめちゃくちゃ聴いてたなぁと懐かしい気持ちになった。歌詞も音も、菅田くんの歌声も、なんとなく邦楽ロック感があるので、「俳優が歌ってる」なんて色眼鏡で見ているといい曲に出会う機会を逃しちゃうかもしれない。気になったら是非聴いてみてほしい。

 

 

灰色と青

 米津玄師さんとのコラボ曲。米津さんにしては歌詞も音もわかりやすくて、でも菅田くんと歌うならこういう曲にしたくなっちゃうよね……そりゃあ菅田くんが歌うなら愛だの恋だのよりも今はここにいない友のことを思うような曲にしたくなるよね……わかるわかる……みたいな気持ちになるくらい名曲。
 一番を米津さん、二番を菅田くんが歌っているのだが、二人の声の寂しさの種類がなんとなく違うところがすごくいい。米津さんの声の寂しさは諦念、菅田くんの声の寂しさは未練って感じ。二人の声が重なるところがないっていうのが……この曲の描く状況と合っていて物語が浮き上がってくるような感じがする。なんかもうとにかく超いいから聴いてほしい。


米津玄師 MV「 灰色と青( +菅田将暉 )」

 

 

菅田くんの魅力

 沢山ありすぎるし私が語るのもおこがましいくらいだけれどあえて語る。魅力、というか好きなところを。
 感情を剥き出しにする場面は菅田くんの魅力のひとつだと思う。なかでも私が好きなのは怒る場面と泣く場面。菅田くんは内に秘めた怒りを表現するところもすごくいいけれど、思い切り叫ぶ場面がさらに好き。映画館でも、菅田くんが怒鳴る場面では思わずびくっとしてしまうくらい声に迫力がある。あとこれ言ったらアレだけど単純に顔がいい……耳から顎にかけての輪郭のラインが最高。眉毛も最高。

 長くジャニーズのおたくをやっていると「ネット配信で出演作品が観られる」ってすごいなと単純に思う。ジャニーズの方々が出ているものは観られないことのほうが多いので。ここに挙げた作品のうちいくつかはAmazonプライムビデオなどで観られます!

 それと、様々なタイプの作品に出演するところも魅力。「銀魂」のような漫画実写化作品、「そこのみにて光輝く」のような重厚な作品、「火花」のような話題の文芸を原作とする作品、などなど。この人についていけばいろんなものが観られる。今年は特に「あゝ、荒野」を劇場で観ることになったのがとても大きかった。菅田くんが出ていなかったら観に行っていなかったと思うけれど、おかげで人生の中でも五本の指に入るくらいの映画に出会えた。これからも面白い作品に出会わせてほしい。
 でも一番は、「何にでもなれるところ」だと思う。菅田くん出演作品のオールナイト上映のタイトルが「菅田将暉、お前は誰だ!」なのもなるほどという感じ。そう言いたくなる気持ち、すごくわかる。誰なんだろう、菅田将暉って。なんとなく見ていた8年では全然わからなくて、ちゃんと見るようになった2か月でも勿論わからない。
 菅田くんが演じた役を並べてみても、すごく幅が広いということしかわからない。まだ若いから弟(だったり弟子だったり、二人並んだときの年下のほう)的な立ち位置の役が多いということはあるけれど、「溺れるナイフ」のコウちゃんのような他者を寄せ付けない力もある。前科者の役も似合うし、小市民の役も似合う。また、バカな弟という役柄でも「そこのみにて光輝く」のときは前科者だけど家族思いで根は優しい感じで、一方「泣くな、はらちゃん」では姉の漫画を勝手に売ったりするけれどどこか憎めない感じがするし何より前科者にはなりそうにない感がすごく出ている。どちらも「バカな弟」なのだけれど雰囲気が全然違う。
 演技の良し悪しはわからないから好みの話になってしまうけれど、菅田くんの演技の好きなところは「どの役も“その人”としてそこに存在することができる」というところ。顔立ちがはっきりしているからどんな役でも「菅田将暉」だとわかるのに、物語にとけこんでいて全然浮いていない。物語の中で、たとえば「あゝ、荒野」だったら新次として生まれて新次として生きている新次の姿にしか見えないし、たとえば「火花」だったらスパークスというコンビで芸人をやっている徳永という男にしか見えない。映画やドラマで描かれるのは登場人物の人生の一部でしかないけれど、これまで彼がどうやって生きてきたのか、この先どうやって生きていくのかを物語の受け手に想像させる力がある。菅田くんが演じる役にはきっと映画やドラマで描かれなかった部分があるのだろうと思わせる力がある。こんなふうに物語にとけこむ役者ってすごいなぁと、演技のことは全然わからないなりに思う。カメレオン俳優なんて言われるけれど、さまざまな役を演じるたびにガチャピン方式で中身入れ替わってるんじゃないかと思いたくなるくらい別人なのに、でも芯の部分には確実に「菅田将暉」がいる。ほんと、誰なの、菅田将暉
 誰だか全然わからない。だからもっと知りたい。もっとわからなくなるとしても、知りたいという欲求が膨らんでいく。そして何より、この人を追っていたら面白い物語と出逢える確信がある。というわけで今日も明日もこの先も、菅田くんに注目していきたいと思っています。

菅田くんをもっと知りたい人へ

 こんな雑誌も出てます!!! 写真もインタビューなどの記事もすごく良い!

別冊カドカワ 総力特集 菅田将暉 (カドカワムック)